【タイトル】
暗殺者の家(原題:The Man Who Knew Too Much)
【概要】
1934年のイギリス映画
上映時間は75分
【あらすじ】
娘とスイスへやって来たボブとジル夫婦は、仲良くなったルイという男が目の前で撃たれてしまう。死に際にルイはボブに何かを言い残すのだが…。
【スタッフ】
監督はアルフレッド・ヒッチコック
音楽はアーサー・ベンジャミン
撮影はクルト・クーラン
【キャスト】
レスリー・バンクス(ボブ)
エドナ・ベスト(ジル)
ピーター・ローレ(アボット)
【感想】
後にヒッチコックが「知りすぎていた男(1956)」としてセルフリメイクする作品。
本作の魅力は悪役のアボットを演じたピーター・ローレであろう。フリッツ・ラング監督のドイツ映画「M(1931)」への出演で注目を集めたオーストリア=ハンガリー帝国出身の俳優である。髪はメッシュで、ぎょろっとした大きな目が特徴で一度見たら忘れられない容姿である。ただ、そのせいもあってか特に主演の夫婦2人が印象に残らない。
本作はヒッチコック映画でよくある巻き込まれる系の映画である。その道のプロでもない主人公がやたらと要領が良く、格闘の最中にコンサートホールのチケットを目撃するなど運も持ち合わせている。最後にはクレー射撃の経験のある妻が屋根の上にいる悪役を射殺するという結末もやや不自然かな。
ヒッチコックが唯一セルフリメイクをするオリジナル作品なので、ファンであれば見ておくべき一本だろう。
【関連作品】
「暗殺者の家(1934)」…オリジナル
「知りすぎていた男(1956)」…リメイク
取り上げた作品の一覧はこちら
【配信関連】
<Amazon Prime Video>
言語
├オリジナル(英語)
<Amazon Prime Video>
言語
├日本語吹き替え
【ソフト関連】
<DVD>
言語
├オリジナル(英語)
映像特典
├淀川長治による解説映像