14.英語のトレーニング法Ⅰ | インドの校長先生の話 (日本人の英語の話し方)

インドの校長先生の話 (日本人の英語の話し方)

「日本人に最適な英語の話し方」についてお話します。

目標、レベル、特性に合ったトレーニングが重要です



受験勉強やTOEIC対策の勉強は、基本的に問題集を解いていれば点数が上がって行きます。しかし、英語を使う場合は、問題集だけでは上達しません。いろいろな方法を組合せてトレーニングする必要があります。

<お勧めトレーニング>

 ・音読

  ・・・英語学習の基本です。他のトレーニングと組合せが可能です。

 ・シャドウイング

  ・・・リスニングとスピーキングを手軽に強化できます。

 ・瞬間英作文

  ・・・会話の基礎、反射能力を鍛えるのに最適です。

 ・書き写し・コピー

  ・・・地道で時間はかかりますが、忘れにくい安定した記憶となります。

 ・単語帳

  ・・・効率良く語彙を増やすことが可能です。(例文・CD付き)

 ・文法テキスト

  ・・・基本に忠実で、例文を音読するだけでも力になります。

 ・オンライン英会話

  ・・・コストパフォーマンスが圧倒的です。早い段階に行うと効果的です。

 ・スピーチ

  ・・・自分で書いたスピーチを練習すれば、その表現を会話で使えます。

<音読のススメ>

音読は「目」「耳」「口」を使い、アウトプットとインプットの両方を同時に鍛えられる効率的なトレーニングです。音読は基本的過ぎるので、やっていない人も多いのですが、最も効果的なトレーニングだと言われています。

音読をするときに、「状況をイメージ」し、「感情をこめて」読むことで、実際の場面に近い「リアリティ」をつくることができます。このリアリティの有無が、実際の場面で英語が出てくるかどうかの差に繋がります。英語の会話経験が少ないとリアリティを作りだすことに苦労しますが、写真・映像・イラスト・人形などに向かって音読することで十分に補うことはできます。

<スピーチのススメ>

スピーチには2通りのパターンがあります。1つは誰かのスピーチを丸々マネすることです。アメリカのJ.F.ケネディやリンカーンのスピーチは人気があります。発音や抑揚までマネをすれば、英語の話し方の土台にもなります。注意点としては、難し過ぎるスピーチの表現は、実際の会話で使うことが難しいのと、使う機会がないことです。

もう一つのスピーチは、自分でトピックを決めて書いた内容を練習することです。自分の英語で言いたいことをスピーチにすれば、ほとんどそのまま会話で使うことができます。プレゼンテーションのように、メモなしで5分間話すことができるのなら、そのトピックについて会話をすることもそれほど難しくはありません。注意点としては、見本がないことです。何かを参考にするか、「アウトプットノート」の表現を使って書くようにします。スピーチを自由な表現で書いても良いのですが、その場合はチェックしてもらう必要があります。

<トレーニングの注意点>

 ・鍛えたい能力を明確にすることです。

 ・継続し、繰り返し、定着させなければ効果はありません。

 ・教材は背伸びせず少しやさしいレベルを選びます。(7~8割わかるもの)


【図表9】英語のトレーニング法