【タイトル】
レッド・ブロンクス(原題:紅番區/英題:Rumble in The Bronx)
【概要】
1995年の香港/カナダ合作映画
上映時間は104分
※アメリカ公開版は90分
【あらすじ】
叔父の結婚式でアメリカを訪れた香港の刑事クーンは、ギャングとのトラブルが原因で組織犯罪に巻き込まれてしまう。
【スタッフ】
監督はスタンリー・トン
【キャスト】
ジャッキー・チェン(クーン)
アニタ・ムイ(エレイン)
フランソワーズ・イップ(ナンシー)
トン・ピョウ(ビル)
【感想】
何度もハリウッド進出を試みては失敗していたジャッキー・チェンがようやくハリウッドで認められた記念すべき作品。とはいえ、本格進出は後の「ラッシュアワー(1998)」であり、キャストに北米人が多数出演しているが、スタッフは香港組ばかりで、ロケ地がカナダとありハリウッド感はあまりない。
ホバークラフトを使ったアクションシーンはそこそこ見応えがあり、同年の「007/ゴールデン・アイ(1995)」での戦車アクションを思わせる。そのほかのアクションシーンは過去のジャッキー作品の焼き直しの印象が強い。ラストの黒幕をホバークラフトでやっつけるくだりも、ジャッキー・チェン本人の怪我の影響もあるだろうが、そもそも映画内で顔合わせすらしていないやつを初対面でやっつけるのはどうもスッキリしない。
そして主人公はエレインとではなく、チンピラと仲良くしているナンシーと結ばれキスシーンまである。いくら映画と言えどこれはないかな。
またハリウッド進出を目指していたという事情があるのに、敵の手下がミンチにされたり、ジャッキーがガラス瓶をひたすらぶつけられまくるというハードなシーンもある。後者は「ポリス・ストーリー2/九龍の眼(1988)」で小型爆弾を投げられるシーンを思わせる。
最後にはお約束のNG集。ホバークラフトに飛び乗った際の骨折シーンは生々しく痛々しい。雰囲気は違えどやはりジャッキー映画だなと思わせる。とはいえ、これがジャッキー・チェンの代表作とはとても言えない。これが認められてハリウッド進出に成功するのだから映画と言うのはよくわからないものだ。
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【配信関連】
<Amazon Prime Video>
言語
├オリジナル(広東語/英語)
【ソフト関連】
<DVD>
言語
├オリジナル(広東語/英語)
├日本語吹き替え
<BD>
収録内容
├上記DVDと同様