【作品#0613】夜に生きる(2016) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

夜に生きる(原題:Live by Night)

【概要】

2016年のアメリカ映画
上映時間は129分

【あらすじ】

禁酒法時代末期のボストン。昼間は寝て夜は強盗を繰り返す日々を送っていたジョーは、ある日であったエマと恋に落ちるが、彼女がギャングのボスであるホワイトの情婦だったためにジョーは罠にはめられて刑務所行きとなってしまう。

【スタッフ】

監督/脚本はベン・アフレック
製作はレオナルド・ディカプリオ
音楽はハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
撮影はロバート・リチャードソン

【キャスト】

ベン・アフレック(ジョー・コフリン)
エル・ファニング(ロレッタ・フィギス)
ブレンダン・グリーソン(トーマス・コフリン)
クリス・メッシーナ(ディオン)
シエナ・ミラー(エマ)
ゾーイ・サルダナ(グラシエラ・スアレス)
クリス・クーパー(アーヴィング・フィギス)

【感想】


ベン・アフレック監督がデビュー作「ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007)」に続いてデニス・ルヘインの原作小説の映画化をした本作は、6,500万ドルの予算が投入されたものの、全世界でたったの2,200万ドルしか稼げない大失敗作となった。当初の主役候補だったレオナルド・ディカプリオは製作に回っている。また、クリス・クーパーはベン・アフレックの監督作に「ザ・タウン(2010)」以来の出演となった。

結論から言うと、本作の主演はベン・アフレックが適当ではなかったんじゃないだろうか。悪くはないが、あまりハマっている感じはしない。これなら当初の主役候補だったレオナルド・ディカプリオの方が良かった気がするが、そうなるとちょっと彼の映画内のイメージ通り過ぎる印象もある。ベン・アフレックは撮影当時43歳頃で若々しいのだが、もう少し若い俳優の方が良かったように感じた。

まず、主人公のジョーは第一次世界大戦で多くの同胞が殺された経験に幻滅して、帰国後は犯罪者となっているのだが、これをナレーションで済ませたのがダメだった気はする。ジョーの行動原理は基本的に女性だと思し、登場した女優陣は軒並み好印象を残したのでそこは問題ない。ただ、このジョーガこの世界に入り、人は殺せないまでも悪事に手を染めていく過程はかなり弱い。まだベン・アフレックが監督、主演した「ザ・タウン(2010)」の主人公の方がよっぽどリアリティがあった。

また、当初の編集では3時間ほどあったらしいので、描きたいことは山ほどあったことだろう。ただ、129分と言う上映時間になってしまった以上、当初の編集のバージョンを見ることはできない。この公開されたバージョンを見る限り、「大コケした割には悪くないが、でもそこまで良くもない」というのが感想である。

 

 

 

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【予告編】

 

 

【配信関連】

 

<Amazon Prime Video>

 

 

言語

├オリジナル(英語)

 

<Amazon Prime Video>

 

言語

├日本語吹き替え

 

【ソフト関連】

 

<BD>

 

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声特典

├ベン・アフレック(監督/脚本/主演)による音声解説

映像特典

├美しい顔をした悪女
├男の群像
├原作者 デニス・ルヘインの頭の中
├クラシックカーでのカーチェイス
├未公開シーン集

 

【書籍関連】

 

<原作「夜に生きる(上)」>

 

形式

├電子

著者

├デニス・ルヘイン

翻訳者

├加賀山卓朗

出版社

├ハヤカワ・ミステリ文庫

長さ

├364ページ

 

<原作「夜に生きる(下)」>

 

形式

├電子

著者

├デニス・ルヘイン

翻訳者

├加賀山卓朗

出版社

├ハヤカワ・ミステリ文庫

長さ

├345ページ