★1962年マルサン浅草 夢の超特急 宮沢模型A編成 ~ 鉄道ブリキコレクションから 002 | ポルシェ356Aカレラ

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★今日のTOKYOは涼し目☆
明日6月22日(月)は最高22度、明後日23日(火)は最高25度と梅雨寒の日が続き、
6月24日(水)からは30度を超える暑い日が続く予報です☆

★ペタ中止
入院前までは毎朝40~50人位にペタをして、記事更新がされていれば併せて「いいね」もするというパターンだったのですが、暫くアメブロを休止していましたら、ペタをすることがひどく面倒になってしまいました。ペタ欄は閉じませんが、原則ペタをすることを止める代わりに、今後は順次、読者登録をして「いいね」をする形に変更します☆☆

★閑話休題
今日は昨年11月に第1回記事をUPした後うっかり放置していた「鉄道ブリキコレクションから」シリーズの第2回記事としてマルサン商店とATD浅草玩具人形の「夢の超特急」(新幹線試作)及び日本型鉄道模型の歴史あるいは国産鉄道模型考古学的にみて非常に貴重な宮沢模型の新幹線試作A編成(1/87スケール・軌間16.5㎜)をご紹介しますne☆☆☆


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★夢の超特急
私が初めて親に連れられて夢の超特急=東海道新幹線に乗車したのは、新幹線開業翌年の1965年(昭和40年)、まだ就学前のことでした。当時、日本の男の子は誰しも日本一いや世界一速い鉄道=新幹線の絵を描くことが好きだったと思います。勿論、私も新幹線の絵を沢山描いた覚えがあります。また、私の遊んだブリキ製の鉄道オモチャは151系こだま号から一気に新幹線に移行したのでした。1960年代の新幹線のブリキのオモチャは開業前に発売されたものは勿論、開業後に発売されたものであっても試作編成のディテールを持つ製品が多かったことが特徴でした。新幹線のブリキのオモチャは出せば飛ぶように売れるアイテムでしたので、文字通り夥しい種類の新幹線が国内玩具メーカー各社より発売されています。


【1962年 日本国有鉄道 新幹線1000形 試験電車A編成 実車主要データ】
(1962 JNR Shinkansen Type.1000 formation A Specification)
・編成:2両
・軌間: 1435㎜
・電気方式: 交流25000V 60Hz
・編成長: 49.5m
・全長: 24750㎜
・全幅: 3380㎜
・車体高: 3950㎜
・台車: DT9002・DT9003・DT9008
・主電動機: 直流直巻電動機 MT912
・主電動機出力: 170KW
・編成出力: 170KW×8=1360KW
・駆動方式: WN駆動方式
・歯車比: 2.17
・制御装置: 低圧タップ制御
・制動装置: 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ
・保安装置: ATC-1型


●1962年新幹線1000形 A編成
日本車両 蕨工場にて。撮影: 三谷烈弌氏(1926年1月15日-2013年11月10日)




【ChapterⅠ: マルサン商店1/45スケール 1962年 夢の超特急 ブリキ玩具
(Marusan Toys 1/45scale 1962 Dream Super Express Tinplate Toy)

・基本素材: ブリキ
・マルサン商店 品番(管理番号): No.218
・発売時期: 1962年12月?
・販売価格: 全国売価550円
・全長407㎜ (実車比:1/61.0スケール)
・全幅75㎜ (実車比:1/45.0スケール)
・全高82㎜(実車比:1/48.2スケール)
・動力: フリクション
・カラーリング: 試作B編成
・特記事項: ツインパンタグラフ、ベンチレーター等別パーツ、造りが細かく丁寧、ブリキ板が肉厚な上にパーツが多いためズッシリと重たい。
・箱サイズ: 縦110×横415×厚さ75㎜
・入手難易度: 10段階評価で8~9程度
・2020年現在のアンティークトイ市場の推定評価額: 7~15万円程度(箱付未使用美品の場合)

※註)1/45スケールは全幅比













ツインパンタグラフ












製造メーカー「hs」の商標





●マルサン商店1965年版 総合カタログより




【ChapterⅡ: ATD浅草玩具人形1/48スケール 1962年 夢の超特急 ブリキ玩具】
(Asakusa Toys & Dolls 1/48scale 1962 Dream Super Express Tinplate Toy)

・基本素材: ブリキ
・ATD浅草玩具人形 品番(管理番号): A1319 9 (No.23)
・発売時期: 1961年12月?
・販売価格: 都内330円・全国350円
・全長460㎜ (実車比:1/53.8スケール)
・全幅70㎜ (実車比:1/48.3スケール)
・全高90㎜ (実車比:1/43.9スケール)
・動力: フリクション
・カラーリング: 試作A編成
・箱サイズ: 縦115×横475×厚さ74㎜
・入手難易度: 10段階評価で6程度
・2020年現在のアンティークトイ市場の推定評価額: 3~5万円程度(箱付未使用美品の場合)

※註)1/48スケールは全幅比











350円値札シール付





●浅草玩具人形1962年版総合カタログより




【ChapterⅢ: Miyazawa Mokei 1/87スケール1962年 新幹線試作 A編成 鉄道模型】
(Miyazawa Mokei 1/87scale 1962 Shinkansen Type.1000 formation A Railway Model)
・基本素材: 真鍮(床板:木製)
・宮沢模型 品番(管理番号): 不明
・発売時期: 1963年?
・販売価格: 不明
・全長290㎜ (実車比:1/85.3スケール)
・全幅38㎜ (実車比:1/88.9スケール)
・全高50㎜ (実車比:1/79.0スケール)
・動力: 電動(直流2線式)
・箱サイズ: 縦60×横298×厚さ43㎜
・入手難易度: 10段階評価で9~10程度
・2020年現在の鉄道模型市場の推定評価額: 不明(現存個体が少ないことと鉄道模型の世界では一般に新しい製品程尊ばれる傾向が顕著なため評価額は不明。鉄道模型考古学的な価値を認める層に限れば比較的高評価が得られるものと推定)



この個体はレストレーションを受けておらず、経年の割に綺麗な状態です。






マツダ日通三輪は(有)タイム Ra80シリーズ。











●技術出版「模型と工作」1963年8月臨時増刊「新鉄道模型工作ハンドブック」(B5判・150頁) 裏表紙 宮沢模型広告
トラス橋を渡るA編成の製品写真が掲載されています。




【マルサン・浅草・宮沢模型 試作新幹線3両の並び】










※参考: カツミ新幹線1000形 試験電車A編成 2両セット 2020年現行品
カツミ70周年記念製品として1/87スケール・軌間16.5㎜A編成2両セットが税込26万4000円で発売中。










★オマケ(その1): トミカ&トミカプレミアム新製品
トミカ50周年デザインのGRスープラ、フェラーリ365GTS4(通常品:黒・発売記念:赤)、アストンマーチンDB5(シルバー・両ドア開閉)が各税抜800円、トミカプレミアムRS1/43ランボルギーニミウラP400S(赤・税抜3500円)、「おさかないっぱい!魚市場セット」(タウンエースお魚配達トラック・クオンまぐろトラック・三菱ロジスネクスト エレトラック入り・税抜2000円)、書店限定トミカ50周年第3弾RX-7警視庁パトカー(FD・税抜1000円)が発売になっています。今月のイチオシはやはりDB5とトラック好きには魚市場セットでしょうか☆






★オマケ(その2): 1962年 新幹線試作編成 動画
撮影: 萩原政男氏(国鉄EH10、名鉄7000系等のインダストリアルデザイナー・鉄道ファン初代編集長)