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優勝決定戦でシコを踏む両力士
 大相撲両国国技館へ秋場所の千秋楽を観に行った。優勝決定戦、表彰式など今まで見たことの無いものがいろいろ観られて楽しかった。
 今場所は一時、 “角界のベッカム”ことブルガリア人関脇琴欧州が全勝で、それを横綱朝青龍が2敗で追うというちょっと予想しなかった展開になったが、終わってみればやはり勝ったのは朝青龍だった。優勝決定戦にもつれ込んだとは言え、相撲内容はまったく危なげ無し。これで朝青龍は六場所連続優勝となり、大鵬に並ぶ歴代一位の記録保持者となった。そして来場所には七場所連続優勝に加えて、一年の六場所全優勝という未曾有の大記録が懸かることとなった。今場所の優勝で涙を流したこの朝青龍なら間違いなくやっちゃうな。「平成の大横綱」の代名詞は貴乃花のものであることに変わりは無いかも知れないけれど、後で記録を振り返ると朝青龍の方が目立つ存在になっていくだろうと私は思う。
 それにしても優勝決定戦が、モンゴル人対ブルガリア人ってのはどうしたものか。私の後ろに座っていた熱心な相撲ファンは「これじゃ優勝者に「日本一!」って言えないんだよねー。」と話していた。別に攘夷論を展開はしないが、せめて日本人が優勝争いに加わって欲しい。だいたい今日の大関の情けなさときたら無いってもんだ。千代大海は琴欧州に万全の相撲で寄り切られ、栃東は朝青龍に立ち合いのぶちかましでKOだった。この栃東、朝青龍の一番は、勝ち負け以上のアツい相撲を期待した分、がっくりきた。この取り組みの懸賞金は史上最高の49本で、勝った朝青龍は一瞬にして147万円ゴチである。
 来年の今頃には今日の優勝争いをした二人が東西横綱になっちゃっていそうで怖い。うーん、本当にそうなりそう。
 昨日三回目の長唄三味線のお稽古に行ってきた。
 「宵は待ち」の通し練習を5回ほどやった。お稽古場の雰囲気や三味線の違いなどからか、やはり自宅でやるよりうまくいかないものだと感じた。どうも先生の前では撥が空振りする確率が高い。勘所もいっそう狂う。
 今日得られた課題。
  • 右手を見て弾かない。見たときは糸に撥を当てにいってるので力強く打てていないと言われた。確かにそうだ。もう未来永劫見ません。
  • 打ったあとの撥を音緒側に引きすぎる。むしろ左に押し込む感じ。
  • 撥が空振りする。一発空振ると力が入ってもう二、三発空振る。おまけに勘所もより一層狂う。これが何よりも面白くない。これは弾いて慣れるより他ないな。
  • 2、3の勘所が下過ぎる。・・・2ですらうまくできない自分にげんなり。。。orz
  • 弾くテンポが速すぎる。この唄はもっとしっとりゆっくり。
  • 今日は膝ゴムを家に忘れた!先生のものを貸していただけたので事無きを得たが、全くどうかしている。気をつけよう。
 この曲のお稽古は次回で終わりで、その次からは「黒髪」「末広狩」と進んでいくとのお話だった。やりがい満点。しかしこうやって頭で曲を覚えて行きながらも、構えや撥の打ち方握り方など身体の芯に覚えさせることを間違いなく正しく覚えさせていこう。それから調子の狂いに敏感になっていこう。
やさしく学べる三味線入門
 先週の金曜日に修理が終わった三味線を引き取ってきて、いよいよ自宅で好きなだけ練習できる環境が整った。素晴らしい。
 私の借りてる部屋は二階建ての二階の角部屋で、幸いにも隣は空き部屋なのである。夜中はさすがにしないが、パワーをセーブして忍び駒を付けて「宵は待ち」を弾きまくっている。とても楽しい。とりあえず譜面は頭に入った。ギターのクセも直ってきた。あとは4と6の勘所を掴むのと、撥の空振りをしないように右手の感覚を掴むことだな。左手はともかく、右手を馴らすにはあまりパワーをセーブして弾いてはいたくないのだけれど、まぁ仕方ない。
 ところで私は「やさしく学べる三味線入門」なる本を持っている。何ヶ月か前に、気持ちだけが先走ってまだ三味線を習い始めてもいないのに買ってしまった本である。先日引っ張り出して見てみると越後獅子の「さらしの合方」が文化譜+五線譜で載っていた。どれどれと早速弾いてみる。・・・無理!五線譜には「Allegretto」と書いてあるが「Largo」で何とか。越後獅子は私のiPodに三種類入っていてとてもよく聴くお気に入りの一曲なので、いつかこいつをバリッと「Presto」くらいで弾けるようになりたいものである。
 ちなみに写真の譜面を乗せているのは決して「アイロン台」ではありません。「見台」です。
お稽古席お稽古席

 歌舞伎座へ夜の部を見に行った。先々週の昼の部に続き今月は二回目。楽しみにしていたのはこの夜の部の「勧進帳」だった。取れていたチケットは二等席の一階で、舞台に向かって左側の花道が良く見えるところだったので、この日が来るのをチケットを取った先月からずーっと心待ちにしていた。
 一つ目の「平家蟹」は、源氏を深く怨む平家の官女が主役のちょっとおどろおどろしいお話で、期待していたよりずっと面白かった。今回はこの演目の初めての試みとして、幕が開く前にナレーション付きのスライドでこのお話の背景が解説された。主役の中村芝翫の工夫らしいが、これのおかげで話の内容がとても理解しやすくて良かった。幕が開いてから終わるまでけっこう真剣に見入った。
 三つ目の「忠臣連理の鉢植」は、正直言ってうーん、という感じ。単に私が見所を掴めていないかったり、役者の個性を分かっていないからなのだろうな。感想は割愛。
 やはり二つ目の「勧進帳」が面白かった。弁慶は吉右衛門で、富樫が富十郎。花道が見える席を取ったのは、弁慶が退場するときの大見得と飛六法をどうしても見たかったから。多くは語れないが素晴らしかった。どういう訳か、飛六法のところでは目頭が熱くなった。多分とても感動したんだと思う。きっと義経の無事を確認できてホッとする弁慶に共感したのと、見得と飛六法の迫力に心が動かされたんだな。見終わったばかりなのにもう一回見たいと思った。市川團十郎の弁慶もいつか見てみたいな。回復を心待ちにしています。
 日舞を習っていて、このブログを見に来てくれるぴのさんに「いい長唄が聴けるからぜひ」と誘っていただき、花柳流日本舞踊の「芳美会」という発表会を国立劇場大ホールへ見に行った。ぴのさん本当にありがとう。この日の長唄のタテ三味線は現十三世杵屋六三郎氏だった。
 会場は全席自由席だったので、私はステージ右端の最前列の席、ちょうど長唄出囃子の目の前に座り、プロの方々の三味線の構え方、撥の握り方、打つ角度などをじーっくりと観察した。見ているとやっぱり皆さんそれぞれなのだと判る。これは流派や先生や体格の違いなのだろうがとにかくまちまち。私も先生がよしとする範囲でいろいろと自分にしっくりくるポジションを探してみるとしよう。演奏者の方は、踊り手が花道のほうへ移動していても、なぜこの男はこっちばかりをじろじろと眺めておるのかと訝しげに思ったに違いない。実際何度か目が合ってしまった。それにしても「京鹿子娘道成寺」の合方を生で初めて聴くことができたが本当に素晴らしかった。シビれました。衣装替え中であったにも関わらず会場からは拍手が起こった。
 この日は花柳流の家元先生も特別出演する素晴らしい会だったと言うのに、長唄を楽しみに行くという私の心構えは不届き千万であったに違いないが、日本舞踊を目の前で見れたというのはもちろんのこと、清元、常磐津といった長唄以外の音楽も聴けてとてもいい経験になった。手土産までいただいてしまい大喜びで帰りました。次もこんな機会があればぜひとも行きたいと思います。