長唄のお稽古に飢えている。この十二月のお稽古はもしかしたら行われないかも知れない。今月のお師匠様は舞台で忙しくされているようなのだ。致し方なし。
 前回からのこの二週間、ほぼ毎日のように末広狩の三味線か唄か両方を練習している。この曲に飽きたという訳ではないのだけれど、そろそろお稽古で得られるあの刺激が欲しくなってきた。新しいことを教わったり、自分のいけない点に気付かされて上達することがやはり何よりも面白い。自分は褒められるよりも、ダメ出しされるほうが伸びるタイプなのだと思う。

 前回のお稽古から習い始めた唄は、少しながらも自らの上達が自分で感じられてとても楽しい。特にここ数日は、声の出し方について前回先生にいろいろと教わったことの意味が練習をしているうちにだんだん分かってきた。「なるほど先生はこのことを言っていたのか」という感じ。

 とにかく次回のお稽古が待ち遠しい。
カラダチェック
 体脂肪・・・あまり耳障りのいい言葉ではない。
 東京に来てからゴルフ、野球、バレーなど、運動と呼べる趣味からはほぼ手を引いてしまっている。特にここ半年ほどは自分のこの運動不足傾向に淡い危機感を抱いてきた。しかしここで「淡い」と言ったのは、私の家にこの危機感を煽る材料が「体重計」しかないためである。それによると体重はここ数年大きくは変わっていない。でもとにかく運動不足なのは疑う余地がない。
 今日、この状況を変えるマシンが家に届いた。「OMRON カラダスキャン チェック」。体重、体脂肪の測定はもちろん、内臓脂肪レベル、BMI、基礎代謝などを表示してくれるハイテクマシンだ。さっそくやってみたがこれはすごい。冷酷なまでにばっちり数字をデジタルで表示してくれます。これで自分の状況を定量的に把握することができるようになった。何事も変化を見るときはこの「定量的」というのが大切だ。
 ちなみにこの「カラダスキャン」は自分で買ったのではなく、会社の健保組合の設立15周年だかでタダで贈られたもの。7000円くらいするはずなのに何とも太っ腹な組合だ。いいものを貰った。

 たまにやっていた筋トレとダンベルをしばらくもっと頻繁にやってみるとしよう。つい先日は会社の野球部に入部してきた。そして先々週、ダンロップフェニックスのタイガーウッズの優勝に触発されて、ゴルフの練習をぼちぼち再開してみた。春が来たらコースでも回ってみるかな。やはり何か身体を動かしていないとどんどん自分が退化していくような気がしていけない。
 もう先週の話だが、横綱朝青龍はやはりやってのけた。年間六場所制覇、七場所連続優勝、年間最多84勝。もう文句を付ける隙のない最強横綱だ。
 14日目に大関魁皇を寄り切ってこの記録を達成したとき、朝青龍は土俵に崩れるように片ヒザを付いたが、そんなの朝青龍は見たことが無い。そして振り返って今場所限りで引退する木村庄之助から勝ち名乗りを受けたときに彼が泣いていたのを皆さんご覧になりましたか?これはもらい泣きせずにいられなかった。本当に感動したし、とてもかっこよかった。・・・まずい、朝青龍ファンになっちゃったかも。
 年間83勝という前人未踏の大記録が今日の一番にかかっているのは、モンゴルからいらっしゃった横綱朝青龍。相手は、大関昇進が今場所にかかっていて先場所は横綱と優勝を争った愛称“カロヤン”、“角界のベッカム”ことブルガリアからいらっしゃった琴欧州。まず横綱が勝つだろうと私は予想している。
年間白星数の記録のほかに今場所に懸かっている朝青龍の大記録は、年間全場所優勝と七場所連続優勝。今場所も当たり前のように全勝している横綱を追うのは単独二敗の大関千代大海。週末土日のどちらかで直接対決があるだろうが、うーむ、千代大海が彼に勝つシーンが全く想像できない。まず決まるだろう。もう立派な史上最強の横綱としてこの朝青龍を認めなくてはならない時期なのだと私は思っている。

<・・・テレビ付きケータイにて会社で観戦・・・>

 まさか琴欧州があんな万全の相撲で横綱に勝つとは思いも寄らなかった。新しい風だ。琴欧州の大関昇進はまず確定的だろう。
 これで、朝青龍が今年喫したわずか六敗のうち二敗がこの琴欧州によるものということになる。今日負けた朝青龍の心中たるや穏やかでは無かろうが、俄かなこの格好のライバル出現には、しばらく独壇場が続いて来ただけに闘争心と合わせてちょっと心躍るようなやりがいを彼は感じているだろうと想像する。
 それにしてもどうして二人とも日本人じゃないのか・・・。こればかりである。
 昨日は長唄のお稽古日。最初の二曲は三味線だけを習ってきたが、今回の「末広狩」からはまず三味線を教わり、続いてその唄を教わるということにしていただいた。その初めての唄のお稽古が昨日だった。

 何も無くとも先生の前に来ると緊張するというのに、この日はいつにも増して緊張していた。はじめに「さ、とりあえず唄ってみましょう」と言われ、何の手ほどきも無しにいきなり唄うことに。おもむろに先生は「チャチャチャチャン」とイントロを弾き始める。心の準備も何も無い。もう待った無し!である。唄い出しの「画く舞台の松竹も」は声が震えた。しかし意外にも緊張したのはそこまでで、あとは開き直って唄うことができた。これと言うのも、その日の昼も含めて散々練習ドライブに出かけて唄いまくった成果と言える。とにかく音程だけは外さないようにとそれだけを考えて唄った。

 途中、間が違ったところを直していただきながらも、もう曲を通して唄うことができたことに先生はちょっと驚いたようだった。よく覚えたもんだ、と。そりゃ三味線のときから散々聴いてますので。しかし音程はだいたい良いが何しろ今はカラオケ唱法なので、これからいろいろ邦楽のテクニックを教えてくださるとのこと。楽しみだ。三味線は面白いが、唄うってのも気持ちいいもんだな。いよいよ長唄最高。

 向こう二回のお稽古で末広狩の唄を上げられるようがんばろう。そして次なる「元禄花見踊」の三味線のお手本を貰って新年を迎えるとしよう。