★1964年 米澤玩具36cmクラウンエイト緊急車 ~ ブリキ自動車コレクションから 070 | ポルシェ356Aカレラ

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★ミック・ジャガー
(1943年7月26日ー)が昨2019年4月に受けた心臓弁の置換術は胸を開いて行う手術ではなく、大腿動脈から挿入したカテーテルによる低侵襲治療で手術時間も1~2時間と短く、傷痕も残らず体の回復も早いようです。一方、先日、私が受けた手術は7~8時間も掛かり、胸を開いて胸骨を切って人工心肺を使用し心臓を開けて心臓基部の弁や血管を人工弁/人工血管に置換しているため、大きな傷痕が残り体へのダメージも大きいのです。術後18日目となる今日現在も肺の機能がなかなか元には戻らず、37度台の微熱も続いていますが、お蔭様で段々と体力が回復してきている実感もあります☆

★梅雨寒
今日のTOKYOは半袖で外出するのはちょっと肌寒いような梅雨寒。
今日の昼間はカーディガンを羽織っていました☆
しかし、蒸し暑くてマスクをするのは暑苦しくてシンドイなあ
というような陽気よりはずっと良いかもですyone☆☆

★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第70回記事として、米澤玩具の36cmサイズ クラウンエイト緊急車をご紹介しますne☆☆☆


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★1964年(昭和39年)10月の東京オリンピック開催前に3ナンバー国産大型乗用車が相次いでデビューしています。先陣を切ったのは1963年(昭和38年)2月にデビューしたニッサン セドリック・スペシャル、1年2ヵ月遅れて1964年(昭和39年)4月にはトヨタ クラウン・エイトとプリンス グランド グロリアの2車が相次いで市販に移されています。
この3車を比較すると、5ナンバーグロリアのボディをそのまま使用し2500ccエンジンを搭載したグランドグロリアが最も小さく、全長では4855㎜のセドリックスペシャルがグランドグロリアより20cm以上も長く、全幅は1845㎜のクラウンエイトがグランドグロリアより15cmも広い。しかし、性能では最高出力130ps最高速170km/hのグランドグロリアが他2車の最高出力115ps最高速150㎞/hより10%以上も上回っていました。
セドリック・スペシャルは1965年(昭和40年)12月デビューのプレジデントに、クラウン・エイトは1967年(昭和42年)11月デビューのセンチュリーに旗艦モデルの座を受け渡す形で生産中止となり、グランドグロリアについてはプリンスロイヤルの製作及び宮内庁への納車という、更に高次元の高級車に昇華される形にてその生涯を終えています。


●1964年クラウンエイト実車カタログより






運転席



【1964年 トヨタ クラウンエイトVG10型 実車主要スペック】 (1964 Toyota Crown Eight Type.VG10 Specification)
全長4720mm・全幅1845mm・全高1460mm・ホイールベース2740mm・車重1375kg・V型8気筒OHV2599cc・最高出力115ps/5000rpm・最大トルク20kgm/3000rpm・コラム2速トヨグライド オートマ・最小回転半径5900㎜・電装系12V・パワーウインド標準(日本車初)・トランクタイプクーラー(オプション)・乗車定員6名・最高速度150km/h・東京店頭渡価格165万円



【米澤玩具1/13スケール 1964年 トヨタ クラウンエイト ブリキ玩具 主要データ】
(Yonezawa Toys 1/13scale 1964 Toyota Crown Eight Type.VG10 Tinplate Toy)

・基本素材: ブリキ
・米澤玩具(ヨネザワ)品番(管理番号): ノーマルNo.439・電動パトカーNo.479・消防司令車No.464
・発売時期: 1964年(昭和39年)7月?
・販売価格: ノーマル都内500円/全国550円・電動パトカー都内850円/全国900円・消防司令車 都内500円/全国550円
・全長36.5cm (実車比:1/12.9スケール)
・全幅14.5cm (実車比:1/12.7スケール)
・全高11.3cm(実車比:1/12.9スケール)
・ホイールベース21.0cm (実車比:1/13.0スケール)
・ボディカラー: 青メタ(ノーマル)・赤メタ(ノーマル)・白/黒(警視庁パトカー)・白ドア/黒(警視庁パトカー)・赤(消防司令車)
・動力: 後輪フリクション・電動ミステリーアクション(警視庁パトカー)
・箱のバリエーション: ノーマル、パトカー、消防司令車 各1種類(?)
・シャシー再現:なし
・入手難易度: 10段階評価で7程度
・2020年現在のアンティーク玩具市場の推定評価額: 8~14万円程度(ノーマル、パトカー、消防司令車共に箱付未使用美品の場合)

※註)1/13スケールはホイールベース比。


★クラウンエイトの立体造形物
リアルタイムでは、エイトを製造した関東自動車工業特注のアンチモニー製シガレットケースが前後期型数種(前期型にはボンネットが開閉しエンジンが再現されたタイプあり)、米澤玩具よりブリキ玩具として36cmサイズ(1/13スケール)と25cmサイズ(1/18スケール)の2種、そして、近年になってENIFブランドより1/43スケールの非常に出来の良い前後期モデルが発売されています。


●輸出玩具登録協会「ニューデザイン」1965年1月25日号掲載 米澤クラウンエイト意匠登録記事(国立国会図書館の蔵書より複写)
全長36.5cmサイズのクラウンエイトが昭和39年(1964年)11月27日付第157号として意匠登録されています。



●東京玩具商報1965年7月号 米澤玩具クラウンエイト消防司令車 広告(同上)




●1966年米澤玩具総合カタログに掲載された36cmクラウンエイト

No.439 クラウンエイト


No.479 クラウンエイト電動 警視庁パトカー


No.464 クラウンエイト消防司令車




★米澤玩具1/13スケール1964年クラウンエイト警視庁パトカー
米澤品番479。電動ミステリーアクション。赤色灯を点滅させながら前後左右に走ります。前ドア部分が下部まで白塗りとなったバリエーションあり。寸法を計ってみると、ほぼ正確に1/13にスケールダウンされているにも関わらず、全体としてエイト特有のワイド感に乏しいのはボディ下半分の上下寸法が少々過大なためでしょうか。












手前は大きさ比較用1/64スケールTLV




正確な運転席周りのプリント


リアトレイに桜にYの字の米澤商標とクーラーのプリント


電動ミステリーアクション・シャシー




★米澤玩具1/13&1/18スケール(大小サイズ)1964年クラウンエイト警視庁パトカーの比較








★米澤玩具1/13スケール1964年クラウンエイト消防司令車
米澤品番464。フリクション駆動。子供に遊ばれた形跡はないものの、ホイールのメッキは経年による劣化が進んでいます。














運転席


シャシー裏


シャシー裏にはCROWN EIGHTの浮彫




★米澤玩具1/13スケール1964年クラウンエイト警視庁パトカー&消防司令車










★1/20スケール1964年クラウンエイト シガレットケース
全長23.6cm。ボンネットが開かないバージョン。シガレットケースでは、さすがにエイトのワイド感がよく再現されています。






1964ナンバー




※クラウンエイトの実車カタログについては、2012年10月16日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第72回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): トミカショップ限定1/60トヨタ86消防指揮車ヨーロッパ仕様
2020年6月発売のトミカショップ限定品。1台税抜700円。明日6月20日はトミカ新車発売の第3土曜日ですが、今月は何とレギュラー品の発売はなく(魚市場ギフトセットの発売はあり)、トミカプレミアムRSの1/43ミウラ赤、トミカプレミアム フェラーリ365GTS4(2色)、同アストンマーチンDB5が発売となるようです。








★オマケ(その2): ダイヤペット177番1/40スケール 1967年トヨタセンチュリー
クラウンエイトの後継車ということでセンチュリーのミニカーをオマケに。1969年(昭和44年)12月発売。全長12cm。当時定価800円。ダイキャスト製。色違いは黒・グレイ・茶メタ・赤など。




フル開閉アクション




★オマケ(その3): 今日のビートルズ「P.S.I Love You」1962
ポール何と20歳の作品。