2023年夏アニメレビュー①【呪術廻戦 懐玉・玉折】 | ぽっぽの何となく日記

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中途半端なオタクである私、ぽっぽが何気ない日常や遊戯王カードゲームやジャンプ感想や特撮もの等、オタクっぽいこと語りまくるブログです。お付き合い頂ければ私は幸せ。

夏アニメも終わりつつある。
・・・・今年も残り3ヶ月って、こと!?
恐ろしいねぇ・・・。
そんな感じで、今期も観たアニメのレビューやっていくよ。
トップバッターは今期の話題作!
最近は連載の方でも話題沸騰ですなぁ。





【呪術廻戦 懐玉・玉折】

評価:S
一言感想:人の心とかないんか?

少年ジャンプ連載中の人気作『呪術廻戦』の2期ですね。
まぁ今回の『懐玉・玉折』は全5話で、今は『渋谷事変』をやってるからまとめるかどうか悩んだけど、割と作風もガラリと変わってるし、こっちを夏アニメ、渋谷事変を秋アニメとして評価することにしました。

『呪術廻戦』の主人公といえば虎杖悠仁なのですが、今回の『懐玉・玉折』は虎杖悠仁の先生・五条悟の学生時代の話。




上のグラサンが、この目隠しに至るまでの青い春の物語ですね。
『呪術廻戦』本編では最強の彼ですが、この頃はまだそこまでではなかった。 今回の懐玉は『五条悟が一人で最強に成る物語』です。
懐玉=才能を持つ、という意味らしい。




その覚醒に一役買ったのが、今回の敵・伏黒甚璽。 
1期観てる方はご存知、伏黒恵の父親です。通称パパ黒。
パパ黒は良い敵キャラだったね。
呪力を一切持たず、その代わりとして持っている『フィジカルギフテッド』で、めちゃくちゃ物理が強いwww  ドラゴンボールみたいな戦闘シーンが可能だし、声も子安武人で強キャラ感が半端なかった。 単なるゴリラじゃなく、策を練ってくる辺りも厄介。




実際、五条悟に一度完勝してるしね。
まぁ首斬らなかったから、この後甦ってきて逆転負けするんだけど。




ただ、五条が死んでる間に、五条達の護衛対象である天内理子の殺害に成功し、五条の相棒である夏油にも完勝していて、目的は完全に達成された形でしたね。
ここの天内殺害の演出が実に良かった。
天内理子というのは、所謂『人身御供』とか『生贄』とか、そんな感じ。
五条とパパ黒が戦ってる間に、夏油と天内は目的地に着くんだけど、そこで夏油が天内に問うんですよ。

『君が望むなら、このまま逃げるのもアリだ』と。
もし同化を拒んだとしても、五条と夏油が未来を保証するから、本当の想いを教えてくれと。
この辺りからEDが流れ始めます。






人の心とかないんか?

漫画でもショッキングなシーンでしたが、ここではED曲も止まって無音になる演出が最高でしたね。 残り時間も僅か、EDも流れてることから、視聴者としては『勝ったなガハハ!風呂入ってくる』状態だったのに、そこから絶望に叩き落される訳ですw

と、まぁそんな天内理子の護衛&失敗、そこからの五条覚醒が『懐玉』。全5話中の4話が懐玉になります。
そして、残る1話が『玉折』。 
玉折とは、若い才能が散ること。


主人公は五条の相棒である夏油。
このキャラ、1期でも過去編の劇場版でも敵に居るんですよね。
時系列が少しややこしいんだけど、

懐玉・玉折(夏油闇堕ち)
呪術廻戦0(夏油が五条に殺される)
1期(何故か夏油生きてて、それを五条は知らない)
渋谷事変(現在放送中)

って感じ。
懐玉の時は五条の相棒だった夏油が何故に闇堕ちしたのかを、玉折ではしっかり描いています。
※0で夏油は死んだはずなのに生きてて、それを五条は知らない、っていうのが結構大きな仕込みになってます。





そもそも懐玉のキャッチコピーが『問題児二人。ただし最強。』なんですが、懐玉の4話を経て五条は1人で最強に成ってしまった。
懐玉の最後、五条と夏油は天内の死体を取り戻すために宗教団体の建物に入るんですが、





そこでの信者の拍手が本当に気持ち悪い!

ここで信者が拍手してるのは『この信者達は【天元様】に人の身が混ざることに反対する宗派だったので、その天内が死んだことを喜んでる』っていう描写です。 そして、ここで拍手してる殆どは非術師で、本来なら五条や夏油が守るべき存在。『果たして、こんな奴らを命懸けで守る価値があるのか』という想いが夏油の中で強くなっていくのです。
この拍手はOPにも採用されてるので、そこでも『人の心とかないんか』ポイント加算ですねw
んで、五条が最強に成ったことで五条はソロで任務にあたることが多くなり、必然的に夏油もソロで動くことが増えた。
その間も、夏油の頭には例の拍手がこびりついて離れないでいた。 雨音もシャワーの音も、すべてが例の拍手の音に聴こえるほどに。







そこからは怒涛のメンタルブレイク。
・特級術師からの『非術師を間引くのはアリ』発言
・自分を慕ってくれた後輩の死亡
・術師の少女達を迫害する非術師の村

これらが立て続けに発生したことにより、



夏油は非術師を皆殺しにして、術師だけの世界を作ることにしましたとさ。
ぶっちゃけ、漫画読んでた時は『この夏油ってキャラ、人気だけど良く分からんなー』だったんですけど、アニメで演出が付くと『これは歪むわ!!』ってなりましたね。
同意できるかどうかは別として、闇堕ちした理由はよく分かる。
とにかく、あの拍手が気持ち悪かった(褒め言葉)
漫画で伝わりづらかった部分を、音や表現を加えることで昇華させる、見事なアニメ化でございました。



OP・ED共に良曲です。
OPは五条、EDは夏油の内面を唄ってると言われるとそれっぽく感じる。




【2023年夏アニメランキング】(暫定)
1.呪術廻戦 懐玉・玉折


トップバッターなので、当然1位。
とはいえ、評価Sなので相当上です。
マジで見事なアニメ化でした。
そんな感じで、今回はここまで〜。