シーエムシー出版から書籍「リビングラジカル重合−機能性高分子の合成と応用展開−」が刊行されました。

http://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=5470

 

このうち、

第Ⅰ編第10章「リビングカチオン重合による機能性高分子の合成」

の執筆を金岡教授と伊田が担当しています。

 

書籍のテーマはリビングラジカル重合の基礎から最近の展開、応用までを網羅したものとなっています。

その中で執筆担当部分では、ラジカル重合に先立って達成されたカチオン重合でのリビング重合の重要性と、リビングカチオン重合で得られる機能性高分子について最近の例を中心に概説しています。

 

8月27日〜30日に関西大学千里山キャンパスで開催された「14th International Chitin and Chitosan Conference, 12th Asia‐Pacific Chitin and Chitosan Symposium, and 32nd Japanese Society for Chitin and Chitosan Conference」に谷本が参加し、研究発表をしてきました。

 

S. Tanimoto, I. Nishii, S. Kanaoka

Biomineralization-inspired fabrication of chitosan/calcium carbonate core-shell type composite microparticles as a drug carrier

 

会のタイトルは長いですが、キチン・キトサン国際学会、アジア太平洋キチン・キトサンシンポジウム、日本キチン・キトサン学会大会の共同開催ということで、日本のキチン・キトサン学会が主催したものです。普段はバラバラなタイミングで開催されている3つの大会が同時に開催されるというレアケースでした。31カ国から300名以上の参加がありました。発表件数も口頭ポスターの合計で234件とかなりな数でした。

 

 

http://www.apccs2018.org/index.html

 

 

5月23〜25日に名古屋国際会議場で開催された第67回高分子学会年次大会に参加しました。

研究室からは口頭7件、ポスター5件と例年より多めの発表件数でした。

 

1C24 ◯西佐小大貴、伊田翔平、金岡鐘局

「親水性/疎水性共重合ゲルが発現する温度応答性:ラジカル共重合反応性を用いた考察」

 

2C23 ◯大石裕貴、伊田翔平、谷本智史、金岡鐘局

「溶解性が大きく異なる2種類のセグメントを有する星型ポリマーの合成と特性」

 

2C24 遠山友理、◯伊田翔平、金岡鐘局

「温度応答性アームポリマーを持つ架橋コア星型ポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)の特異的応答挙動」

 

2D27 ◯森村光稀、北中寛之、伊田翔平、金岡鐘局

「感温性架橋ドメイン構造を有する新規両親媒性ゲルの設計」

 

3D03 ◯村井勇介、伊田翔平、金岡鐘局

「RAFT重合によって合成した親水性ポリアクリルアミド誘導体のウレタン化によって誘起される温度応答性」

 

2E16 ◯山口開之、金岡鐘局、谷本智史

「結晶性コアを有する高分子ミセルのABA型トリブロックポリマーを用いた温度応答ネットワーク化」

 

2F03AL ◯伊田翔平

「End-Crosslinking of Controlled Telechelic Poly(N-isopropylacrylamide) toward a Homogeneous Gel Network with Photo-Induced Self-Healing」

 

1Pa075 伊田翔平、瀧本圭佑、吉田龍一、遠山友理、前沢知里、◯金岡鐘局

「架橋コアを中心にもつ多分岐星型ポリマーの新規ソフトマテリアルへの展開」

 

1Pc105 西井泉賀、金岡鐘局、◯谷本智史

「キトサン/炭酸カルシウム複合コアシェル型微粒子のバイオミネラリゼーションに倣った作製と薬物担体としての検討」

 

1Pd106 ◯竹島さゆり、金岡鐘局、谷本智史

「キトサン/ヒドロキシアパタイト複合コアシェル型微粒子のバイオミネラリゼーションに倣った作製」

 

2Pa005 ◯向井理央奈、前沢知里、伊田翔平、金岡鐘局

「疎水性アームを多数有する星型ポリマーの特性および機能化」

 

2Pa006 ◯金岡鐘局、遠山友理、前沢知里、瀧本圭佑、伊田翔平

「ありふれた化学構造の架橋コア星型ポリマーが生み出す特異的性質」

 

 

また、伊田が平成29年度のPolymer Journal論文賞ー日本ゼオン賞、高分子研究奨励賞を受賞し、今回の年次大会で表彰を受けました。

論文が5月7日付でJournal of Colloid and Interface Science誌に受理され、5月26日に掲載ページが確定しました。

 

Shintaro Sugiyama, Shun Yokoyama, Jhon Lehman Cuya Huaman*, Shohei Ida, Takatoshi Matsumoto, Daisuke Kodama, Kimitaka Sato, Hiroshi Miyamura, Yoshitsugu Hirokawa, Balachandran Jeyadevan*

"Design of Monoalcohol-Copolymer System for High Quality Silver Nanowires"

J. Colloid Interface Sci., 2018, 527, 315-327.

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0021979718305265

 

保護剤として機能する共重合ポリマーの構造を工夫することで、銀ナノワイヤの形成を促進することができたという内容になっています。

同じ材料科学科の金属材料分野のお手伝いをした、共同研究成果となります。

論文がTransactions of the Materials Research Society of Japanに1月30日付で受理され、今月掲載されました。

 

Shohei Ida*, Masamitsu Yamawaki, Tatsuya Maruta, Yoshitsugu Hirokawa

"Precision Synthesis of Telechelic Poly(N-isopropylacrylamide) with Thiol-Termini for Construction of Homogeneous Network by Thiol-Ene End-Crosslinking"

Trans. Mat. Res. Soc. Jpn.2018, 43, 71-74.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/tmrsj/43/2/43_71/_article/-char/en

 

卒業生の山脇くんと丸田くんが行った研究をまとめたものです。

均一な網目構造を持つゲルを得るため、両末端にチオール基を持つポリマーを精密合成し、これらの末端をチオール−エン反応で繋ぎ合わせてゲルを合成しました。

この際の溶媒およびポリマー分子量がゲル化条件に与える効果を調べたものとなっています。

 

谷本がまとめた総説が日本キチン・キトサン学会の学会誌に掲載されました。

 

谷本智史, 「構造多糖の微粒子化」, キチン・キトサン研究 Chitin and Chitosan Research, Vol. 24, No. 1, pp. 23-31, 2018

 

多糖の中でも構造材料としての利用が期待されるセルロースやキチン・キトサンの微粒子への成形方法を整理したものです。多糖の分類から始まり、微粒子化技術の幾つかを紹介しています。我々のチームの研究の一部も含めてあります。別刷りもありますので、必要でしたらお声掛けください。

 

 

3月21日に学位授与式が行われました。

当研究室からは修士課程4名、学部8名が修了・卒業しました。

就職する人は社会で、進学する人は大学院でますます活躍することを祈っています!!

Polymer Chemistry誌に論文が掲載されました。

(1月2日付で受理されていたものです)

 

Shohei Ida*, Hironobu Kitanaka, Tatsuya Ishikawa, Shokyoku Kanaoka, Yoshitsugu Hirokawa

"Swelling Properties of Thermoresponsive/Hydrophilic Co-networks with Functionalized Crosslinked Domain Structures"

Polym. Chem. 2018, 9, 1701-1709. DOI: 10.1039/C7PY01793F

http://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2018/py/c7py01793f#!divAbstract

 

卒業生の石川くん、北中くんが行った研究をまとめたものになります。

感温性および親水性のポリマーを構成要素に併せ持つ両親媒性ゲルにおいて、ABA型のトリブロックポリマーを用いて一方のブロックのみを架橋した「架橋ドメイン構造」を導入しました。

これにより、大きくかつ素速い温度応答が得られるなど、ドメイン構造由来の興味深い挙動が見られました。

論文中では、ブロックの配列や組成を変え、膨潤特性への影響についても議論しています。

 

また、本論文は「2018 Emerging Investigators Issue」に掲載されました。

これは新進気鋭の若手研究者を紹介する特集号であり、光栄なことに伊田がその一人に選出されました。

3月10日付で論文がGels誌に受理され、同日に公開されました。

 

Shohei Ida*, Toru Kawahara, Hidekazu Kawabata, Tatsuya Ishikawa, Yoshitsugu Hirokawa*

"Effect of Monomer Sequene along Network Chains on Thermoresponsive Properties of Polymer Gels"

Gels, 2018, 4(1), 22. (13 pages)

http://www.mdpi.com/2310-2861/4/1/22

 

卒業生の河原くんの修士論文をベースに、河端くんと石川くんに手伝ってもらったデータも含めた論文です。

アクリルアミド誘導体モノマーを2種類組み合わせたゲルにおいて、モノマーの並び方(配列)がゲルの膨潤挙動にどのように影響するかを系統的に調べた内容となっています。

2種類の合成手法を使って検討していることがポイントです。

 

この論文は、ゲルの理論における大家であり、刺激応答性ゲル開発の契機を創った田中豊一先生(MIT)の業績を称える特集号「Advancements in Gel Science-A special Issue in Memory of Toyoichi Tanaka」の一編となっています。

同誌はオープンアクセスジャーナルであるため、どなたでも閲覧可能です。

 

1月11日〜12日に東工大・くらまえホールで開催された第29回高分子ゲル研究討論会に参加しました。

今回は口頭発表が2件でした。

 

発表番号10

◯吉田龍一、伊田翔平、金岡鐘局、廣川能嗣

「ポリアクリルアミドゲル誘導体ゲルの調製法および調製条件が網目構造に及ぼす影響」

 

発表番号21

◯十河愛実、伊田翔平、金岡鐘局、廣川能嗣

「イオン性/感温性共架橋ゲル:モノマー配列およびイオン構造が膨潤特性に与える効果」

 

修士論文を前にしたM2の発表です。直前に出たデータも含めてよく発表してくれました。

次は修論ですねー。