【タイトル】
オブリビオン(原題:Oblivion)
【概要】
2013年のアメリカ映画
上映時間は124分
【あらすじ】
舞台は2077年。異星人スカヴによる侵略を人類は核兵器を使って阻止したが、その結果人類は地球に住むことができず、タイタンへ移住していた。ジャックはヴィクトリアとチームを組んで地球でスカヴの残党を始末する任務を担っていた。
【スタッフ】
監督はジョセフ・コシンスキー
音楽はM83
撮影はクラウディオ・ミランダ
【キャスト】
トム・クルーズ(ジャック・ハーパー)
オルガ・キュリレンコ(ジュリア)
モーガン・フリーマン(マルコム・ビーチ)
アンドレア・ライズボロー(ヴィクトリア)
メリッサ・レオ(テット/サリー)
【感想】
後に「トップガン マーヴェリック(2022)」でもタッグを組むことになったジョセフ・コシンスキー監督とトム・クルーズの初タッグ作品。ジュリア役は当初ジェシカ・チャスティンに決定したが、「ゼロ・ダーク・サーティ(2012)」に主演することになり降板し、オルガ・キュリレンコが演じることになった。ちなみに、トム・クルーズは本作の前年、「アウトロー(2012)」でもジャック役を演じており、ジュリアという役名はトム・クルーズの代表作「ミッション:インポッシブル3(2006)」に登場する妻の名前と同じである。そして、ラストに登場するジャックの娘を演じているのはトム・クルーズの娘スリ・クルーズである。また、タイトルの「オブリビオン」には「忘却」の意味がある。
舞台となるのは未来の地球で、核兵器使用により荒廃した地球である(実際には違うが)。アイスランドで撮影された映像美は目を見張るものがある。SF映画のロケでアイスランドを使うことは多々あり、本作と同時期のSF映画だけでも「プロメテウス(2012)」「インターステラー(2014)」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015)」などが挙げられる。見たことのある描写もあるにはあるが、本作ならではのディストピア感も表現されていたと思う。ただ、主人公が敵の本丸に乗り込んでそこを破壊したら他の敵もすべて消滅というのは「インデペンデンス・デイ(1996)」と全く同じだった。
それなりにキチっとした世界として描いている割には、他のクローンの存在やそもそもこうなってしまった経緯の説明は端折られている。映像としては大きな世界として表現しているが、結構こじんまりした話になっている(それは意図的だと思うが)。
そして最後にジュリアのところへ現れるのは、ジャックのクローンである。もうオリジナルのジャックはどこにもいない。だったらクローンで良いのか。ここは掘り下げ甲斐のあるところだが、良い結末としているように見えるから製作者側もこれで良いと思ったのだろう。というか、他のクローンが気付いてやって来たらジャックだらけになるぞ。実は映画の後の世界の方が気になる作品。他にも色々と掘り下げ甲斐のある部分もあるが、割とすっ飛ばしている気がする。本当はもっと長い作品になる予定だったんじゃないかとは思う。評価できる部分もあるにはあるが、可もなく不可もなく。
【音声解説】
参加者
├ジョセフ・コシンスキー(監督)
├トム・クルーズ(ジャック・ハーパー役)
上記2名による対話形式の音声解説。トム・クルーズが主導で話し、ジョセフ・コシンスキーはそこへ補足している印象。長い期間の話し合いを経て、トム・クルーズが本作への出演を決めた話、アイスランドでの撮影、俳優の印象、シーンの意図などを細かく解説してくれる。ジョセフ・コシンスキーはトム・クルーズに遠慮しているのか、もう少し積極的に話してほしかった。
取り上げた作品の一覧はこちら
【配信関連】
<Amazon Prime Video>
言語
├オリジナル(英語)
<Amazon Prime Video>
言語
├日本語吹き替え
【ソフト関連】
<BD>
言語
├オリジナル(英語)
├日本語吹き替え
音声特典
├ジョセフ・コシンスキー(監督)、トム・クルーズ(ジャック・ハーパー役)による音声解説
映像特典
├未公開シーン
├「オブリビン」製作の裏側
├M83によるスコア音楽
<4K Ultra HD+BD>
収録内容
├上記BDと同様