★1959年内藤商店シボレーインパラ警視廰パトカー ~ ブリキ自動車コレクションから 218 | ポルシェ356Aカレラ

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★ヤフオク委託出品で何故か高値になった2点
2024年4月19日(金)終了でヤフオクにミニカーやカタログの不要分を多数委託出品していたのですが、以下の2点は何故か高値となり驚いています。勿論、安価で終わるより嬉しいことですが何故高値になったのかどうも不思議です(赤字クリックでヤフオクに飛びます)☆☆



1)英マッチボックスK-78 1/38?1979年プリムス GFポリス警官2名付 箱付(ウインド部欠・難有)
箱はボロボロながら臨場感溢れる警官フィギュア2名にそそられて、以前リサ店で1000円以下で入手したものが何と1万8111円(@_@) 1/43より二回り位大きなこのミニカー、意外にレア物だったのでしょうか??




なかなかリアルな警官フィギュア


箱裏の箱絵も良い感じです。



2)カタログ1999年8月発行いすゞフォワード 8-14tクラス 全輪駆動車4x4 低床 高床4WD (A4判16頁)
25年前に自転車で新青梅街道沿いのディーラー周りをして貰ってきたカタログが何と1万円(@_@)


今回の出品で一番価値がありそうに思えた、フォワードと同じ時に貰ったカタログ1999年6月 いすゞ エルフ ミキサー車/バキュームカー/タンクローリー 3部セット は何と1部当り200円以下の550円で落札となり、どうにもこの時代のカタログは価値が判りません。




★閑話休題
今回も国産旧車ファンの方には「何じゃらホイ?」的な車種となりますが、ブリキ自動車コレクションの第218回記事として内藤商店1959年シボレーインパラ警視庁パトカーをご紹介します☆☆☆



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★1959年シボレーインパラ
1958年(昭和33年)9月にデビューした1959年型シボレーのフルサイズ・シリーズはフルモデル・チェンジとなりインパラの名称は4ドアセダン・4ドアHT・2ドアHT・2ドアコンバーチブルの各ボディタイプ(2ドアセダンとワゴンを除く)に使用されると共にシボレーの最上級シリーズ名となった。
1959年型シボレー・セダン系のラインナップは上位グレードから「インパラ(Impala)」「ベルエア(Bel Air)」「ビスケイン(Biscayne)」の順であった。ステーションワゴンには、「キングスウッド(Kingswood)」「パークウッド(Parkwood)」「ブルックウッド(Brookwood)」「ノマド(Nomad)」のグレードがあり、それぞれに2ドア、4ドア、6人乗り、後ろ向き3列目シートの付いた9人乗りがラインナップされ、セダン・ワゴン共に135HPから315HPまで様々なチューンのエンジンが用意された。
1959年型シボレーは極めて印象的な涙滴型(ティアドロップ型)の猫の目のようなテールライトとその上にカモメのように大きく翼を広げたテールフィンを持ち、フロントエンドもリアエンドのデザインとバランスの取れた個性的な顔立ちを特徴とした。ボディシェル自体はポンティアック、オールズモビル、ビュイックの下位グレードとも共用されていたが、そのディテールにおいてインパラは抜きんでたインパクトを持っていた。大掛かりなMCをした1960年型ではテールライトがその後のインパラのアイデンティティともなった丸型6連に変わりミサイル型サイドモールが目を引くもののフロントエンドは少々大人しいデザインに退化してしまったのでインパラが最も華やかでインパクトがあったのは1959年型だったとも言える。キャデラックを頂点とするGM車群の中にあって、この時代のインパラを含むシボレー各車は謂わば日本で言うところの大衆車であったのだが、1960年デビューのRRのコンパクトカー「コルベア」を除きそのボディサイズは所謂フルサイズで5mを大きく超える全長に2mを超える全幅を持っていたので、現代の路上においては正に恐竜の如くに大きく街を流せば目立つクルマ達だと言える。


●ひかりのくに年令別絵本 「じどうしゃ」 (B5判・16頁)
ひかりのくに昭和出版発行。当時定価80円。絵・梅本 恂 画伯。表紙に描かれているのは1959年シボレー・インパラ・スポーツクーペ(2ドアHT)。後ろを通り過ぎるのは1959年ビュイック4ドアHT。中頁にも1950年代末頃のクルマが満載された絵本。



●トッパンの愛児絵本 「じどうしゃ」 (B5判・12頁)
フレーベル館発行。当時定価60円。絵・小山泰治 画伯。表紙に描かれているのは1959年シボレー・インパラ・スポーツセダン(4ドアHT)。後ろに描かれているのは1957~1960年2灯時代の初代前期型スカイライン。これも中の頁にはバーハンドル時代ののミゼットやいすゞTX消防車、1957年プリンストラックなど1950年代後半のクルマが満載された絵本。




●1959年シボレーインパラ実車カタログより抜粋
この時代のアメ車のカタログはイラストが魅力的です。日本車はまだオースチン・ルノー・ヒルマンの外車ノックダウンを行い、アメ車より控え目に見積もっても10年は遅れていた時代です。ハードトップやワゴンが日本車には未だ存在しなかった時代に2/4ドアの各ハードトップやコンバーチブル等の各種ボディをラインナップしています。

表紙はスポーツセダン(4ドアHT)


裏表紙もスポーツセダン(4ドアHT)。このテールライトはS4プリンスグロリアのデザインに影響しているように思えます。


スポーツセダン(4ドアHT)


4ドアセダン


4ドアセダン


2ドアコンバーチブル


2ドアハードトップ


2ドアセダン


2ドアセダン。ルーフラインはスポーティーなクーペ。


4ドアステーションワゴン


ダッシュボード




【1959年 シボレーインパラ スポーツセダン〈4ドアハードトップ〉実車主要スペック】(1959 Chevrolet Impala Sprt Sedan〈4door-Hardtop〉specifications)
全長5357mm・全幅2030mm・全高1372mm・ホイールベース3023mm・車重1657kg・FR・90度V型8気筒5703cc(348cu.in.)・最高出力315hp/5800rpm・最大トルク50.0kgm/3600rpm・変速機2速AT/3・4速MT・最高速度190km・アメリカ国内販売価格$3451


【内藤商店 1/16スケール1959年シボレーインパラ スポーツセダン警視廰パトカー 主要データ】(1/16scale 1959 Chevrolet Impala Sprt Sedan Metropolitan Police Department Police Car Tinplate Model Toy by Naitho-shouten)

・製品名: 警視廰パトロール(箱の表記)
・内藤商店品番: 不明
・全長:315㎜ (実車比:1/17.0スケール)
・全幅125㎜ (実車比:1/16.2スケール)
・ホイールベース192㎜ (実車比:15.7スケール)
・基本素材:ブリキ
・動力: 後輪フリクション・モーター
・室内ハンドル位置: 左
・ライセンスナンバーの文字: 9893
・バリエーション: 輸出向けPOLICE仕様 5種(1種は4ドアセダン)
・商品パッケージ(箱) : 3種以上(国内向け日本語箱・輸出向け前期、輸出向け後期ダイトーバージョン)
・発売開始時期: 1960年(昭和35年)頃
・当時定価: 不明(都内200円前後と推定)
・入手難易度: 10段階評価で7~8(警視庁バージョン)
・2024年現在の市場評価額: 3.5~6万円程度(箱付未使用美品の場合)


●内藤商店の企業情報
1950年代後半の玩具メーカー一覧より。取扱品目は金属玩具(ブリキ)、商号は株式会社内藤商店、所在地は東京都台東区浅草小島町1の15、代表者は内藤日健(何と読むのでしょうか)等の記載がありますが、創業年や廃業年、会社・工場家屋等の画像といった情報は皆無で謎に包まれています。




●内藤商店 1/16スケール1959年シボレーインパラ スポーツセダン警視廰パトカー










グリル等のメッキは元々薄かったのか、残念ながら黒ずみと劣化が激しく進んでいます。








非常に魅力的な箱絵


箱絵は警視庁の「庁」が旧字の「廰」


上箱右下に菱形にAN文字の内藤商店の商標


約65㎜の英マッチボックス57Bインパラとの大きさ比較




ボンネット先端とホイールキャップにシボレークロスフラッグのプリント


ホイールキャップにもシボレーフラッグ




コスト削減のためか室内は上げ底


大型丸メーターの左右に小さい丸2連メーターを配した、割合実車に忠実なダッシュボードのプリント


シャシー裏にはメカ部分が割合丁寧にプリントされていますが、前後2箇所で何故かプロペラシャフトが大きく途切れた形となっています。




●内藤商店/ダイトー 1/16スケール1959年シボレーインパラ スポーツセダン 輸出向けポリスカーのバリエーション
2004年Schiffer Publishing発行コレクター向け資料本 The Big Book of TIN TOY CARS「Commercial and Racing Vehicles」より転載。

前ドア白塗りバージョン(上:白ルーフ、下:黒ルーフ)


前後ドア白塗バージョン(上:ライセンスナンバー=国内向け警視庁バージョンと同じ「9893」、下:ライセンスナンバー=販売年を表すと思われる「1961」)


ナンバーのプリントが「1961」


4ドアセダンバージョン


ノーマルバージョン(2004年Schiffer Publishing発行コレクター向け資料本 The Big Book of TIN TOY CARS「Passenger,sports,and Concept Vehicles」より転載)




●内藤商店 1/16スケール1959年シボレーインパラ スポーツセダン警視庁パトカーと英コーギー/マッチボックス 3台の並び
大盛屋が製品化に当り参考にした(ほぼコピー)と言われる英コーギー(ポリス1stモデル)は他にもバリエーションが多数ありますが、全長約105㎜×全幅約40㎜のため1/43ではなく1/50より実寸では若干小さい位のサイズ、英マッチボックスは全長約65㎜×全幅約25㎜のためOOスケールの1/76より小さく日本型HO=16番鉄道模型の1/80よりも実寸では若干小さい位のサイズです。








●内藤商店 1/16スケール1959年シボレーインパラ スポーツセダン警視庁パトカーと英コーギー/マッチボックス 計5台の並び
更に英コーギーのノーマル2種を加えた5台の並び。コーギーだけでも他に白黒塗分けのポリスカーや赤いファイヤーチーフなどが出ています。








●内藤商店 1/16スケール1959年シボレーインパラ スポーツセダン警視庁パトカーと1/15スケール1960年ニッサンセドリック警視庁パトカーの並び
ほぼ同時代/同スケールの警視庁パトカー2台の並び。何れも箱付は稀少と思います。








2台の非常に魅力的な箱絵



1960年前後の警視庁パトカー4種の魅力的な箱絵。上からイチコー1960年シボレーコルベア、萬代屋1959年トヨタパトロールFS20、米澤玩具1960年ニッサンセドリック、内藤商店1959年シボレーインパラ。








1959年シボレーインパラの実車カタログについては、2014年2月8日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第207回記事をご参照ください。






★オマケ(その1): 2024年3月19日 カワイモデル閉店に関する専門誌の報道状況
2024年4月21日時点で確認できたのは以下の2誌となっています。

(1)鉄道模型趣味(TMS) 2024年5月号 通巻988号(税込定価1000円)
名取紀之編集長が巻頭1頁目(かつてのTMSではカワイの広告が掲載されていた頁)及び中頁の2頁に亘りカワイモデルの歴史を含めた総括的な記事を掲載(カラー及び白黒)。




(2)とれいん 2024年5月号 通巻593号(税込定価1694円)
波多野茂氏・石坂義久氏が3頁(68~70頁)に亘り、幻のC51等の製品画像と共に記事を掲載(全頁カラー)。






★オマケ(その2): 2024年4月トミカ新製品
4月20日(土)はトミカ新車発売日ということで、一部のみですが購入してきました。購入したのは、トイザらスオリジナル1/60トヨタGR86カスタマイズ仕様(実勢価格819円)、84番1/66クラウン個人タクシー(足立・税込550円)、94番1/67日産セレナ(通常品:青緑メタ・初回:赤茶メタ・各税込550円)、トミカプレミアム1/62エンツォフェラーリ(通常品:赤・発売記念仕様:黒・各税込935円)の6台のみ購入。 今月発売の新幹線カラーのGT-R3種(はやぶさ・こまち・かがやき:各880円)とトミカプレミアムRacingレイブリック NSX-GT・トミカプレミアムRacing99号車 NSX-GT(各1980円)の5台は、特にNSXレーシングバージョンについては値段が高いことに加え基本ゼッケン付車両は蒐集対象外としていることもあり迷わずパスしました。プレミアムの発売記念仕様のエンツォフェラーリ黒は品薄との話も聞きますが、最寄りの店舗では山積みされていました。今月のイシオシはやはりクラウン個人タクシー「足立」でしょう。今月のトミカをもし1台だけしか買えないとすれば、個人的にはタクシー以外には選択肢はないと言えます。








★オマケ(その3): 今日のビートルズ「All My Loving」 1964
気付くと鼻歌を歌っていることのある1曲。ビートルズナンバーの中では歌詞も簡単で私のような素人でも唄いやすい1曲。手許にあるレコードは東芝音楽工業4曲入りコンパクトEPで600円定価の上に700円定価シールが貼られた黒盤(規格番号:AP-4571)。


ジャケット裏には700円のシールが貼られています。


歌詞カード


リンゴが扁桃腺の手術でライブを休み代役としてジミーニコルが参加している珍しい動画。ジョンは実際に弾くと案外難しい有名な3連弾きリズムギターを妙に嬉しそうに弾いています。