【雑談】世界最強の映画サイトIMDbについて | シネマーグチャンネル

【題材】

IMDb(Internet Movie Date Base)について

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【Podcast】

 

Podcastでは、作品の概要、感想などについて話しています。

 

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【概要】

世界一の映画サイト。2019年には世界で52番目にアクセスの多いサイトとなっている(ちなみに1位はGoogle)。映画ファン運営のデータベースとして始まり、Amazonの子会社となっている。

2022年時点で1,000万以上の映画(長編映画では約63万タイトル)ならびにテレビドラマが登録されており、1,150万人の人物が登録されている。サイトの情報のほとんどがボランティアによるもので、サイトに登録しているユーザーのみが情報の追加・修正を行っている。

【注意】

日本語対応していないので、英語が分からない人は日本語翻訳すればおおよその意味は分かるはず。Google Chromeを使っている人なら右クリックをして「日本語に翻訳」を選択すればそのサイトの全文が日本語に翻訳される。

また、デフォルトの状態であれば映画のタイトルが日本語のローマ字表記になる。これはアカウントを作成する必要こそあるが、5分もあれば映画の原題表記に直すことができる。

【得られる情報】

「タイタニック」を例に示していく。

<Cast&Crew>

上から監督、脚本、出演者、プロデューサー、音楽、撮影、編集、キャスティング、プロダクション・デザイン、美術監督、セット装飾、衣装デザイン、メイクアップ、プロダクション・マネジメント、第二班、美術部門、音響、特殊効果、視覚効果、スタント、カメラクルー、アニメーション、キャスティング部門、衣装部門、編集部門、ロケーション、音楽部門、脚本、移送、追加のクルー、サンクス。

<User Review>

「タイタニック」のレビューは3,326ある。日本のレビューサイト「Filmarks」に比べれば少ないかもしれない、海外の観客のかなり長文の力のこもった感想も見ることができる。また、★10点満点でその点数ごとにレビューを表示することもできるし、並べ替えで最新、レビュー数の多いユーザー順、高い点数順も選択することができる。

<Trivia>

「タイタニック」はトリビアだけで300以上ある。パンフレットやDVDの特典、出演者やスタッフのインタビュー、またはそれ以外にユーザーの気付いたことが列挙されている。

<受賞/ノミネート>

その作品が何かしらの映画祭で受賞/ノミネートされていれば、それもすべて見ることができる。「タイタニック(1997)」は日本でブルーリボンの外国作品賞を受賞しているが、それについても記載されている。

<Storyline>

映画のあらすじが記載されているのだが、その下に「iceberg」「love affair」などの言葉が並んでいる。右の「577 more」を押すと、その作品内に出てくるキーワードが列挙されており、そのキーワードをクリックすると、そのキーワードと合致する作品が出てくる。

例えば「iceberg」と押すと、「氷山」関連の映画が次々に出てくる。「2012(2009)」「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(2007)」「ハンターキラー 潜航せよ(2018)」などが出てくる。

 

さらにそれだけでは候補が多すぎる場合に、「iceberg」を含む他のキーワードでも絞り込みをかけることができる。例えば「iceberg」に「bomb」にチェックを入れると、「iceberg」と「bomb」を両方含む作品がヒットすることになり、これだと11件まで絞り込むことができる。

なので、映画を観てこの作品に出てくるキーワードが合致する作品を探す際に有用である。さらにそのキーワードで出てきた作品群からさらにキーワードを選択するとどんどんその検索範囲を狭めることもできる。

<Goofs>

「Goofs」は「失敗」の意。映画撮影時にあったミスを発見したユーザーが指摘しているものである。「タイタニック(1997)」だけでも50個以上の指摘がある。

<Alternate Versions>

「ディレクターズ・カット版」がある作品ではこの項目に必ず記載されている。「ブレードランナー(1982)」のようにバージョン違いの映画が多数存在する場合などに参照すると良いと思う。

 

「タイタニック」でも3D公開時に修正されたポイントが記載されているし、シンガポールで公開された際はケイト・ウィンスレットのヌードデッサンのシーンが削除されたとかまで記載されている。

<Connections>

映画の中で映画館で別の映画を観るシーンや家のテレビで映画が映っているシーンがある。また、映画の中で別の映画について言及されることがあるが、その映画名が記される。

映画を観ていてテレビ画面や映画館のスクリーンにチラッと映った映画があったとしても何の映画か分からないことが多いが、それを調べる際に有用である。

<Soundtrack>

CDなどで発売されたサウンドトラックのことではなく、映画内で流れた楽曲ほぼすべてが記載されている。映画によってはテレビで流れたCMの音楽や、主人公が口ずさんだ鼻歌、また上述のように別の映画の映像と音源が流れる際に音楽が流れていればその音楽まで記載されている(例えば「デッドプール2(2018)」で「氷の微笑(1992)」オマージュの場面があり、その場面ではジェリー・ゴールドスミスが作曲した楽曲が少し流れるのだがその情報まで載っている)。

<FAQ>

映画を観たユーザーが分からなかったことや疑問に思ったことを質問してそれに対する答えが記載されてある。なので、もし映画を観ていて疑問を抱いたら、自分と同じ疑問を質問している人がいるかもしれないので、チェックしてみるとその疑問が解消されるかもしれない。

<Details>

日本からこのサイトにアクセスした場合、日本の公開日が記されている。他には製作国、映画内で登場した言語、製作会社などが記されている。

<Box Office>

映画の予算、売上(国内/国外)、北米の初週末の売上が記載されている。「Box Office」に関しては、そちらのサイトで見た方がもっと詳しいデータを参照することができる。

【人物】

「ジェームズ・キャメロン」を例に記していく。

その人物が携わった作品が職種別に表記される。過去の作品は「Previous」、これからの作品は「Upcoming」と分かれている。

また「Upcoming」の中でも、「Post Production」や「In Depvelopment」など進行状況も記載されている。

もしスタッフやキャスト別にこれから予定されている作品の情報、ならびに過去に携わった作品の情報を調べたい場合に人物名で検索するのが有用である。

【まとめ】

映画について少しでも知りたいという気持ちがあればまずアクセスしてもらいたいのが今回紹介したIMDbである。1つの映画だけでも、1人の映画関係者だけでもこれほどの情報を得られるサイトは他にない。