樺木宏の1日3分!商業出版ブランディング講座 -275ページ目

よくわかる!商業出版と自費出版の違い

今日お話するのは「商業出版」「自費出版」との違いについてです。

「よく知っている」という方もいらっしゃるかと思いますが、以外と知らない方も多いかもしれません。


端的に言ってしまうと、

著者がお金を「もらうのか、払うのか」

の違いと言えます。


商業出版では、著者は本の販売権を出版社に委託する対価として、印税をもらいます。

かかる費用は基本的に出版社が全額負担します。

それに対し、自費出版では、ほぼ全ての費用を著者が負担します。

安くても40万円から、普通ですと約200万円以上かかるでしょう。

なお、この記事の自費出版には、いわゆる「協力出版」といった呼称も含みます。



もう少し詳しく説明します。


・刊行の難易度について

商業出版は、「売れるか否か」について非常にシビアです。

出版社は1冊発行するのに約300万円も投資するので当然です。

(詳しくはこの過去記事もどうぞ)

従って、ハードルは高いものにならざるを得ません。


対して、自費出版では、お金を払えばOK。本が出来上がります。

全額著者負担なのだからこれも当然とえば当然ですね。

読者目線で見た場合、コンテンツに雲泥の差がある事は言わずもがなです。



・著者のブランディングについて

商業出版では、先にご説明したように、刊行が決まるまでに高いハードルがあります。

これが、著者としての「特別感」の理由のひとつです。

「出版社の厳しいジャッジをクリアし、著者になった人」

「出版社が認めるほどの、高い専門能力の持ち主」

という評価
を得る事ができます。


対して、自費出版では、本の体裁こそ近いものがありますが、出版社名を見れば、自費出版である事はすぐに分かってしまいます。

出版社の事を少しでも知っている人から見たら、お金を払って本を出したというのは一目瞭然ですね。

評価は・・・・「お金のある人だな~」という所でしょうか。



・宣伝広告効果

商業出版は、何より出版社が本気で売ってくれます。

いわばお金を賭けてる状態ですから、回収に本気なわけです。

出版業界の取次を頂点とした流通網で、15,000書店のネットワークで販売しますし、広告も打ってくれる場合もあります。


対して自費出版ですが、基本的に著者が自分で売る事になります。

自宅に段ボールの山が出来るかも・・・


なお、オプションとして販売委託が出来る場合があり、「書店に並びます」と言われるかもしれません。

ただ、この場合は注意が必要です。

商業出版の取次流通で流すのではなく、書店の1部スペースを直接借りておいて、そこに数週間置いておく、という事が多いからです。

置かれる店舗数も少ないですし、店舗内の条件も違います。

なにより出版社、書店側の「売る気」の違いが大きいと言えます。



商業出版と自費出版、いろいろ比較してみましたが、いかがでしょうか。

もちろん、ご自身の記念として、コミュニケーションのツールとしてお考えなら、自費出版も良いものだと思います。

ステータスがあり、形として残るものだからです。


しかし、ビジネスをしている方が、ブランディングや集客のツールとしてお考えなら、

商業出版一択です。

もし、ご自身のビジネスに組み込んで全部自力で売られるという、気合いの入った方がいらしたとしても、

商業出版した上で、自力の販売協力をした方が、遥かに良い結果になります。


今回のような知識も、著者としては重要な基礎知識になりますので、お役立て下さい。




立ち位置が分かればスッキリします

今回は、著者と出版社との位置関係についてお話します。

これを知っておくと、企画をつくる上で大切な留意点

「スーっと」

スムーズに理解出来るようになるからです。



結論から言うと、

著者はペラっとA4数枚の企画書を提出し、

出版社に約300万円の出資を要求する立場です。

けっこうすごい事してますね


説明しましょう。

商業出版の場合、著者は

お金は払うものではなく、もらうものです。

基本的に売れるまえから、印税という形で前払いされます。

売れ行きに応じて支払う出版社もありますが、その場合でも、

数千部分は保証される事が一般的です。


印税の相場は定価×部数の8%~10%ですから、

たとえば、1,300円の本を初版6,000部刷った場合、

1,300円×6,000部×印税8%=624,000円が印税として貰えます。

もちろん著者印税以外にも、出版社は全ての費用を負担します。

例えば、

・印刷・製本・用紙代
・編集・デザイン費用
・販売費用
・発送運賃
・倉庫保管費用

などを全て負担します。

これらの合計が、約300万円なんですね。

そして、著者はノーリスクです。


これだけのリスクがあるからこそ、出版社は

企画の採用について、

「売れるか、否か」

を大変重要視します。

これが企画書の最も重要な判断基準です。


つまり、皆さんは企画書を書くときに、

自分の書きたい事ではなく、本が売れる事によって、

出版社も自分もWin-Winになる

という事が、

しっかり説明されていなければならない

と言う事ですね。


この点をしっかり押さえておけば、企画が変わってきます。

企画をつくるときに、売れる根拠を探すようになるからで、

それがなければ企画書として成立しない事が感覚として分かるからです。


今日お話した事は、結局は「読者の欲求を満たす」ことにつながって行くのですが、

それはまた別の機会にお伝えします。


身辺雑記、というテーマ


今日の投稿は、アメブロに新しく

「身辺雑記」

というテーマをつくっての投稿です。


まだまだ書くべきことは多いのですが、

ノウハウの連発では堅いかな

と思いまして。

出版に関係なくもない、息抜き的なことを書くときは、このテーマで書いていく予定です。


ところで、「身辺雑記」は、

商業出版では絶対NGです。

なぜかというと、

読者不在

だからです。


身辺雑記とは、自費出版でよく見られるアレです。

・我が半生
・我が家の出来事
・私の成長

といったタイプの本です。

お金を払ってくれる読者に

貢献する姿勢も内容も無い

のが特徴です。


当然本は売れるはずがありませんので、企画も通りません。

例外としては、

相当の著名人で何を書いても買ってくれる固定ファンが見込める

場合などに限られます。

これから本を出してブランディングする人は「身辺雑記」的企画書は、書いてはいけません。


でも、結構多いんですよね、身辺雑記的企画。

だぶん、初めて出版企画をつくる人が手がかりなしに作ったら、多くの場合身辺雑記になるのではないでしょうか。

商業出版では、

本は自分の為に書く物ではなく、読者の為に書くもの

です。

こう言う事は

知っているだけで、企画が大きく変わってきますね。



・・・・結局、出版の話になってしまいました。