(追記あり)ミホのススミに誘われて 〜美保神社の諸手船(もろたぶね)神事 | かんながら

かんながら

旅の記録です

Facebookにのせた要約がここにかけてないこともかけてて良さそうなので最初に載せておこう。
 
美保関には、雲津があり、諏訪神社があった。
正体不明の神さま御穂須須美(みほすすみ)命。
わたしは、「ミホの煤(狼煙)見」役と思ってるんだけど。
 
雲津には、後醍醐天皇が隠岐に流されたときにきたらしい。
そして、平家と源氏が戦った場所でもある。
 
「西(平氏)の負け〜 東(源氏)の負け〜」
珍しい掛け声だよね。
たいがい、「勝ち〜」って叫ぶものなのにね。
 
喧嘩両成敗?
 
 
美保神社の頭人は、鶏と卵を食べないそうだ。
恵比寿さんが鶏の鳴き声に騙されたから。
鶏といえば、熊野水軍の湛増。
闘鶏で平家に味方しないって決めたとか?
 
鶏に翻弄される。
結構、鶏の鳴き声って、本当嘘の匂いがぷんぷんする。
 
そういえば、
よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさじ
 
清少納言も冬至の頃読んでいた。藤原行成に。
 
そもそも、イエス様が十字架にかけられるときもそうだ。
ペテロにイエスがいう。
鶏がなく前に、3度私を知らないというだろう。
 
なんなの鶏。
 
庭の鳥って空の鳥とは違う生き方が求められるのかもね。
 

 

で。

 

このところ、御穂須須美命(ミホススミ)が話しかけてくる(ようにかんじる)。

それはそうだ。

ずっと「狼煙」だもん。

 

2018年明治神宮の火事=「狼煙」からの。

伏見京都アニメーションの火事。

狼煙が上がった、って何度も言われたけど、

狼煙にピンとくるようになったのは、大神島。

 

狼煙台。

どこに上げる狼煙?

狼煙は英彦山近くの卑弥呼の古墳?かどこかで聞いたことがある。

 

そして珠洲(すず)。

 

スズとは狼煙と教わったら、

能登半島の先端、珠洲神社奥宮にはミホススミ(御穂須須美命)が待っていた。

 

もう一度雪が降る前の白山中宮。

富山を経由して東京。

朝地震が起きた日に帰京。

 

今回は東京を離れたところで山梨で地震。

2時23分とか。富士山。

 

真っ赤な富士山を載せた神輿を叩きつける祭りは富士吉田の火祭りというのは、

先日も書いた(安曇の庭にいたものは〜犀龍と道祖神)とおり。

しかも、富士吉田浅間神社の中にある「諏訪神社」の祭であるというのがなんか気になる。

 

なぜなのかはよくわからないが、真っ赤な富士山の神輿は、諏訪神社の祭りなのである。

 

こちらに到着したタイミングで熊野でも地震が起きた模様。

熊野といえば、熊野水軍の湛増(たんぞう)が、闘鶏で平氏か源氏、どちらにつくかを決めたっていうんだけど、

源氏についたのよね。

一説によれば、湛増は弁慶の父だから、っていう「肉親の情」にすぎないって話もあって湛増に会ったことないからよくわかんないんだけど、

ここ美保関では、神事をする氏子さん(頭人という)は、鶏と卵は食べないんだってさ。

 

鶏断ち。

なかなかない習慣。

恵比寿さんが、鶏の鳴き声のせいで怪我したかなんかで、鶏ダメらしい。

 

わたしにとっての熊野との関わりは「鶏(にわとり)」。

 

そもそも、珠洲のある能登半島は、熊野のある紀伊半島と裏表って感じるし、

珠洲に関係する(能登半島を持ってきたっていう「国引き神話」なるものが存在)する美保関は、

熊野と関係あるんだろうか、ってなんとなく感じる。

 

 

このところ日本全国よく揺れる。

いろんなところでちょくちょく揺れてくれる方がなんとなく安心する。

 

 
 
なんでこのタイミングで行くことになったかというと、
御穂須須美命(みほすすみ)さんが話しかけてきたから。
気のせいかと思ったところで、SNS仲間でこちらの元氏子さんと久しぶりに繋がって美保神社の話を。
 
そこにきたわけ「そういえば、12月3日祭りです」って。
 
12月3日ちょうど空いてる。
2日は唯一の人間活動の場の勉強会と忘年会。
しかも7000円の夜行バスの提案をリンク付きでしてもらって、しかも直前割の空席あり。
 
忘年会のスタートが早くて、しかもアクセスいい場所でやるからなんと間に合う。
 
 
まさか、諏訪が調ったってなにわの審神者(さにわ)が連絡してきて、
その日にわたしも諏訪に行ってて、「建御名方神(タケミナカタ)は御穂須須美命かも」って話をどこかで目にしたところ。
ヌナカワヒメと大国主の御子が「ミホススミ」だからだってさ。
だったらタケミナカタになる、っていうのはわかんないんだけど、まあ、そういう話もあるらしい。
 
御穂須須美命は女神さま、っていう噂。
結婚してた、って話もないみたい。
 
美保神社の御祭神は、事代主(コトシロヌシ=えびす)と、美穂津姫命(ミホツヒメ)ってことになっている。
社殿は三保造(みほづくり)ていうらしくて、大社造の神社の本殿の様式を左右に並べ、さらにその二殿の間を「装束の間」でつないだ造りになっているとても珍しい造りなんだっていうんだけど、
 
この二柱、夫婦じゃないんだって!!
美穂津姫は、お母さんだって。
 
嫁はどうしたんだろ。たまたま立ち寄った酒屋さんで聞いたけど、びっくりしたよ。
こんな仲睦まじい母息子。
ちょっと前だったら「冬彦さん(ドラマ ずっとあなたが好きだった)」になるところじゃん。
きっともうこのドラマ知ってる人少ないんだろうなー。
 
ま、母はみんな息子が好きだと思う。
でも嫁(ヨメ)はどこに?
それがミホススミ?
いろいろ謎。
 
御穂須須美命(みほすすみ)は、地主社ってところに祀られている、という話。
ちなみに社殿の下にはストーンサークルがあった、とか。
 
じゃあ縄文遺跡?
 

 

夜行バスで、鳥取入り。

思えばわたし、たぶん生まれて初めて乗った飛行機で行った場所は鳥取県。

 

祖父と。

まだ「全日空」のロゴが昔のごちゃっとしたやつの頃。

 

 

 

 

私を呼んだのはここ、雲津の諏訪神社。

 

雲津の赤壁ってのが目に飛び込んできたんだよね。地図見てたら。

そこに諏訪神社。

 

ええ、もうこのところ嫌ってほど諏訪神社です。

伊勢平氏おじさんとの始まりも、

学生時代の元カレも、ついこないだも長野も新宿も諏訪でした。

 

だって、建御名方(タケミナカタ)は、長野の諏訪に来たっていうんだからもとは長野の諏訪にはいなかったわけでしょ。

 

 

事代主が説得に来たっていうんだから、この辺かもね。

と、いっても石見の山奥で、阿波から来た古社みたことがあるからそんな簡単なモノではないことは想像できる(謎)

 

 

だいたい、諏訪大社より古い諏訪神社、阿波にもあるしね。

 

 

 

この狛犬さんも特徴的。

解説できないけど。わたしには。

 

 

 

社殿の裏に洞窟。

赤い石。

鉄?

 

そういえばソテツの木たくさんあった。

 

だいたい、蘇鉄ですよ。

鉄が蘇る(笑)。

 

鉄の氏族の匂いのするところに呼ばれる。

 

鉄の氏族は渡来人だと思う。

 

 

 

 

緑色凝灰岩が敷き詰められた道。

北前船の荷のバランスのために載せられてきて、品物が減るといらないから置いていった。

切り出された場所は福井らしい(笏谷石)。

 

石を切る技術を持ってたってこと。

美保関にもあるんだって。

石の切り出し場のあとが。

 

それが、「雲津」らしい。

 

鉄の匂いするでしょ。

たぶん石を切り出すのに木製の道具じゃ無理だもん。

あーペルー思い出すなぁ。

きれいな石の積み上げ技術。

たぶんピラミッドも。

妄想膨らむ。

 

 

 

ここが御穂須須美命ではないかと言われている社。

社の下はストーンサークルだという噂。

 

 

 

今日の祭りの準備。この二隻の船で大国主の使いがやってくることになっている。

12月3日に。

 

 

日にちにこだわってるけど、新暦なんだよね。

っていうことは新しい祭なんだろうか。

明治以降の。

 

盆は月遅れで8月と聞いたけど。

 

 

 

醤油屋さんとか、素麺屋さんとかあった。

醤油といえば、阿波から銚子に行ったっていう。

やっぱり阿波?

 

素麺も阿波にもあるんだよね。

瀬戸内海の香りがする。

 

北前船は、加賀から、この地にも立ち寄って大阪に行ったっていうんだから、文化の交流があったのは当然と言えば当然。

 

 

 

龍海山仏生寺。

後鳥羽上皇と後醍醐天皇が隠岐に流される時にきたとか、聖徳太子ゆかりとか。

もともと真言宗の寺だったらしい。

本尊は薬師如来。

どこかにかんじる「少彦名命(スクナビコ)」の存在。

 

 

 

このまま船がはいってきてたんだな、って思う造り。

(丹後)伊根町の船宿もこんなつくり。

たぶん、伊勢方のうちも、こんな宿だったのだと思われる。

 

 

 

帰る前に祭りの列に遭遇。

紋付に下駄。

頭人っていう人が先頭にいて、その頭の上には、山伏とか天狗がつけてるのににた黒い帽子。

頭人(とうにん)は、神様役なんだって。

 

本殿裏は、神宮寺があったらしい(焼失)。
池だけが残る。
 
寺があったところに神社、なのか、その前に古代祭祀あとがあって、寺なのか。
 
そしてその神宮寺は、記録がないらしい。
ガイドさんが池の話をしたとき、「八重垣神社みたいにおみくじはしない」って言ったんだけど、
八重垣神社のおみくじは、わたしにとって特別なもの(瀬織津姫の東京湾クルーズ 〜高輪ゲートウェイ〜芝浦〜東京湾〜金龍山(浅草))。
 
だって、しろくまさんが八重垣神社のおみくじで、奮発して五百円玉なんか載せるから、
近くでソッコーで沈んで、そのときまさにチャットしていたわたしに白羽の矢が立ってしまったのである。
 
そんなエピソードを思い出した。
 
そもそも、わたし、御朱印帳なるものを最初に手にしたのが、ここ美保神社さんだった。

 
 
 
 
平成25年11月21日。
そして、挟んである由緒が「北口本宮冨士浅間神社摂社諏訪神社」ってところが笑ってしまう。
 
さきほど「吉田の火祭」については書いたばかり。
 
 
丹後の神人にお酒を送っておこうと酒屋に入ったら、
酒屋のおかみさんが話し好きそうだったので質問攻め。
 
「ところでどちらから嫁がれたんですか?」
「同じ町内なの、広いから(美保関は)。」
「もしかして、「北浦」ってところですか?今朝、わたし、雲津ってところに行ったんですよ。そこに行きたくてきたんです」
 
「え!?わたし、雲津なのよ!!」
 
観光協会で調べてもらったのにネットの情報しかわからなかったというのに、
なんとこんなところに地元の人が。
 
だから、みえない世界は面白い。これぞ「予定調和」。
 
で、やっぱり諏訪神社の裏は、出雲の赤壁(せきへき)に昔は繋がってたって聞いた。
出雲か。
出雲の赤壁。
出雲と繋がってる、ってことなんだな。
 
ま、よく考えてみれば、大黒・恵比寿っていうんだし。
しかも大黒さんと恵比寿さんは親子ってことになる。
 
 
大黒恵比寿、か。
もうすぐ埼玉県大宮氷川神社の大湯祭。
もう精進潔斎に入っているはず。
そして、彼ら(大黒・恵比寿)が向かう先は、弁天島の弁財天。
 
そして、謎の「御穂須須美命」。
いちおうガイドさんに聞いてみたところ「若い女神だと思う」ってことであった。
結婚してたって記録がないからだって。
 
 
 

 

 
 
 
ガイドさんの話、とりあえずキーワードだけ貼っておこう。
 
国引き(珠洲から国をもってきた)
国造り(国土開拓)
国譲り(大国主の使いの説得)→今日12月3日の諸手船(もろたぶね)神事
 
杭を作ったのは大山
 
タニグクはカエルのこと
クエビコはカカシのこと→案山子(かかし)は一本足なんだからタタラ(製鉄民)では?
そういえば、珠洲のときも歌ってる。
♫やーまだーの なーかの いっぽんあしのー かーかーしー(珠洲は、狼煙  〜 今度こそ、の、くくりの旅へ)♫
 
敷き詰められている緑色凝灰岩は、福井の笏谷石
 
ミホとは、三つの炎(怪火)とも言われた。
漢字は時代によりいろいろのものが当てられている。
 
 
後醍醐天皇
心ざすかたをとはばや浪のうへに
うきてただよふあまの釣船
 
神事で使う諸手船は、モミの木を半分に割ってつなぎ合わせて作る。
ベンガラ(赤)とコップン(牡蠣の殻の粉)と呼ばれる塗料を使う。
外側は黒と灰色で塗られている。
(資料館の資料)より
 
 
 
 

 

 

 

 

(関連記事)

安曇の庭にいたものは〜犀龍と道祖神

目黒不動に誘われて

珠洲は、狼煙  〜 今度こそ、の、くくりの旅へ