前回のお話では、ヴェルサイユの優雅な旅のお話をしましたが、最後に余談ながら旅にまつわるお話を1つ。
旅と言うと、生涯の殆どを旅に費やしたのがハプスブルク家のエリザベート皇妃です。
シシィはウィーンの宮廷や皇帝一家から逃れる為に旅に明け暮れていたのですが、シシィを愛する皇帝のフランツ・ヨーゼフは、シシィが旅先で少しでもくつろげる様に、シシィのお気に入りの地に城館を買い与えていたんです。
コルフ島のアキレイオン
しかし、何度か滞在すると直ぐに滞在しなくなってしまうシシィ。
シシィは自由を愛していたのと同時に、既に愛の無くなったフランツ・ヨーゼフには自分の領域に介入されたくなかったのですね。
ある時、皇帝はシシィに、シシィの旅には国民の税金が使われているのだから、今ある城館を使う様に諫めたんです。
と言うのも、皇妃の旅ともなれば、お付きの人や料理人、従医、護衛官等宮廷が丸ごと移動しているのと同じ事。
それに、海路での移動には軍艦1隻が必要なんです。
しかも、美容の為に新鮮なミルクを好んだシシィは、オーストリアからミルクを毎日旅先まで取り寄せるか、鮮度が落ちる場合は、乳牛を連れて行ったんです。
シシィの旅はあくまでプライベートですよね?
その浪費たるや、マリー・アントワネットの浪費とは比べ物にならない位、莫大な浪費だったんです。
倹約家のフランツ・ヨーゼフには理解し難い金額だった事でしょう。
また、フランツ・ヨーゼフは、国民の為と言いながらも、シシィが旅を止めてウィーンに居ついて自分の側に居て欲しいと願ったのかも知れません
でもね、シシィは、その後は、ハプスブルク名義の城館には一切滞在せず、自分でホテルを取ってホテルに宿泊する様になったんです。
私達も他人から痛いところを注意されて、「それならいいわよ!」とお臍を曲げる事・・・・ありますよね。
あれだけ綺麗なお姫様が、旦那さんの一言を根に持って「フン!だったら良いわよ、一般のホテルを使えばいいんでしょっ!!」と意地を張るなんて、親近感を感じてしまいます。
しかし、一方で残念ながら、それだけフランツ・ヨーゼフには、もう愛情が無かったのでしょうね。
ただ、安全面ではホテルに滞在する事は裏目に出てしまい、心臓を一突きにされて暗殺されると言う痛ましい結果となってしまったんです。
「エリザベート」のイニシャル入りの旅行用の食器や洗面具の一部は、今でもホーフブルク宮に保管されていて、旅行者が気軽に見学する事が出来ます。
さて、現代社会はとても便利なモノで、旅先に携帯する品々はぐっと減りました。
パジャマや室内履き、日常使っているボディケア製品等ごく一部を持って行けば済むので、とても身軽ですね。
ところで、ホテルに据え付けられている石鹸やシャンプーなどのアメニティ。
旅の思い出に持ち帰る方も少なくは無い様です。
持って帰るなとは言いませんが、私は育ちが良い筈の友人が、初日に未使用のアメニティをさっさとカバンにしまったのを見てビックリした事があります
別に私がお高く留まっていたのではなく、私は家に持って帰っても使わない事は目に見えているので、わざわざ持ち帰るのが面倒くさかっただけなのですが、翌日、補充されるのかと思いきや、新しい石鹸は補充されていませんでした。
毎日新しい石鹸に変えてくださるホテルもありますが、ホテル側では2、3日程度の滞在では1人1つあれば用が足ります。
足りなければ、その時、様子を見て補充して下さいます。
ゆめゆめ3泊すれば3日分のアメニティーを貰って来よう等とされません様に。
どんなに一流のホテルに宿泊しても、お里が知れてしまいますので
サロン・ド・イグレッグでは食を通して、誰もがプリンセス気分を味わいながら、堂々とエレガントにお食事を楽しめるお手伝いをしたいと思います。
また、頑張り屋さんの現代女性の為に、女性である事を慈しみ生涯女性として輝き続けられる様、サポートさせて頂きたいと思います。
レッスン内容
ワインレッスン ⇒ こちらから
エレガンスを磨くプリンセス・レッスン
⇒ こちらから
1dayレッスン(3時間)
お申込み・お問合せ ⇒ こちらからお願いします
※住所・生年月日は任意で結構です。
女性は皆生まれながらにプリンセスになれる資質があります。皆様にお目にかかれます事、心より楽しみにしております。