【作品#0584】ハムナプトラ2/黄金のピラミッド（2001）

【タイトル】

ハムナプトラ2/黄金のピラミッド（原題:The Mummy Returns）

【概要】

2001年のアメリカ映画
上映時間は130分

【あらすじ】

前作から9年経過し、結婚したリックとエブリンには8歳になるアレックスという息子がいた。エジプトで発見した腕輪が彼らをエジプトへ導くことになる。

【スタッフ】

監督/脚本はスティーヴン・ソマーズ
音楽はアラン・シルヴェストリ
撮影はエイドリアン・ビドル

【キャスト】

ブレンダン・フレイザー（リック）
レイチェル・ワイズ（エブリン）
ジョン・ハナー（ジョナサン）
ザ・ロック（スコーピオン・キング）

【感想】

大ヒットした「ハムナプトラ/失われた砂漠の都（1999）の続編は、前作をやや上回る大ヒットを記録し、悪役スコーピオン・キングを主人公としたスピンオフ「スコーピオン・キング（2002）」も作られることになった。

前作で出会ったリックとエヴリンは結婚して8歳になるアレックスという息子がいる設定である。前作でも感じたように「インディ・ジョーンズ」シリーズの影響という基準で見ると、シリーズ2作目に少年が登場するというのもお約束なのだろう。

ただ、前作でやや地味めな見た目をしていたエブリンは、化粧がやや濃い印象で、衣装もどれもこれもが胸元が開いたものばかり。アクションシーンに参加するは良いが、ハンドスプリングしながら蹴りで敵をやっつけるというのは前作のエブリンのキャラクターを考えると飛躍しすぎな気がする。このエブリンにアクションの見せ場を増やしたのは余計な追加だったと思う。

また、前作で感じたのと同様にかなり散漫で冗長な印象は拭えない。これがスティーヴン・ソマーズ監督らしさなのかもしれないが、前作以上にキャラクターが増えて、話があっちこっち行くところや同じような格闘シーンが続くのもそう感じる要因だろう。それに、エブリンが連れ去られ、助けに行ったら今度はアレックスが連れ去られるという、この同じような展開を続け様にするのもマンネリに感じてしまう要素だろう。

結局、話がごちゃごちゃしすぎで、とてもファミリー向けに作られたとは思えない出来になっている。この雰囲気を残しつつ、キャラクターを削って100分くらいのライトでもっとシンプルな映画にしたほうがもっと親しみやすくなったと思う。それでも全世界で4億ドルを売り上げているからそれで良かったんだろうか。

【関連作品】

「ミイラ再生（1932）」…オリジナル
「ミイラの幽霊（1959）」…1度目のリメイク
「ハムナプトラ/失われた砂漠の都（1999）」…2度目のリメイク。シリーズ1作目
「ハムナプトラ/黄金のピラミッド（2001）」…シリーズ2作目
「ハムナプトラ/呪われた皇帝の秘宝（2008）」…シリーズ3作目
「スコーピオン・キング（2002）」…「ハムナプトラ/黄金のピラミッド」のスピンオフ1作目
「スコーピオン・キング2（2008）」…「ハムナプトラ/黄金のピラミッド」のスピンオフ2作目
「スコーピオン・キング3（2012）」…「ハムナプトラ/黄金のピラミッド」のスピンオフ3作目
「スコーピオン・キング4（2015）」…「ハムナプトラ/黄金のピラミッド」のスピンオフ4作目
「スコーピオン・キング5（2018）」…「ハムナプトラ/黄金のピラミッド」のスピンオフ5作目
「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女（2017）」…3度目のリメイク