Renogy 走行充電器50A DCC50S
MPPTチャージコントローラーが内蔵されておりソーラーからの充電も可能です。
車の発電機がメインバッテリーを優先的に充電する時、このスマートな充電器により、
ソーラーシステムはサブバッテリーを優先的に充電します。
最大充電電流は50Aで同時充電の場合は各25Aまでとなり合計50Aまでです。
システム電圧:12VDC
バッテリー電圧範囲:9-16VDC
最大充電電流:50A
バッテリータイプ:SLA, GEL, FLD, LI
チャージコントローラー:MPPT
pV最大入力電圧:50V
最大ソーラー入力電力:660W
寸法:244 x 146 x 96 mm
重量:1.86 kg
取扱説明書
【充電システム】
サブバッテリーシステムで気になった箇所を改善します。
走行充電に関して切替スイッチを追加してサブバッテリーと
エクストラバッテリーに充電先を切替えて使用できれば、
全ての充電ソースを自在に切替えて使用できる充電システムが完成するので、
運用的にどの程度使うか多少疑問は残りますが充電回路を変更します。
現在はエクストラバッテリーの充電はソーラー充電のみで行うので、
走行充電で充電できるように変更出来ればより便利かなとの考えです。
この辺りも実際に数年使ってみての判断です。
ってもそんな切羽詰まった状況に陥るのは7月~9月の間だけですけど(^_^;)
走行充電器の出力に切替用のバッテリースイッチを入れ、
安価にエクストラバッテリーでも走行充電を出来るように、
切替器を追加取付しても運用的にイマイチ使い勝手が悪いので、
思い切って費用はかかりますがベストな方法にする事にしました。
ちなみに上記の走行充電器の出力を切替えるボツ案を
見やすく整理したのがこちらになります。
新バッテリーシステム安価ボツ案
今回施工するのは上記の安価で出来るボツ案ではなく、
Renogyのソーラー充電器をMPPT搭載の走行充電器に入替えます。
MPPT搭載の走行充電器なら2系統同時充電にもならず
ソーラー充電と走行充電を自由自在に効率よく充電可能です。
基本的にエクストラバッテリーがソーラー充電で、
サブバッテリーが走行充電で充電する考えは変わりありませんが、
走行充電器を2つ設置することにより状況に合わせて
充電ソースを自由に入替えることが出来る事になります。
個人施工なのでどうしてもより安全性を考えて、
冗長性を上げるシステムになってしまうので複雑になってます。
【新型】
サブバッテリーで使用している初期型走行充電器の詳細は
こちらのブログを参照して下さい。
現在使用している初期型から今回購入したG4モデルに変わって、
外観も含めて性能が色々アップしているようです。
まず目につくのはその外観
本体部分の大きさに変わりはありませんが、
冷却フィンが20mm程度長くなって見た目からも冷却効果が高そう
なにげに付属品も増えてパワーアップしています。
使い道が意味不明だったRS485 通信ケーブルが無くなって、
・ソーラーアダプターケーブル X 1
・オーディオANL ヒューズボックス60A(サブバッテリー⇔走行充電器間) X 1
・バッテリー電圧センサー X 1
が初期型から追加になっていました。
【冷却】
今までの検証結果から走行充電器をただ取付けるだけではダメ。
走行充電器設置には冷却ファンが必須と検証済みです。
新型のG4タイプになって20mm冷却フィンが伸びた程度では
劇的な本体冷却の改善にはなっていないと思われるので、
今回も本体裏面に冷却ファンを取り付ける事とします。
エクストラバッテリーには既にインバーター連動の
冷却ファンが付いていますがこれだけでは冷却不足だと思うので、
いつもおなじみの120mmファンと温度センサーで
走行充電器本体の裏面に取付けて指定温度で冷却します。
サブバッテリーの走行充電器では冷却ファンが1つでしたが、
冷却ファン1つの設置では冷却不足だったので、
今回は冷却ファンを最初から走行充電器裏に2個取付けて使用します。
このあたりも経験からくる施工方法です。
冷却ファン 12025 12V 120mmx120mmx25mm 2ピン 2個入り
W1209 12V DCデジタル温度調節器ボード
冷却ファンを2つ並べた穴ピッチと走行充電器の取付穴ピッチがほぼ同じ
これを利用して走行充電器取付板に冷却ファンを2個取付けます。
冷却ファンの取付寸法はネット情報を利用して加工します。
120mmファンモータ取付寸法
DCC50S取付寸法
取付座板はいつもの200mm×300mm×9mm厚の化粧板に穴をあけます。
化粧板を使用するのは今回も冷却ファン用の穴あけ加工があるので、
硬い板だと加工が難しいので加工し易いMDF製の化粧板を選択しました。
ジグソーなど専用工具があるならもう少し硬い板を選んでも良いでしょう。
取付板だけ見ると穴加工は適当でガタガタです(笑)
取付板の加工詳細
加工した取付板に120mm冷却ファンを2個並べて取付ます。
走行充電器の取付寸法に合わせて2個並べた冷却ファンは
嘘のようにシンデレラフィットとなります。
W1209 デジタル温度調節器ボードの配線はこちらを参照して下さい。
裏面は冷却ファンに付属のファンガードを取付けます。
ガタガタの穴加工でもこれなら気になりません。
冷却ファンの上から走行充電器をネジ止めしたら走行充電ユニットは完成です。
流石に冷却ファンが2つとなるとかなり強力な冷却となります。
これならフルパワー充電で連続稼働でも本体温度は65度を超えなさそう。
冷却フィンが大型化した新型のG4モデルでも
冷却ファンが無いと厳しいと思うのでこのスタイルが
DCC50S走行充電器を運用する上で基本的な取付方法だと思います。
【まとめ】
我が家のサブバッテリーシステムの最終形態への進化です。
我が家に適したサブバッテリーシステムとなります。
各バッテリーの状況を確認して充電ソースを入替えるので、
万人受けするバッテリーシステムとは違うかな。
何も考えずバッテリーを使いたいと思うのが普通でしょうから
バッテリーの状態によって入力を入替えるなんてマニアック(笑)
状態を確認して操作する分、自分で制御しているって手間が楽しい(^^)
電圧制御で自動化も考えたけど意外と融通が利かないんですよね。
手間でも手動切替が一番効率よく充電できると思います。
鉛バッテリーをリチウムに置き換えるだけではなく、
2系統同時充電を避け、バッテリーの並列接続も避け
個人施工なので安心安定路線を貫き通しました。
と言ってもメーカーのサブバッテリーシステムは拡張性がないので、
個人レベルですがこうして安全で使い勝手の良いシステムを考えています。
サブバッテリーのリチウム化はキャンピングカーでは
一番と言ってもいい価値ある快適化となります。
次回は既設のエクストラバッテリー用の
ソーラー充電器と走行充電器を入替え配線します。
キャンピングカーのお勧め記事はこちらです。
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