★1964年イチコー410ブルーバード ピニンファリーナ ~ブリキ自動車コレクションから 064 | ポルシェ356Aカレラ

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★大動脈瘤
破裂の可能性が大きくとも100%破裂するとは限らないため、手術適応の大きさになっていてもあえて手術をしないという選択をする人もいるとのことです。私の場合、大動脈瘤破裂で即死する確率は向こう1年で40%程度と言われており、運よく残りの60%となれば1年以内には破裂しないが、爆弾を抱えたまま生きるよりも手術を強くお勧めしますとの話になった訳です☆

★覚悟
でね、御承知の通り、私の場合はメンタル弱いので正直なところ手術は怖いのですが、手術が嫌だ嫌だと言って逃げ回っているうちに破裂して亡くなった人も世の中には意外といるとのことで、そんな話を聞くと、もう覚悟を決めて手術するしかないのかなあと思ったりもします☆☆

★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクショから」シリーズ第64回記事としてイチコー製の410ブルーバードを御紹介しますne☆☆☆

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★410ブルーバード
1959年(昭和34年)8月デビューの初代310ブルーバードは丸4年間に亘り約21万台と当時としては記録的な台数が生産/販売された後、1963年(昭和38年)9月21日、2代目410系ブルーバードにフルモデルチェンジしました。
2代目ブルーバードの最大の特徴はピニンファリーナによるボディデザインにあり、日本的な竹垣根をイメージさせるフロントグリルとその左右に太いモールで囲まれたデュアル・ヘッドライト、ボディサイドをテールに向けて下降する太いプレスライン、太いCピラーとルーフを1周するライン、尻下がりのテールに付いた鍵型のテールライト等の個性的なデザインを身に纏ってデビューしました。

★醜いアヒルの子
1965年(昭和40年)の自動車輸入自由化を目前に控え、日本車離れした西欧モードを身に纏った日産の自信作としてデビューした410ブルーバードだったのですが、少々アクの強い顔つきやテールに向かって大きく下降する尻下がりのデザインが「醜いアヒルの子」と揶揄されるなどユーザーの不評を買い、1964年(昭和39年)9月にRT40系3代目トヨペット コロナがデビューするとブルーバードVSコロナのBC戦争にあっさり敗北する結果となっています。デビューから3年近くを経た1966年(昭和41年)4月20日には尻下がりを是正したデザインにMCされますが、時すでに遅しの感ありでした。410ブルーバードの車体構造は日産の市販型乗用車として初めてのフル・モノコック(ユニットコンストラクションボディー=ボディ/フレーム一体構造)が採用され、前代310ブルーバードに比べ全長105㎜、ホイールベースは100㎜長くなり全高は一気に65㎜低められ、モノコック構造の恩恵により車重は10~30kg軽くなるなど大幅に進化しています。


【1964年 ダットサン ブルーバード1200デラックス DP410型 実車 主要スペック】 (1964 Datsun Bluebird 1200 Deluxe Type.DP410 Specification)
全長3995mm・全幅1490㎜・全高1415㎜・ホイールベース2380㎜・車重915kg・FR・E1型水冷直列4気筒OHV1189cc・最高出力55ps/4800rpm・最大トルク8.8kg/3600rpm・変速機コラム3速MT(フルシンクロ)・乗車定員5名・電装系12V・最高速度120km/h・東京渡し新車販売価格66万7000円(名古屋渡し67万円・大阪渡し67万7000円)


●410ブルーバード実車カタログ・広告・広報誌より

【1964年式】
黒は標準色


ツインキャブ65psの1200スポーツセダン


尻下がり


運転席


【1965年式】


【1966年式】


尻下がりを修正




【イチコー(一宏工業) 1/16スケール1964年ダットサン ブルーバード ブリキ玩具 主要データ】
(Ichiko MFG 1/16scale 1964 Datsun Bluebird 1200 Deluxe Tinplate Toy)

・基本素材: ブリキ
・イチコー(一宏工業) 品番(管理番号): No.3464
・製品名: NEW!ニッサン ブルーバード
・発売時期: 1964年4月?
・販売価格: 都内300円/全国330円
・全長255㎜ (実車比1/15.6)
・全幅95㎜ (実車比1/15.7)  
・全高86㎜ (実車比1/16.4) 
・ホイールベース143㎜ (1/16.6)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦100×横260×厚さ85mm
・動力: 後輪フリクション
・カラーバリエーション: 黒・赤/白灰ツートン・赤・青・緑 等
・その他のバリエーション: 1966年式・電動ミステリーアクション仕様・ハンドルリモコン仕様 等
・シャシー再現: あり(フリクション仕様のみ)
・入手難易度: 10段階評価でレベル7程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 12~18万円程度(箱付未使用美品の場合)
※註)1/16スケールは全長比。


●イチコー1965年版カタログより
410ブルーバードは製品写真ではなく実車写真が掲載されています。




●イチコー1/16スケール1964年 ダットサンブルーバード410 フリクション赤
410ブルーバードのブリキ玩具はバンダイ(大小サイズ)、アサヒ玩具、米澤玩具からもリリースされていますが、スケールが最も大きかったのはイチコー製でした。この初期型1964年式と尻下がりを改めた1966年式が出ています。この個体は1980年頃、井の頭線・池ノ上駅近くの若い女性がオーナーだったアンティーク・トイショップ「イメージバンク」にて3000円で購入。




箱写真の白い410のナンバーは多5れ84‐20。タイヤが汚れていることから広報車両ではない感じがします。










手前は大きさ比較用1/64スケールTLV








正確に再現された運転席周りのプリント


リアトレイにイチコーPU商標


シャシー裏はトランク下のスペアの窪みまで再現


デッドストックの状態




●イチコー1/16スケール1966年 ダットサンブルーバード411 フリクション赤(前部ナンバー付・後部アンテナ付)
イチコーの1966年式はテールライトをわざわざ実車通りに造り替えたにも関わらずライト設置位置をリア上部に移動せず1964年式と同じリア下部のままとしたため、残念ながらリア周りが珍妙な印象となっています。バンダイ製の大サイズにも1964年式と1965年式、アサヒ玩具製にも1964年式と1966年式の年式違いが存在し、大盛屋等のコレクター向けミニカーのみならずブリキ玩具の世界でも実車のMCに従ってディテールが変更されることの多かった良心的な時代を物語っています。この個体は2005~2010年頃に青森の玩具店倉庫から日本車のブリキを中心にデッドストックが大量に出た際の物で箱に黒マジックで値段が書き込まれているのが特徴。






テールライトのパーツは1966年式に改められているにも関わらず、残念ながらライト取付け位置が1964年式と同じ下部のまま。






箱絵にはイチコーではモデル化しなかった1965年式が描かれています。


手前は大きさ比較用TLV




運転席


リアルに浮彫されたシャシー裏




●イチコー1/16スケール1966年 ダットサンブルーバード411 フリクション赤(前部ナンバーなし・後部アンテナなし)
これも1966年式の赤ですが上掲のモデルには付いているフロントナンバーとリアトランク上のアンテナが付いていないバリエーション。






●イチコー1/16スケール1966年 ダットサンブルーバード411 電動ミステリーアクション赤(前部ナンバー付・後部アンテナなし)
これも1966年式の赤ですが上掲の2台とは異なる電動仕様で細部も異なるバリエーション。




電動ミステリーアクションのシャシー。この個体は21世紀初頭のイチコー倒産時に市場に流出したもので、103番のシールはイチコー社内での保管番号と思われます。




●イチコー1/16スケール1966年 ダットサンブルーバード411 赤 3種類
一見同じようでいて、実は1台ずつ微妙に異なるバリエーション。長い年月に亘って集めたモノを比べてみたら全て違っていることが判明。










●イチコー1/16スケール1966年 ダットサンブルーバード411 電動ミステリーアクション 緑(前部ナンバー付・後部アンテナなし)








電動ミステリーアクションのシャシー




●イチコー1/16スケール1966年 ダットサンブルーバード411 電動リモコン仕様 青(前部ナンバー付・後部アンテナなし)
バンダイのハンドルリモコンのヒットに影響されてイチコーからも発売されたリモコン仕様。








シャシー裏




●イチコー1/16スケール1966年 ダットサンブルーバード411 赤・緑・青 3色の並び
いすゞベレットや日野コンテッサ1300といった1960年代のイチコー製国産車によく見られた原色3色。全てのカラーにフリクション仕様・電動ミステリーアクション仕様・電動リモコン仕様の3種が存在すると思われます。






●イチコー1/16スケール1964年・1966年 ダットサンブルーバード410/411 大集合!!








フリクション仕様の箱2種




※1964年ダットサン ブルーバードの実車カタログについては、2013年12月23日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第199回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 1967年?ゼブラ自転車「ゼブラダット」カタログ
縦196×横210㎜・2つ折4面。東京都文京区本郷3丁目27番12号に存在したゼブラ自転車の携帯用コンパクトサイクル「ゼブラダット」のカタログ。ゼブラ自転車は20世紀初頭に創業し、1970年代半ばに同じ本郷に本社を置くコンドームシェア1位のオカモトが吸収したようです。カタログの裏面には「神奈川日産自動車販売株式会社」の印字があることから日産のディーラーで配布されたカタログと判ります。カタログの表紙には1965年以前の尻下がりが修正される前の410系ブルーバードが写っていますが、カタログ表紙の図案はブルーバードよりも新しい1960年代後半のムードを感じさせます。残念ながらカタログ発行年月を示す印字は見当りません。表紙の女性の首が「ろくろ首」のように妙に長く見えるのは私だけでしょうか。


左下の赤いシマウマのゼブラ自転車の商標は戦前から連綿と使われていたもののようです。


総クローム21000円は現在の貨幣価値では10倍程度でしょうか。


左下に神奈川日産の印字




★オマケ(その2): チョコパイ・トミカ いすゞエルフチョコパイトラックが当るキャンペーン
第1回2020年5月~7月、第2回8月~10月、チョコパイ3箱以上購入のレシートを画像に撮って応募すると、各回500台、計1000台が当るというキャンペーンです。1人何回でも応募可能。半年で当りが1000台というのは、ちょっと数が少ないようにも思えます。チョコパイは1個157カロリーと高カロリーなのでオヤツに食べ過ぎたりするとテキメンに太りますyone☆

http://lotte-shop.jp/shop/e/ecptcp/









★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Girl」 1965
最高のラブソング☆ Youtubeを貼ろうと思ったら、いつもの共有ボタンが消えているのは何故でしょうか??

https://www.youtube.com/watch?v=-8l3ntDR_lI#action=share