【作品#0669】山羊座のもとに(1949) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

山羊座のもとに(原題:Under Capricorn)

【概要】

1949年のイギリス映画
上映時間は117分

【あらすじ】

19世紀のオーストラリア。イギリスからやってきたチャールズはシドニーを訪れ、犯罪者から成りあがったフラスキーと知り合う。

【スタッフ】

監督はアルフレッド・ヒッチコック
音楽はリチャード・アディンセル
撮影はジャック・カーディフ

【キャスト】

イングリッド・バーグマン(ヘンリエッタ・フラスキー)
ジョセフ・コットン(サム・フラスキー)
マイケル・ワイルディング(チャールズ)

【感想】

イングリッド・バーグマンにとってアルフレッド・ヒッチコック監督の作品に出演した3度目にして最後の作品。当時は公表的にも失敗し、ヒッチコック自身が失敗作と認めたほどである。

本作は単純に退屈である。ヒッチコックがサスペンス映画を撮り続けていたという前提に立たずとも退屈ではある。確かに登場人物同士の関係性から緊張感のある場面もないことはないが、それは決して長続きせず、ダラダラとしたメロドラマになっている。正直「どいつもこいつも何を考えているんだ」という感じである。

イングリッド・バーグマンが演じた主人公のヘンリエッタは女中のミリーのせいでアルコール依存症であり、登場してからほとんどずっと意識がはっきりしていない。ある意味、屋敷内で女中に支配されている様は「レベッカ(1940)」っぽいし、屋敷内の階段はイングリッド・バーグマンも出演した「汚名(1946)」っぽいのでヒッチコックらしさを感じられなくもない。

中盤から終盤にかけて事情が明らかになっていくことで物語は急転することになるが、そもそもどのキャラクターも魅力的に感じない。アルコール依存症で陰鬱なヘンリエッタを演じたイングリッド・バーグマンもしんどかったんじゃないか!?これだったら同じイングリッド・バーグマンが主演した「ガス燈(1944)」を鑑賞することをお勧めする。




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