BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「双六(すごろく)」と言えば、日本では、かなりの太古からの記述があり、
『日本書紀』にも出てくる。
これは、お正月によく遊ぶ「絵双六」とは形式が異なっていて「盤双六」と呼ばれるもの。
碁盤のような台の上で1対1の対戦するゲーム。
世界的にはバックギャモンという名で呼ばれているものに近い。
二つのサイコロを振り、賽(さい)の目で進んでいく。
賽は、二つの6の数が出ると大きく進む事ができるところから双六の名が出たようだ。
この遊び方は、ちょっと複雑で、ただ単に賽の目で駒を進めるのではなく、
様々な作戦や機微といったものが存在する。
これは賭け事の要素が強いところから、先述の『日本書紀』をはじめ、
歴史上、多くの禁止令の記録がある。

『源氏物語』にも、何度かこの双六が登場する。
その一つ、「常夏」の段では内大臣(かつての頭中将)が、
幼い頃から預けていた娘「近江の君」を引き取るために「五節(ごせち)の君」という女官の元に出かけて行った。
五節の君は、しゃれた趣を持つ女性だったので、
娘が、さぞや、しとやかに育った事だろうかと思っていた。
ところが、たまたま、この五節君と娘である近江の君が盤双六をしているところを目にすると、
二人が、勝負事に目に色が変わり熱狂してしまっている姿に
頭中将が興ざめしてしまうところが描かれている。
「盤双六」などの勝負事で状況が見えなくなるほどあさましい事はない。

状況が見えないと言えば、いつの頃からか、ニュースなどに捏造や改ざんが多いのに気づく。
特に、最近賑わしているのが、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が2016年から実施した実験で、
研究者2人がデータの書き換えなどを行っていたという。
研究の実施責任者を務めたのは宇宙飛行士の古川聡さん。
競争激化で思うような結果を残したいとするものなのだろうが、
一つでも改ざんとなると、全ての研究が水疱に記すことになる。
競争に勝つために状況が見えなくなってしまったというべきなのだろうか。
双六のように、ペナルティの「一回休み」では済まず、
結果的には敗北。
全ての研究は「振り出しに戻る」となる。

「あがり」は、はるか遠く、見えてこない。

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<了>

この季節になると三島由紀夫が思い浮かんでくる。
衝撃的な事件で自死に至ったのが11月25日であったせいでもあろう。
その当時、当方は、アンチ三島由紀夫といったところだったが、
あれから半世紀以上を経て、むしろ親近感を覚えるところさえある。
彼は、亡くなる前年の昭和44年1月の文藝春秋誌に「東大を動物園にしろ」
という文を寄稿している。
もう、東大なんて必要ないという意味合いが、タイトルからも見てとれる。
文章からもナマの罵声のような辛辣さが滲み出ていた。

彼は東大法学部から、試験で抜群の成績を収めたのに大蔵省の面接官と反りが合わず、
試験に落ち、農林省に入省した。
さぞやプライドが傷ついたことだろう。
日本の官僚としての最高の出世は、何と言っても財務事務次官。
彼は、その道を断たれたことになるが、才能は埋もれることなく、
冠たる小説家となり、数多くの作品を残すことになる。
財務事務次官になるより、はるかに創造的であるとは思うが、
三島にとって、一つのしこりであるのは間違いない。

大蔵次官の時代から現在の財務事務次官まで、
このポストについた歴代の人物はすべて東大法学部出身者。
財務関係だから経済学部出身者が一人ぐらいいても良さそうなものだが一人もいない。
これが制度とすれば、誰が何のために、こんなことを決めたのか?
これを解いたのは、松本清張。
二・二六事件に関連したところから、とある人物が画策したことを突きとめている。
「選挙で選ばれた政治家が、好き勝手に体制を変えないように、
国家中枢の官僚を東大法閥で固めた」と説いている。
東大閥と言えば、東大合格者の女性比率が現在でも20%あたりでウロウロしている。
コレも「変」と説く人もいる。
今や、難関とされる医学部での女性比率は50%ほどになっているが、
何十年と東大の女性比率は20%止まり。
松本氏が「何かある」と、語った如く、何かあるのかも知れない。
いずれにせよ、このような体制下で、日本の国はできているようだ。

三島由紀夫と松本清張、お互い嫌悪し合う間柄だったが、
松本清張こそが、おそらく三島の一番の理解者。
なんとも皮肉。

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<了>

日本では高校野球で破れた時に、悔し涙を流すことを
当然のことのように受け止めているところがある。
西洋世界では、幼ない子どもが、涙を見せることはあっても、
ある程度の年齢に達した者が公衆の面前で敗北の涙を流すことは、
子供っぽい行為とされている。
そんな涙で、まず、思い浮かべるのは、アメリカ大統領選挙でオバマ大統領。
大統領選の投票前日。そして、再選が決まった時の2回。
感極まっての「勝利の涙」は許されるが、憐憫と敗北の涙はタブーである。
プーチン大統領も選挙で勝利した時に涙を流している。
日本では、テレビなどで敗北の涙を見ることが結構多い。
かつて、日本でも「人前で男が涙を流すのは、親が死んだときだけだ」
という言い慣らされた言葉も、今や死語。
スポーツ選手や相撲取りの引退会見にも涙を流すシーンが放映されている。
こんな涙も勝利して感極まっての涙と同等に扱われる傾向にある。

そのような涙をタブー視するアメリカで、
敗北の涙を流すことによって大統領となった人物がいる。
それは、アメリカ第10代大統領ジョン・タイラー(John Tyler) その人。
無二の親友であったヘンリー・クレイが、
大統領候補指名で敗れ去った時に友人の敗北を痛み公衆の前でさめざめと泣いたという。

対立候補として大統領候補指名を受けた勝利者のウィリアム・ハリソンが、
その友情に心を打たれ、公衆の前で涙したジョン・タイラーを副大統領に指名した。
大統領となったウィリアム・ハリソンは、就任1カ月後に急死。
何と、ジョン・タイラーが繰り上がり、アメリカ大統領になった。
敗北の涙から、アメリカ大統領になった。
「涙」が思わぬ効果をもたらすことがある。

今日、サッカー・ワールドカップで日本チームが苦戦しながらもドイツに勝利した。
日本にとっては、歴史的な一勝で、テレビ画面には、勝利を喜ぶ選手、スタッフ、
サポーター達が映し出されていた。感極まって、涙を見せる人の姿もあった。

一方、ドイツ選手。
ここでは、いくら悔しくても、決して涙は見せられない。

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