★1965年アサヒ玩具410ブルーバード ~ ブリキ自動車コレクションから 068 | ポルシェ356Aカレラ

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★2020年
新型コロナウイルスの感染拡大と人種差別をなくすための大規模デモが世界中で続く2020年は、冷戦終結の1989年や第2次世界大戦終結の1945年以上の歴史的な転換点になるだろうとの見方があります。

★第2波
新型コロナウイルスの東京の感染者数はこのところ1日20人台で推移していますが、
学校や社会活動が再開した6月1日のデータが出る6月15日以降の数字に要注目でしょうか。もし1日の東京の感染者数が100名を超え第2波襲来と言える状況となった場合には、また首都圏は自粛に戻るのでしょうか。あるいは、もう後戻りはせずに感染に気を付けながら経済を廻していくことになるのでしょうか☆☆

★閑話休題
今日は、「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第68回記事として、アサヒ玩具の410ブルーバードをご紹介しますne☆☆☆


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●1965年ブルーバード1300LPG専用カタログ 表紙 (A4判・2つ折り4面)
アサヒ玩具がモデル化した1965年型の珍しいタクシー仕様カタログ。アサヒ製は内側へ湾曲した1965年型のグリル意匠を正確に再現しつつも残念ながらフロントグリル中央のバッチが1964年初期型特有の円形となっているために妙な印象の顔付となっています。






●1966年ブルーバード1300LPG専用カタログ 表紙 (A4判・2つ折4面)
アサヒ玩具がMC版としてリリースした所謂、尻下がりを是正した410最終の1966年式(カタログは66年10月最終MC)のタクシー仕様カタログ。アサヒ玩具製品ではフロントグリルが横線基調のシンプルなものとなり、テールライトも実車同様に意匠を変え取付位置も変更されています。


尻下がりを解消




【1965年 ダットサン ブルーバード1300 4ドア デラックス DP411型 実車 主要スペック】 (1965 Datsun Bluebird 1300 4door Deluxe Type.DP411 Specification)
全長3995mm・全幅1490㎜・全高1440㎜・ホイールベース2380㎜・車重915kg・FR・J型水冷直列4気筒OHV1299cc・最高出力62ps/5000rpm・最大トルク10.0kg/2800rpm・変速機コラム3速MT(フルシンクロ)・乗車定員5名・電装系12V・最小回転半径5.0m・定地定速燃費18.5km/ℓ・タイヤサイズ5.60-13.4P・最高速度140km/h・東京店頭渡価格64万4000円



【アサヒ玩具 1/18スケール1965年ダットサン ブルーバード 1300デラックス ブリキ玩具 主要データ】
(ASAHI TOY 1/18scale 1965 Datsun Bluebird 1300 Deluxe Tinplate Toy)

・基本素材: ブリキ
・アサヒ玩具品番(管理番号): No.3679(ノーマル)、No.3808(フリクション県警パトロール)
・製品名: ニッサン ブルーバード
・発売時期: 1965年3月?
・販売価格: 都内200円/全国220円
・全長220㎜ (実車比1/18.2)
・全幅82㎜ (実車比1/18.2)  
・全高78㎜ (実車比1/18.5) 
・ホイールベース130㎜ (1/18.3)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦85×横220×厚さ81mm
・動力: 後輪フリクション(Gメンカーのみ電動)
・カラーバリエーション: 緑メタ・淡青・赤メタ 等
・その他のバリエーション: 1966年式ノーマル(フリクション仕様)・1966年式県警パトロール仕様(フリクション仕様)、県警パトロールGメンカー電動ミステリーアクション仕様・HIGHWAY PATROL Gメンカー電動ミステリーアクション仕様(輸出向) 等
・シャシー再現: プロペラシャフト、デフ等 軽度にあり
・入手難易度: 10段階評価でレベル7程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 7~9万円程度(箱付未使用美品の場合)
※註)1/18スケールは全長比。


●東京玩具商報1965年3月号アサヒ玩具 広告(国立国会図書館の蔵書より複写)



●財団法人輸出玩具登録協会ニューデザイン1965年12月25日号 アサヒ玩具ブルーバード意匠登録記事(同上)
1965年(昭和40年)10月13日付にて第606号事案として意匠登録されています。意匠登録は国内発売から半年程度過ぎた頃だったようです。




●1967年アサヒ玩具総合カタログ輸出版より

ブルーバード(ノーマル)は品番3679として掲載されています。既に製品は1966年型に変更されていたと思われますが、初期型の製品写真がそのまま使われています。


県警パトロールは品番3808として掲載されています。



●1968年アサヒ玩具総合カタログ日本語版より

品番3679のブルーバードノーマル仕様。これも初期型の製品写真のまま掲載。


品番3808の県警パトロール仕様




●アサヒ玩具1/18スケール1965年 ダットサンブルーバード ノーマル 緑メタ
410ブルーバードのブリキは、実車とリアルタイムにイチコー、バンダイ(大小サイズ)、米澤玩具、そしてアサヒ玩具の4社が競作しています。アサヒ玩具とバンダイ製は概ね同じスケールですが、何れも年式違いが出ており、アサヒ玩具は1965年式と1966年式、バンダイ製は1964年式と1965年式が存在します。フロントグリル周辺のボディプレスの絞り込みはアサヒ玩具製が最も実車の微妙なラインを上手く再現しています。アサヒ玩具の1965年式は恐らく当初、1964年の初期型をモデル化する予定でグリル中央の円形の実車では「D」(=Datsun)ロゴの入ったパーツを作った後で1965年式のモデル化に企画が変更され、フロントグリルは湾曲して中央が窪んだ1965年式の意匠を再現して製作したものの、グリル中央のパーツは1965年式のパーツを新規に製作せず既に製作してあった1964年式の円形の金メッキパーツを取り付けたものと推定。そのため、一見年式不詳の奇妙な印象となっています。またアサヒ玩具製では他社製410と異なり左右フェンダーミラーを潔くカットしたことでクリーンな印象となっています。コストダウンと共にミラーを付けるにはボディサイズが小さいことがミラーパーツカットの理由だったのではと推定します。














手前は大きさ比較用1/64TLV




実車に忠実な運転席廻りのプリント


シャシー裏




●アサヒ玩具1/18スケール1965年 ダットサンブルーバード ノーマル 淡青














●アサヒ玩具1/18スケール1965年 ダットサンブルーバード ノーマル 赤メタ














●アサヒ玩具1/18スケール1965年 ダットサンブルーバード ノーマル 3色集合!
1965年式ではパトカー等のバリエーションは造られず、市場に出たのはこのノーマルのみ。(・・・とこの記事を作った2020年6月の時点では考えていたのですが、2023年11月に1965年式の県警パトカーがアンティークトイ市場に出現しノーマル仕様のみではなかったことが判明しました。)










●アサヒ玩具1/18スケール1966年 ダットサンブルーバード ノーマル 赤メタ
尻下がりを改めた最終型1966年式。イチコー製の1966年式ではテールライト取付位置を誤り尻上がりとなったデザインが再現されなかったことに対し、アサヒ製では前後意匠共に1966年式をよく再現しています。なお、この最終型1966年式はダイヤペット126番の2ndモデル及び三共1/32スケール国産車シリーズプラモデルの2ndモデルでもリアルタイムにリリースされています。










手前は1/64スケールTLV




1966年式ではフロント左右にBluebirdの金バッチが追加されています。




●アサヒ玩具1/18スケール1966年 ダットサンブルーバード ノーマル 淡青














●アサヒ玩具1/18スケール1966年 ダットサンブルーバード ノーマル 2色








●アサヒ玩具1/18スケール1966年 ダットサンブルーバード 県警パトロール
フリクション動力。21世紀に入り青森県内の玩具店で大量に発掘された国産車ブリキの一つ。上下箱に黒マジックで価格が大胆に書き込まれているのが特徴で、このブルーバード県警パトロールのみでも箱付が同時に6~7台出土しています。












緩衝材入りのデッドストック










●アサヒ玩具1/18スケール1966年 ダットサンブルーバード 県警パトロール電動Gメンカー
フリクションの県警パトロールをベースに電動ミステリーアクション仕様に変更した製品。電動にすると共にボンネット上の赤いマシンガンが光るアクションを追加し、裏板にはG-Men Carの文字が入ります。何故かフロント中央の縦長バッチパーツが省略され、リアナンバーパーツも省略された上、電動仕様にするに当り室内は上げ底となりハンドルがプリント表現に替えられています。上げ底になったもののダッシュボードの意匠は実車通り。












電動ギミック収納のため室内は上げ底


シャシー裏には、G-Men Carの文字




●アサヒ玩具1/18スケール1966年 ダットサンブルーバード HIGHWAY PATROL G Men Car
上掲Gメンカーの輸出仕様。国内向けと同様に電動ミステリーアクションとボンネット上の赤いマシンガン点灯ギミック付。


















●アサヒ玩具1/18スケール1966年 ダットサンブルーバード マシンガン付Gメンカー2種






●アサヒ玩具1/18スケール1965年・1966年 ダットサンブルーバード 大集合!!










※1966年ダットサン ブルーバードの実車カタログについては、2013年12月29日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第200回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 2020年6月トミカリミテッドヴィンテージネオ新製品
何と今月はTLVの発売はなく、年式の新しいNEOのみの発売。本来なら芸風範囲内のミニカーはないため1台も買わなくてもよいところ、何となく画像の6台を購入(230セドリック×2台、初代テラノ×2台、1994年パジェロ×2台)。230も初代テラノも随分前に出た時には1台も買っておらず、今回は正に衝動買い(大汗)。今回の230茶色はトミカ33-1香港トミカへのオマージュ的な意味を込めた製品とのことですが、33-1とは色合いは大きく異なります。パジェロのキャンプジオラマ付はパジェロのみなら税抜3200円のところがプラス2000円の税抜5200円という価格設定。幾つかのプラ製ジオラマパーツの追加で2000円というのは個人的には少々高い感じがします。今月発売のいすゞエルガ名古屋市交通局(基幹バス)税抜1万円は先月異なる名古屋市交通局仕様を買っているので元々首都圏在住では馴染みのない事業者でもあり価格も高いので今回はパス。エリック・クラプトンの往年の愛車ということで、今月のNEOはフェラーリ512BBの赤/黒も買うつもりでしたが、この週末はまだ発売されていないようでした。








★オマケ(その2): 今日のビートルズ「A HARD DAY'S NIGHT」 1964
1973年(昭和48年)、中2の夏休み、テレビの深夜放送で映画「ビートルズがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ!」(日本語吹替え版)を観て初めてこの曲を聴いた時は衝撃的でした☆