長編小説は見たことがない。
小説家の開高健は彼を「原稿用紙にして10枚以上を書いたことがない小説家」
と評していた。
10枚は極端だが、掌編小説や短編小説ばかりを380編ほど書いている。
他の代表作品でいえば、『賢者の贈り物』『よみがえった改心』などが挙げられる。
彼の経歴は、かなり特殊。
まずは、カウボーイに始まり、金鉱探索者、薬局の販売員、
銀行の会計係などをしていたが、その銀行で横領罪に問われ服役することになる。
獄中では、模範囚だったらしく、そこで重宝がられ、薬剤師のような役割となり、
空いた時間で小説を書いていた。
出所後、N.Y に移り住み、新聞記者の傍ら書き溜めた小説を発表することになる。
獄中で「薬剤係」は、中々なれない役割。
模範囚にはさまざまな特権が与えられる。
「信賞必罰」は、アメリカには、これが根強くある社会のようだ。
『賢者の贈り物』表紙は何でゴッホ?獄中作家と言えば、フランスの作家ジャン・ジュネもその一人。
彼は窃盗、男娼、わいせつ、麻薬密売などを繰り返す、いわば、札付きのワルだった。
彼も獄中で小説を書くことを覚え、その作品がジャン・コクトーの絶賛を受け、
文壇に登場することになる。
獄中は誰にも干渉されることなく、伸び伸びと書ける環境でもあるらしい。
オー・ヘンリーには、心温まる作品も多いが、彼の発想には、かなり奇妙なものもある。
あるとき、ナイヤガラの滝を訪れたオー・ヘンリーは滝の音を聴きながら、
語った言葉は、
「滝がつくり出す音響には、ピアノのもっとも荘重な第5音(Diminished 5th)よりも、
ほぼ、20インチ高い」
この表現、心温まる作家というより、まるでシュルレアリスト。
獄中を経験したこの二人だが、
希望を持って生きれば、認められる日は、必ずやってくる。
そんなことを語っているようでもある。
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