「良い子」を卒業 | メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

オーストラリア メルボルンにて、2009年2月生まれの娘ローズと、2013年8月生まれの息子ディー君の子育てに励む日々。

メルボルンでベビーシッターサービスを提供しています。

 

ふと、昔のブログ記事をたどっていて、
11年前の記事を見つけました。

 

 

 

娘は小さい頃から、本当に「良い子」でした。

 
予防接種でも全く泣かず、翌日腕が痛いのも隠して、イヤイヤ期もほとんどなく、
成長しても、お友達にも優しく、親や先生の言うことをきちんと完璧に聞き、
本当に育てやすかった娘。
 
小さな頃から、どれだけ我慢してきたんだろうショボーン
 
わたし自身が、我慢は美徳、みたいな価値観で、小さい頃から周りの期待に沿い、常に良い子でいようと努力してきました。
だから、当然のようにそれを娘に期待していたのかもしれません。
 
そして今、娘のこれまでのすべての不満や我慢が爆発しているのでしょう、、、
 
・・・わたしは結局、なんとか「良い子」のまま、育ちました。
でも、厳しかった親に対する不満はずっと心に溜めたままで、大人になってから、親とは疎遠気味です。
 
国際結婚をして、親から遠く離れた外国に住むことにしたのが、わたしのささやかな抵抗だったのかもしれません。
 
その分、自分の娘とは、仲良しの母娘でいたいとずっと思っていました。
 
でも、娘がわたしのように我慢を重ね、不満を心の中に溜め続けたままでは、それは叶わなかったでしょう。
 
今は、「だれも私の好きなようにさせてくれない。」「わたしの思いを尊重してくれない!」
と毎日叫んでいます。。。
 
今の彼女の希望は、食べたくない、生きたくない、死にたい、、、なので、
尊重するわけにはいかないのです。
 
でも今、こうやって彼女が爆発したことは、
長い目で見れば、より良い母娘になるチャンスとなるのかもしれません。
 
そう思わないと、日々頑張れないのが本音ですが。。。ショボーン
 
 
シッターをしていても、完璧すぎる「良い子」がたまにいます。
でも、その危うさ、今になってわかります。
 
すこしはわがまま言ったって、言うこときかなくたって、
自分の気持を表現できて、時には癇癪をおこしてうまくガス抜きできるほうが、
子供にとって良いのかもしれません。
 
わが息子君は、嫌なことはやらないし、同じことを何回いわせるの?というほど人の話を聞いていませんが、
自分の好きなことはわかっているし、
わたしが最低限言い聞かせてること(人を傷つけない、など)はちゃんと守れています。
 
勉強が嫌いでゲームばかりでも、
(娘と違い)お手伝いなんて全くしてくれなくても、
もう、元気でいてくれれば充分だと思えるようになりました。
 
 
今回、娘が精神を病んでしまったことで、
わたしがこれまでの子育てで目指していたものも、夢も、期待も、
すべてがガラガラと音をたてて崩れてしまいました。
 
成績優秀、運動もできて、スクールキャプテンをして、
お友達にも恵まれて、
そんな娘を自慢に思い、安心しきっていたわたし。
 
きっと青春を謳歌し、良い大学に行って、良い仕事について、優しい旦那様を見つけて、
可愛い孫を見せてくれるんだと、勝手に思い込んでいました。
 
どれもが、わたしの自分勝手な期待でしたショボーン
そして、そう気づけたことは、良かったと思っています。
 
レールから外れることを恐れていたわたしが、
「学校なんて行かなくていい。勉強なんてしなくていい。」と言える親になるとは、
夢にも思いませんでしたあせる
 
わたし自身も、今回のことをきっかけに、「良い子」を卒業できるかもしれません。
 
 
何のために生きているのか。。。わたし自身も何度も考えたことはありましたが、
周りから期待される「良い子」でさえいればよいと思い、
本当に自分に向き合うことを避けてきたような気がします。
 
今、わたし自身も、どう生きるべきなのか、娘をどう導いてあげればよいのか、
見つめ直すきっかけをもらえたと思います。
 
 
・・・辛い日々にすこしでも意味と意義を見つけながら、
1日1日、前に進んでいきたいと思います。