こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
 
 
コースのチェック!この日はかつて「総社正木山(そうじゃまさきやま)トレイルラン」大会が行われていたコースの一部を走ってきました。
 
“行われていた”と過去形なのは第10回大会をもって終了したから(2008年から2018年にかけて開催)。

終了の理由は、自身がトレイルランナーでもある主催者の「低山の正木山では大会のハードさを追求できないから。よりハードなコースを作りたい。」という考え方によるもの。
 

すべてのレースが過酷さを追求せずともいい、ハードルの低い初心者向けの大会がそれぞれの地域に一つあってもいい気はします。
 
その後は2018年12月より開催場所と大会名を変えて「総社トレイルラン高滝山(35km, D+2,000m)」、距離や累積標高も大幅にアップし、本格的なトレイルランニングレースに。

再スタートを切った直後に、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により2020年、2021年と2年連続で中止。プレ回大会しか開催されていません。
 

ホテル「サントピア岡山総社」北にあるテニス・フットサルコートからスタート!10年の大会開催歴史のある正木山は、「岡山県トレイルランニング発祥の地」と言われています。


ここには「トレイルラン記念碑」なるものがあると聞いて来ました。さっそく探してみましょう。

 

あった!「岡山トレイルラン発祥の地」と確かに刻まれています。全国でもこのようなトレイルラン記念碑があるのはここ岡山県だけだと思います。テンションが上がりました。

 

Twitterでもこのことをつぶやいたら、なんと石碑を設置したご本人、主催者の坂口さんから紹介お礼のメッセージがありました。




舞台は「秦の里(はだのさと)」ハイキングコースが利用されています。城山コース(約5.3km)、正木山コース(約12.4k、大会では約14.6km、D+600m)、金子池コース(約6.7km)の3コースに分かれています。

 

スタートしてすぐ急坂のアスファルト道路を下ります。レースをスタートしてすぐの上り坂でのオーバーペースにも注意を払う必要がありますが、下り坂の方が脚への負担があるため、最後までレースを走り切りたいのであれば序盤はペースを抑える必要があります。

 

登山口の石畳(いしだたみ)神社に到着。帽子を脱いで一礼し参拝。ここまでで全行程15kmのうち3.3kmをロードランニングで終えました。易しい。ここからは荒平山城跡(あらひらやまじょうあと)まで1.3kmの登りが続きます。

 

おそらく大会では8割のランナーは歩くであろう急登が続きます。

 

途中ちょっと寄り道をして石畳神社のご神体の磐座(いわくら)へ。寄り道分岐があったら迷わず行こう、行けば発見があるさ。

 

思いがけない絶景!巨岩と陸橋、河川のコンビネーションがいい。しばらく眺めを楽しみました。しかし、狭いのでもしイベントで来ることがあったら一人一人でしょう。

 

素晴らしい眺め。立ち寄った甲斐あり。これはみんなにいつか見せたい景色。

 

初心者には十分すぎる上り斜度です。のんびり歩いたとしてもなかなかハードです。汗が吹き出ます。

 

荒平山城跡(あらひらやまじょうあと)に到着。

 

城山の展望台からは岡山駅、倉敷駅方面が一望できました。倉敷市最高峰の福山も見えます。地元のおじさんと話し、「福山はハイキング客が多く密を避けて正木山に来ているんじゃ」のだそうです。

 

すれ違う登山者の方からさまざまな情報を仕入れることができました。僕はもともとはゲーマーですので、見知らぬ土地で人々に次々と声をかけ情報収集していくことはロールプレイングゲームの延長で何のためらいもありません。


自宅でゲームをしているのと、1人で山や知らない街へ行くとのは僕の中では違いがないですね。


コースの多くは砂地。初心者向け大会でランニングシューズで参加する人も多かったことも考えると下りで滑った人もいたと予想できました。


この山、恐ろしいくらい人が少ない。

 

茶臼嶽古墳。立ち寄ってみよう。

 

このコースさまざまな古墳があって古墳見学が好きな方にはおすすめコースです。

 

山の中なのに突如、アスファルト舗装に。このコース、ロード比率が半分以上。

 

砂利道の林道を走っていたら…

 

「ぎゃあ!」

 

ヘビが道のど真ん中でとぐろを巻いて寝ていて、ペース速く走っていたら危うく踏むところでした。この後も次々とヘビに遭遇。

 

もうすぐで山頂。

 

正木山山頂(標高381m)に到着。


山頂ピークはコースを離れた森の中にありますので、大会では「正木山山頂を踏んだ」ということもわからずに通過してしまうことでしょう。

 

正木山の展望台へ。大会が開催されていたコースではここは立ち寄らないようです。ここが一番の絶景なのにもったいない!

 

正木山の展望台からの景色、素晴らしい眺め。空を泳ぐ鯉のぼり。展望台からは岡山の総社市街地が見渡せます。

 

アスファルト道路比率が6割、林道3割、トレイルは1割程度といったところでしょうか。半分以上がアスファルト道路のコースでした。これは開催地を変えて山の多いコースにしたのも理解できるかもしれません。

 

大野の桜。正木山周辺は桜も綺麗。大会は毎年春4月上旬に行われていたので、レースでは珍しい桜の見ごろの中を走ることができたのでしょう。
 
トレイルのレースに参加し慣れた方には物足りない距離と累積標高かもしれませんが、初心者にはとてもおすすめのコースです。いまは開催終了してしまいましたが、このぐらい敷居の低い大会があってもいい、そうでなければすそ野が広がらない。
 
岡山県内のトレイルのレースが再開され、あらためてトレイルランニングに関心のある人が増えてきたときに、服装や装備、マナー、走り方の講習も開催したいです。
Never Stop Running.

 

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