★1954年東急車輛キハ10000型レールバス カツミ/エンドウ~鉄道車輛カタログ棚から 013 | ポルシェ356Aカレラ

ポルシェ356Aカレラ

★20世紀の自動車カタログ、鉄道車輛カタログ、玩具・模型カタログ、ビートルズ、ショパン、ヴィンテージ・ポルシェ、草軽電鉄 etc


★引続きコレクション整理のため委託出品中!!
先週は1999年の日産ディーゼル・ビッグサムのカタログがそこそこの価格になった以外は総じて購入価格には届かず損をしてでも売る状況が続いてはいますが、以前、老練なコレクターの知人から「値段が下がった分は、これまで所有し楽しんだ代金と考えれば諦めもつく」といった趣旨の話をされたことがあり、また、御承知の通り、あの世までコレクションを持って行くことは出来ないため、引き続き、手許のコレクションの中から不要なモノを2024(令和6)年9月11日(水)終了のヤフオクに色々(1990年代のいすゞ車のカタログや仏ソリド等のミニカー等)委託出品していますので、是非ご覧ください(以下は抜粋・赤字クリックでヤフクオクに飛びます)☆☆



1)仏Solido1/43アルファロメオ カラボ ベルトーネ 箱付
プレイアートのアルファカラボと並べて楽しむために入手した1台。




プレイアートはオークションに含まれません(別途出品)。





2)仏Solido1/43ローラT70 箱付
ローラT70と言うとタミヤのプラモを思い出しますが、このソリドのミニカーは1968年日本GPの思い出(と言っても当時小3だった私は駅前の本屋さんでカーグラを買ってパラパラ見ただけで富士スピードウェイには行っていませんが)を手軽に楽しめるアイテムとして手元に置いてあった1台。



3)伊POLITOYS 1/43マトラ スポーツ 箱付
フレンチブルーの抗しがたい魅力的なカラーリングに惹かれて手元にあった1台。



4)仏DINKY 1/43?ミサイル運搬ジープ 箱付
1/43より小ぶり(1/48位?)。繊細な仕上がりに惹かれて手元にあった魅力的なフランス製ジープ。



5)英CORGI 2001年復刻版 1/40?モンキーモービル(モンキーズカー) 箱付
1960年代のオリジナルより一回り大きな復刻版。未開封。



6)ダイヤペット1/60三菱ふそう幼稚園バス 箱付(傷み)
末期ホイール。テールライト等までシール表現でバスコレクターにも購入を躊躇させるコレクター泣かせとも言えるシリーズの1台。





7)ダイヤペットT61番1/65日野ダンプトラック 箱付
玩具寄りながら何とか許せる出来の1980年代の日野ダンプ。





7)ダイヤペットT41番1/53三菱ふそう日本石油タンクローリー
ホイールなどかなり玩具寄りながらカラーリングが魅力的な日石タンクローリー。





8)米LINDBERGプラモデル1/24ポルシェカレラ6スナップキット未組立
未組立ですがランナー外れ箇所あります。ポルシェのプラモデルも手元に残すのは356/911をメインとしレーシングカーについては古い日本製以外は殆ど手放す方針です。



★閑話休題
今回は久々に鉄道車輛カタログ棚シリーズの第13回記事として、東急車輛レールバス10000型をご紹介します。2014年12月3日の同シリーズ第4回記事の国鉄レールバス「キハ02」を上書きする形でその後コレクションに加わった国鉄最初期のレールバス10000型のカタログをメインにレールバスのあるジオラマなどを御紹介します☆☆☆



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★国鉄レールバス誕生の経緯
第3代日本国有鉄道(国鉄)総裁だった長崎惣之助(1896年6月25日-1962年11月7日)が1953年(昭和28年)1月から4ヵ月間をかけて欧米の鉄道を視察した際に2軸の小型ディーゼル動車に注目した。
長崎惣之助は日本の閑散路線用の車輛として的確な見本になると考え、帰国後直ちに島 秀雄(1901年5月20日-1998年3月18日)ら専門家に視察を命じた。その視察で参考とされたのが、1952年より量産・運用されていた西ドイツの小型ディーゼル動車「シーネンオムニバス(Schienen Omunibus)」であった。1953年5月より国鉄工作局でレールバスに関する会議が始められ、当時の日本では閑散路線とはいっても混雑時には250名程度の乗車があり精々50~60名程度が定員のレールバスの導入には慎重論があったと言われるが、東急車輛の協力が得られたこともあり、閑散路線の喫緊の状況改善策の一つとしてレールバス製造のゴーサインが出された。


★キハ10000(キハ01)
こうして1954年(昭和29年)8月に生まれたのが日野ディーゼル工業のアンダーフロアバス・ブルーリボン用のDS21型エンジン(60ps)を搭載した東急車輛製作のキハ10000~10003 (1957年の型式変更後はキハ01-1~4)であった。
同年9月1日より千葉県の木原線(外房線大原~小湊鉄道上総中野間26.9km)で運用が開始された。
次いで北海道の旭川鉄道管理局内の閑散路線用にエンジンを日野ディーゼルDS22(75ps)に換装し暖房設備強化ならびに下回り機関に防寒カバーを取り付けた2次車キハ10004~10011(型式変更後はキハ01 -51~58)が製造された。この2次車までは出入口扉が車両の前後にあり前面窓が3分割であることが外観上の特徴であった。


★キハ02/キハ03
次に登場した3次車キハ10012~10028(型式変更後はキハ02-1~17)では大幅な設計変更が為され、外観上は近代的な前面2枚となり、車掌業務の便を考慮して出入口扉が車両中央1ヵ所のみとなった。
この3次車は旭川鉄道管理局・広島鉄道管理局・門司鉄道管理局管内にて運用された。3次車は当時の鉄道模型製品ともなったため国鉄レールバスとしては最もメジャーなタイプと言える。
更に寒冷地用の改良を加えた4次車キハ10200~10219(型式変更後はキハ03-1~20)が製造された。
これらの1950年代の国鉄レールバスは製造から10年余りを経過した1965年(昭和40年)~1966年(昭和41年)にかけて大半が廃車となり、最も遅い廃車はキハ10021(キハ02-10)の1969年(昭和44年)3月31日であった。
なお、キハ10200(キハ03-1)が比較的良い状態で小樽市総合博物館(9時半~17時:火曜休)に唯一現存し保存・展示されている。


【1954年 国鉄キハ10000型レールバス 主要スペック】
全長10160㎜・全幅2600㎜・全高(レール面上)2926㎜・軸距5200㎜・自重10.5t・機関:日野DS21型 水冷直列6気筒7014cc・連続出力(30分間) 60HP/1200rpm・最高出力110HP/2200rpm・乗車定員46名(座席40名・立席6名:90人まで詰め込み可)・軌間1067㎜・最高速度70km/h


●1954年 東急車輛 国鉄キハ10000型ディーゼル動車(レール・バス) カタログ (縦289×横212㎜・2色刷・2つ折4面)
東急車輛製造株式会社発行。2000年2月ネコパブリッシング発行RMライブラリー第7巻「国鉄レールバスその生涯」に掲載されているカタログ。RMライブラリーではB5判に縮小し白黒で掲載されているため、色味やサイズが判りませんが、現物は以下の画像のようなオレンジ色との2色刷です。




手元のカタログは試し刷りに関係者による手書き修正が加えられたものなのか、解説文6行目の「今回初めて国鉄に採用」が「今回初めて国鉄にて試作」、更に11行目の「このように室内は」の箇所の「このように」が横線で消され「室内は」に手書き修正されています。RMライブラリーに掲載されてものでは、入れると文脈がおかしくなる後者の「このように」の文言が綺麗に消され、この箇所が空きスペースとなっています。








スペック




●国鉄レールバスのビンテージ模型

1)1956年発売 カツミ Oゲージ1/45国鉄キハ02レールバス
TMS(鉄道模型趣味誌)1956年10月号(通巻100号)に写真入りで一度だけ掲載されたプラ素材三線式Oゲージレールバスの広告












2)1966年発売 エンドウ HOゲージ1/80国鉄キハ02レールバス
TMS1966年1月号(通巻211号)に掲載された新発売広告


TMS1966年5月号(通巻211号)に掲載された「製品の紹介」記事。塗装済完成品1400円と記載されています。レーシングカー用のマブチFT-16モーターと7:1のウォームギア伝動によりレーシングカー的にふっ飛ぶが意外にもスローも効き、安価な初心者向け製品のようにみえてマニア的なファンにとっても興味深いお薦めできる製品である旨が記載されています。


鉄道ピクトリアル1977年11月号(通巻340号)表3のカツミ模型店の広告に掲載されたエンドウ製キハ02入りセット。この手の入門向けセットは大半がEBもしくはED電機と2軸貨車(または客車)が入っていた中で、これは非常に珍しいキハ02のみが入ったプラ製道床レールセット。この時点でキハ02は既に発売から12年近くを経ていますが、その後も発売後30年を経た1990年代半ば頃まで市場在庫があり(最終定価はモーター付3600円、モーターなし2400円)新品の入手が可能でした。大量に売られているため2024年現在も中古市場では安価で流通しています。


発売初期に少数が売られた紺ツートンの旧塗装と1990年代まで30年前後も売られたオレンジの2色


初期製品の箱横のラベルの「モーター付」の文字はオレンジは赤、紺は黒とボディカラーで色分けされています。






3)国鉄キハ02の模型3種の並び
大きい順にカツミ1/45スケールOゲージ、エンドウ1/80スケールHOゲージ(16番)、トミックス1/150スケールNゲージ。










●国鉄レールバス大集合


画像後ろ左側から1958年東急車輛キハ02リーフレット、1954年キハ10000型カタログ、とれいん1985年7月号レールバス特集、下左:2000年2月発行RMライブラリー第7巻「国鉄レールバスの生涯」、下右:鉄道ピクトリアル1998年9月号(通巻658号)レールバス特集。


国鉄レールバス・ファン必携の3冊




●レールバスのいるジオラマ






1997年まで現役だった富士重工製 南部縦貫鉄道キハ102(トミックスHOウェザリング)









★オマケ: 今日のビートルズ「Lucy in the Sky with Diamonds」 1967
アルバム「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」A面3曲目に収録されたジョンの遺した名曲の1つ。


私のテキトー ピアノ・バージョン