★東京では未明からの雪が激しく降り続いています。今日は用事があって出かけたところ道路は空いていて電車はガラガラでした。クルマはバスもタクシーもチェーンを付けて走っています。東京23区内でも明日朝までに20cmを超す積雪になる可能性があるようです。
しかし、雪が滅多に降らない東京に住んでいると、雪景色というのは何とも美しく感じるものです。つい今日は写真を沢山撮ってしまいました。
明日、雪が止んだら雪掻きをして雪だるまやかまくらを作るといった楽しみも待っています。
しかし、そんなことを言えるのも明日がたまたま日曜日だからですね。明日が平日だったら通勤の足を何より心配してしまうでしょう。雪国の人からみたら20cm程度の雪では取るに足らない話かもしれませんが。
でも、雪に弱い首都圏では明後日、飛び石の中日の2月10日の月曜まで交通機関には影響が残る可能性があります。
歩道も暫くは溶けた雪が凍結するので出歩く時には転倒しないように注意も必要です。
★雪というと私は東京で観測史上最多の降雪日数と総降雪量92cmを記録した1984年(昭和59年)を思い出します。
この年は東京では冬日も40日近くあり戦後最も寒い冬でした。私は1984年の大雪の中、東急目蒲線の武蔵小山駅で降りて猛烈に長いアーケードを抜けたところにあった東京ガス荏原営業所に行って特注トミカ47-2のグロリアバン東京ガス仕様を貰ってきた日のことを思い出します。昨日のことのように覚えていますが、今年でもう丸30年も経つんですね。
東京の降雪記録ベスト10は以下のとおりだそうです。何回も降って合計92cmの降雪を記録した1984年は1回の降雪量では歴代10位以内には入っていません。残念ながら1位から5位は私はまだ生まれておらず経験していませんが(1位の1883年と5位の1887年は経験している人は現在はいないでしょう)、6位・8位・9位・10位と4回は経験していることになります。一番近い年が9位の1994年ですから現在20歳以下の人はベスト10を全く経験していないことになります。今回の雪が もし24cmを超えると9位に食い込むことになりますが、果たしてどうなるでしょうか。。。
【東京の最深積雪 観測史上ベスト10】
1位 46cm (1883年2月8日)
2位 38cm (1945年2月22日)
3位 36cm (1936年2月23日)
4位 33cm (1951年2月15日)
5位 31cm (1887年1月18日)
6位 30cm (1969年3月12日)
7位 27cm (1925年1月30日)
8位 25cm (1892年2月19日)
9位 23cm (1994年2月12日)
10位 23cm (1968年2月16日)
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★インパラ(Impala)の名称は、1956年(昭和31年)にコルベットベースのGMショーカーに初めて使用された。ショーカーは戦前から活躍してきたGMのデザイン担当副社長ハーリー・アールが1959年に引退する前のプロジェクトであった。その後、1957年秋に発表された1958年型シボレーのトップ・グレード「ベルエア」の2ドアHTおよび2ドア・コンバーチブルに「インパラ・スポーツ・パッケージ」という特別仕様がラインナップされた。クライスラーが1956年にデビューさせたプリムス「フューリー」の対抗馬としてGMがシボレーのラインナップに登場させたのが最初のインパラであった。
★1958年(昭和33年)9月にデビューした1959年型シボレーのフルサイズ・シリーズはフルモデル・チェンジとなりインパラの名称は4ドアセダン・4ドアHT・2ドアHT・2ドアコンバーチブルの各ボディタイプ(2ドアセダンとワゴンを除く)に使用されると共にシボレーの最上級シリーズ名となった。
1959年型シボレー・セダン系のラインナップは上位グレードから「インパラ(Impala)」「ベルエア(Bel Air)」「ビスケイン(Biscayne)」の順であった。ステーションワゴンには、「キングスウッド(Kingswood)」「パークウッド(Parkwood)」「ブルックウッド(Brookwood)」「ノマド(Nomad)」のグレードがあり、それぞれに2ドア、4ドア、6人乗り、後ろ向き3列目シートの付いた9人乗りがラインナップされ、セダン・ワゴン共に135HPから315HPまで様々なチューンのエンジンが用意された。
1959年型シボレーは極めて印象的な涙滴型(ティアドロップ型)の猫の目のようなテールライトとその上にカモメのように大きく翼を広げたテールフィンを持ち、フロントエンドもリアエンドのデザインとバランスの取れた個性的な顔立ちを特徴とした。ボディシェル自体はポンティアック、オールズモビル、ビュイックの下位グレードとも共用されていたが、そのディテールにおいてインパラは抜きんでたインパクトを持っていた。大掛かりなMCをした1960年型ではテールライトがその後のインパラのアイデンティティともなった丸型6連に変わりミサイル型サイドモールが目を引くもののフロントエンドは少々大人しいデザインに退化してしまったのでインパラが最も華やかでインパクトがあったのは1959年型だったとも言える。キャデラックを頂点とするGM車群の中にあって、この時代のインパラを含むシボレー各車は謂わば日本で言うところの大衆車であったのだが、1960年デビューのコンパクトカー「コルベア」(本シリーズ第138回記事参照)を除きそのボディサイズは所謂フルサイズで5mを大きく超える全長に2mを超える全幅を持っていたので、現代の路上においては恐竜の如くに大きく目立つクルマ達だと言える。
【主要スペック】 1959年 シボレーインパラ スポーツセダン(4ドアハードトップ) 1959 Chevrolet Impala Sprt Sedan
全長5357mm・全幅2030mm・全高1372mm・ホイールベース3023mm・車重1657kg・FR・90度V型8気筒5703cc(348cu.in.)・最高出力315hp/5800rpm・最大トルク50.0kgm/3600rpm・変速機2速AT/3・4速MT・最高速度190km・アメリカ国内販売価格$3451
●ひかりのくに年令別絵本 「じどうしゃ」 (B5判・16頁)
ひかりのくに昭和出版発行。当時定価80円。絵・梅本 恂 画伯。表紙に描かれているのは1959年シボレー・インパラ・スポーツクーペ(2ドアHT)。後ろを行き交うのは1959年ビュイック。中の頁には1959年キャデラック、1959年トヨペットクラウンDX、1959年ニッサン680型トラックなどが登場するので1950年代末頃の発行と思われる。
●トッパンの愛児絵本 「じどうしゃ」 (B5判・12頁)
フレーベル館発行。当時定価60円。絵・小山泰治 画伯。表紙に描かれているのは1959年シボレー・インパラ・スポーツセダン(4ドアHT)。後ろに描かれているのは1957~1960年の2灯時代の初代前期型スカイライン。中の頁にはバーハンドルのミゼット、1959年以前のいすゞTX消防車、1957年プリンストラックなどが登場するので、これも1950年代末頃の発行と思われる。
●1958年9月発行 1959年 シボレー セダン/ワゴン 総合 簡易カタログ(縦16×横24cm・4つ折8面)
中頁から: インパラ・スポーツセダン(4ドアHT)
裏面: コルベットも掲載
●1958年9月発行 1959年 シボレー セダン/ワゴン 総合 本カタログ(A4判・24頁)
判型は異なるが簡易カタログと同じ写真を使った表紙。本カタログは簡易カタログより二回りは大きく写真が鮮明にみえる。
簡易カタログとの大きさ比較
中頁から
インパラ4ドアセダン
インパラ・コンバーチブル
子供の頃に図鑑で見た1959年シボレーのこの涙摘型テールライトは、プリンスのハチマキグロリア(S40系)に似ていると思ったものだった。考えてみるとハチマキグロリアのデビューは1962年秋で1958年秋デビューの1959年シボレーの4年後だから、プリンスがシボレーのテールデザインにインスパイアされたのかもしれない。
インパラ・スポーツクーペ(2ドアHT)
ベルエア2ドアセダン
ベルエア4ドアセダン
ビスケイン2ドアセダン
ビスケイン4ドアセダン(上)とビスケイン・ユーティリティ(下: ビジネスユース向けのベースグレード)
キングスウッド4ドア9人乗ステーションワゴン
ノマド4ドア6人乗ステーションワゴン
ステーションワゴン「ブルックウッド」と「パークウッド」
室内: 5連の丸型メーターを備えたスポーティーなインパラのダッシュパネル
各種チューンのエンジン
X型フレーム
スペック掲載箇所
裏表紙はインパラの後ろ姿
★オマケ(その1): 1959年 シボレー・コンバーチブル テレビCM
★オマケ(その2): 1959年 シボレー・ステーションワゴン テレビCM
★オマケ(その3): 英コーギー 1/50スケール 1959年シボレーインパラ4ドアセダン 各種
全長11cm。1959年~1963年発売。国内当時定価400円。ダイキャスト製。JMAC重鎮の朝田隆也氏によれば、現在、コーギー製インパラの10倍以上もの高額なプレミアが付いている大盛屋のアンチモニー製59年インパラはこのコーギー製を参考としたコピー製品らしい。コーギー製では他に犬を積んだワゴンなども出ていた。日本製の59年インパラとしては青眞商店、米屋、旭玩具などがTinモデルを競作している。
ファイアーチーフには2名の消防士?が乗っている。
★オマケ(その4): 英マッチボックス 1/80スケール 1959年シボレーインパラ・スポーツクーペ
全長6.5cm。1960年発売。国内当時定価150円?ダイキャスト製。この時期のマッチボックスはその後の小スケールミニカーより二回り位は小さく可愛い。このインパラや1959年キャデラック、サンダーバードあたりの同時代のマッチボックスが最近安価で沢山出回っておりデットストックがどこかで発掘されたらしい。
オマケ3との大きさ比較
★オマケ(その5): 2014年2月8日(土)18時 「雪の新宿」
先程、用事で新宿に出た際の画像です。将来、時代が分るようにやがては消えていく現代のクルマを写し込んであるのがポイントです。写っているクルマの車種が全て分る人もいるでしょうか。
①高野フルーツパーラー新宿本店前
②新宿東口前・・・明日の都知事選関係の車両が停まっています。
③新宿大ガード下・・・猛烈な吹雪です。
④青いネオンの下に見える温度表示は、ちょうど0度になっています。