14.英語のトレーニング法Ⅱ | インドの校長先生の話 (日本人の英語の話し方)

インドの校長先生の話 (日本人の英語の話し方)

「日本人に最適な英語の話し方」についてお話します。

<トレーニングの選び方>

 英語のトレーニング法はたくさんあるので、選ぶのも大変です。選ぶ基準は大きく3つあります。「自分の目標」「現状のレベル」「自分の特性」です。「自分の特性」は「自分の得意科目」と考えればOKです。

【図表10】得意科目別のトレーニング方法の選び方



<必要なトレーニング時間>

 英語のトレーニングに必要な時間は、人により大きく異なります。現状のレベル、目標のレベル、トレーニング方法などによる違いもあります。また、どれだけ集中できるかも、時間に大きく影響します。これらのことを無視したうえで、ざっくりと言うとすると、「3ヶ月・100時間集中」が一つの目安です。

この時間を一つの目安にしてトレーニングをすれば、中学英語を復習することができます。TOEICなら100点上がります。発音の矯正なら土台はできます。スピーキングならなんとか話せるようにもなります。

 トレーニングは長時間やれば良いというものではありません。最初から頑張り過ぎて、途中で息切れしてやめてしまう場合はよくあります。3ヶ月継続的に続けるためには、習慣化をすることです。自分の生活の中に、無理なく英語のトレーニング時間が入り込むようにします。例えば、通勤通学の時間。夜寝る前の時間など、不自然にならない時間の使い方が長続きのコツです。

 英語の習得には2000時間が必要だと言う人もいますが、それは英語の4技能を網羅的に勉強する場合です。英語のために英語を勉強するタイプの人のための目安です。普通の人には2000時間も必要ありません。自分の必要なことに集中してトレーニングすれば、3ヶ月でも成果は出ます。集中的に勉強した方が、忘れないですし、効果を実感できます。また3ヶ月だけと覚悟を決めれば、挫折するリスクもかなり低くなります。

英会話学校に3年以上通っていても話せない理由は、3年もダラダラやっていることにあります。