カルマとは何か?
を一言でいえば、
「自分でまいた種を刈る」 ということ。
つまり、自分の行為の結果は、
いつかまた自分に返ってくるという意味です。
それが、今すぐなのか、
来年なのか、
はたまた、来世のことなのか・・・
それは、誰にもわかりません。
ふだん、わたしたちの行動は、
過去のカルマの蓄積=記憶にもないような無意識から
自分が持っているパターン・習慣によって
何となく、決められていくことが大部分です。
この習慣やパターンは、
クレーシャ(煩悩) に左右されていて
ものごとの真の姿や、ひいては本当の自分について
わたしたちは、知らないのである、
これが、第1のクレーシャである、無知 でしたね。
【2:12-13】の内容は、
クレーシャに基づく行為を繰り返していると
カルマが、現在でも、未来でも、繰り返すといっています。
この未来は、今生の未来と考えてもよいし、
来世を信じるなら、来世の未来も含みます。
これは、輪廻のサイクルから逃れられない
という意味になります。
行為が煩悩に基づくものであれば、
カルマは現在と未来において経験される。
【YS 2:12】
この煩悩の根源であるカルマの貯蔵所が存在する限り、
出生、寿命、(快楽と苦悩の)経験という形で
成果がもたらされる。
【YS 2:13】
それでも、勇気づけられるのが
この次のスートラです。
言い換えれば、
”今日の自分の行動が
明日の自分を決めている”
からです。
まだ、実を結んでいないカルマの種は
芽を出す前に、取り除くことができる・・・
どうやって?
1) 自分の無意識の習慣・行動を、まず、自覚して
2) これからの行動を「良い」ものに変えていくことからです。
瞬間ごとに、選択肢はわたし達の手の中にある。
でも、これって、勇気づけられる、
と同時に、責任も伴うとおもいませんか?
文句を言っている暇があったら、
自分の行動を変えよ!
ということになりますから・・・。
これらの成果は、原因の良し悪しによって
快楽に満ちたものにも痛み多きものにもなる。
【YS 2:14】
カルマについて、
「バガヴァッドギーター」では? → こちら をどうぞ
ヨーガスートラ → INDEX
翻訳は本書による→現代人のためのヨーガ・スートラ (GAIA BOOKS)
レヴューは → こちら