★CG全盛の現在、手間のかかるミニチュアを駆使した特撮技術は絶滅の危機にあり、かつての特撮映画・ＴＶで使われた特撮技術の世界を後世に残すことを恐らく第一の目的としていると思われる東京都現代美術館（MOT)の特別展「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」に三連休中日の昨日2012年10月7日(日)に行ってきた。
東京都現代美術館はどこの駅からも近くはなく、私は地下鉄東西線に乗り木場駅で降りて約1.2km程の距離を歩いたのだが、その道程の殆どは都心にこんなに広い緑があるとは驚く木場公園のため遠い感じはしなかった。
●久々に乗った地下鉄東西線 (中野駅にて)
●地下鉄東西線木場駅から東京都現代美術館への道は木場公園
★今日10月8日が特別展の最終日のため三連休中は混むかなと思ったが仕事のある平日には行けなかったので仕方がないなと思いつつ会場に到着すると、何と最後尾が遥か彼方の長蛇の列。軽く300m位は並んでいるだろうか。マイクを持った案内の人が「現在入館まで2時間半待ちです」とアナウンスしていたが、引き返す訳にも行かず、これは eiichiさん から薦められた小説ヒトリシズカを読むのにちょうど良い機会と思い直し、読みながら列に並んでいたら面白い小説なので待ち時間はあっと言う間だった。
●この列を見た時は卒倒しそうに(笑)。
しかし、老若男女こんなに世の中に特撮が好きな人がいるとは驚くというより実に不思議な感じ。ミニカーや鉄道模型などに子供の頃から親しんでミニチュアが大好きな私からすると、ミニチュア特撮世界に魅かれる人がそんなに世の中多くはいない気がするのだが。
★館内は基本的に撮影禁止のため、画像は一部しかない。
ウルトラマンのメカ「ジェットビートル」、ウルトラセブンのメカ「ウルトラホーク1号」あたりの撮影に使用された実物は感動・感涙ものだったが撮影禁止。個人的には鉄道博物館(旧交通博物館)の所蔵品にもない1/10スケール位の巨大な蒸気機関車とデッキ付の旧型電気機関車の模型には物凄く感動したが撮影禁止。仕方がないので、せめて展示品が掲載されたプログラム・図録を買って帰ろうと思ったが何と完売御礼(・_・;)ガピーン・・・
●強遠近法を使ったジオラマ
一番近いブラーゴ製のシルバーのポルシェ356Bクーペは1/18スケールだが、遠くに行くに従い1/24、1/32、1/43、1/64・・・・とスケールが小さなミニカーが置かれている。鉄塔や山なども遠くに行くほど小さく作られている。
●その他ジオラマ
クルマの模型については精巧なミニカーがない時代には手作りされていたが、近年の特撮では殆ど市販のミニカーが使用されている。
●ジオラマの中を入場者が巨人になった気分で歩けるコーナー
1時間待ち以上と言われて中を歩くのは諦めた。
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「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」
会期：2012年7月10日(火) ～ 10月8日(月・祝)
休館日：月曜日
(ただし、7月16日、8月13日･20日、9月17日･24日、10月1日・8日は開館。7月17日、9月18日は休館。)
開館時間：10:00 ～ 18:00（入場は閉館の30分前まで）
会場：東京都現代美術館 企画展示室 1F・B2F
チケット： 一般1400円＋音声ガイド料500円
主催：公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 / 日本テレビ放送網 / マンマユート団
企画制作協力：スタジオジブリ / 三鷹の森ジブリ美術館
館長：庵野秀明
副館長：樋口真嗣
展示コーディネート：原口智生 / 西村祐次
後援：文化庁 / 読売新聞社 / TOKYO FM / tvk
協賛：KDDI株式会社 / EPSON
展示協賛：ア・ファクトリー
特別協力：東宝 / 円谷プロダクション / 角川書店 / ピー･プロダクション / 宣弘社 / 手塚プロダクション
協力：特撮研究所 / 早稲田大学芸術科学センター 安藤紘平研究室 /ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン / グッドスマイルカンパニー /楽天トラベル / 原口智生コレクション / M1号 / カラー