- 大田垣 晴子
- オンナノコのおたしなみ
- ☆☆
「おたしなみ」と「おたのしみ」って少し似ている。
そんなことはどうでもいいのだけど、この本はHanakoに連載されていた
イラストエッセイを70数回分を1冊にまとめたもの。
それだけに、「スターバックスの利用方法」など今ではかなり陳腐化してしまった
ネタもチラホラ見受けられる。
「おたしなみ」といってもマナー指南書のようなものではなく
軽いエッセイであるので、お茶を片手に気軽にパラパラ楽しめるカナ。
「おたしなみ」と「おたのしみ」って少し似ている。
そんなことはどうでもいいのだけど、この本はHanakoに連載されていた
イラストエッセイを70数回分を1冊にまとめたもの。
それだけに、「スターバックスの利用方法」など今ではかなり陳腐化してしまった
ネタもチラホラ見受けられる。
「おたしなみ」といってもマナー指南書のようなものではなく
軽いエッセイであるので、お茶を片手に気軽にパラパラ楽しめるカナ。
☆☆☆☆
高校の陸上部を舞台にした爽やかな青春小説。
わたしの経験しなかった青春がそこにあった。
サッカーに限界を感じた新二は、高校に入学し陸上短距離走という世界に入る。
そこで才能を徐々に開花させていくが、周りには天才ランナー連や
幾人ものライバルが存在する。
時には挫折しそうになりながらも切磋琢磨していく高校生の姿に
自然に引き込まれ、応援してしまう。
3巻構成でまだ2巻までしか読み終えていないが
新二の兄、天才サッカー選手といわれてプロ入りした兄が事故で足に重症を負うところで
2巻は終わる。
家族の苦しみ、そして運動選手としてその機能を絶たれてしまうかもしれないという恐怖、
いろんな苦しみを抱えながら、新二はまた走り始める。
早くクライマックスが読みたい。。
素材の味を活かした料理のしかた、考え方が分かりやすく
紹介されている。
もともと家庭料理に「だし」を利用することはほとんど無かったらしい。
野菜にも旨みがあるので、具沢山の味噌汁には煮干やかつおぶしなどの出汁はいらない。
味噌だって生きているのだから、真空パックとして売っているものは
死んだ味噌になる。
料理人が出汁を引くのは、それが旨みを加える一番簡単な方法だから。
でも今は一般の家庭でも、なんでも「だし」を利用するようになってしまっている。
なぜか?
昔ながらの家庭料理を伝える「おばあちゃんの知恵」が引き継がれず、
核家族化された若いお母さんは、料理本で料理を覚えていく。
そしてその料理本には「だし」をひけと書いてある。
なるほど。。
アフリカを主なフィールドにする文化人類学者である著者が
8歳まで住んでいた東京は下町の深川について詩情豊かに綴ったもの。
エッセイ調で読みやすい。
江戸木遣り、姉に長唄をさらう母の声などかつて下町に住む人々の
生活模様が目に浮かぶよう。
現在では埋め立てられ、川幅も狭くなり、かつての下町の雰囲気は
ほとんどなくなってしまった深川近辺だが、
ほんの戦前までは、極めて日本人らしい文化が根付いていたことが伺われる。
数学者らしい小気味よい切れ味。
私も小学生での中途半端な英語教育は必要ないし、
銀行によるマネー授業なんていらないと思っている。
いい本をたくさん読んで、公園や自然のなかで仲間と転げまわって欲しい。
そう思っている。
本著の中でなるほどと思ったのは
論理的な考え方はもちろん必要なのだが、その出発点は情緒的に決まるということ。
出発点が間違っていると、その後の論理が正しいほど結論は誤った方向へいってしまう。
だから出発点となる情緒の部分をきちんと教え込まなければいけない。
情緒的なことというのが何かというと、
駄目なものは駄目だということをわかること。
人を殺すことがなぜ駄目なのか?という問いかけは無意味。
日本には古来、恥の文化があった。
最近は恥というものが判断基準になることが少なくなっている気がする。
「自分さえよければ」という考えかたが蔓延している。
自分自身も含めて。
かつてはシルバーシートは、なんとなく恥ずかしくて空いていても座らなかったが
今は、空いていれば座ってしまう。
今年は「恥」を一つの行動基準にしたいと思う。
フルモンティを思い出させるヒューマンコメディ。
100年3代に受け継がれたイギリスの田舎の靴工場。
工場の危機に直面したチャーリーは、ニッチ市場に生き残りをかける。
それはドラッグクイーンのローラ(女装が趣味)からインスピレーションを得た
SEXYブーツだった。
ノーサンプトンの伝統的な靴業者の4代目スティーブ・ペイトンマンをモデルとした、実話に基づいて作られた作品。
映画のHPはこちら
無条件に楽しめる映画。
ローラのダンスも必見。
イギリスの田舎というお堅い地域に入ってきたローラが
差別に哀しみ、そして融和していく。
チャーリーも人間的に成長していく。
モデルとなった実際の靴工場のWebを探してみたのだけど
みつけられなかった。残念。
著者ワリス はソマリアの砂漠の遊牧民の子として生まれる。
5歳のときに女子割礼を受け、13歳のときには5頭のラクダと引き換えに
老人と結婚させられそうになり家出。
親戚がソマリア大使としてロンドンに派遣される際に、メイドとして渡英。
その後不法滞在の形でロンドンに残る。
当初はマクドナルドでバイトをしていたが、写真家に見出されてモデルに。
パリやNYで活躍するスーパーモデルとなる。
彼女が少女時代に体験した困難は非常に大変なものがある。
彼女は
女子割礼 について雑誌マリークレールで告白したことで
西洋社会に大きなショックを与える。
女子割礼という文化があることは聴いたことがあったが、
外部女性器を大きく切り取って、小用と生理用の穴だけを除いて
縫合するという処置を少女に対して行うということだった。
男性向けの割礼とは大違いだ。
男性向けの割礼が、通常生活に生活をきたすものではないのに対し、
女子割礼は、処置時の失血死やその後の排尿障害、性機能の喪失など
多くの困難がある。
それでも割礼をしていないと処女性が保証されないという理由や、
魔よけの習慣などから、今でもアフリカの多くの地域で実行されているそうだ。
美しい日本語で書かれた古典。
大阪船場(大阪経済の中心地。豊臣秀吉が大阪城下町経営のため商人を集めて形成)に古くからある
旧家、蒔岡家の4姉妹を主人公に、その家族の人間模様を昭和10年代の上方上流家庭の生活を
織り交ぜながら描かれている。
新潮出版版の文庫だと上中下の3巻に渡る大作である。
とくに盛り上がりを見せるドラマというか、物語の終着点というものはない。
あえて言えば、一家の悩みの種である3女雪子の結婚問題と、
4女妙子の自由な生き方であろうか。
その両方とも、現代の一般家庭ではなんの問題にもならないのが
なんとなく皮肉を感じさせる。
細雪(細かい雪、まばらに降る雪)という題名であるように
たぶん4人姉妹の中でも雪子に作者は一番心を砕いてあるのだろう。
恥ずかしがりやで、自分の気持をすぐには示さず、物静かな雪子は
まさに深窓の令嬢といった風で、昭和初期には美徳とされたものをもっていた。
ただ、現代に住む私としては、正直そんな雪子には思いいれが持てず
むしろ奔放に生きる妙子を応援してしまう。
関西のいろいろな地名がでてくるので、関西出身だったら
もっと場所に馴染みがあって楽しめるのだろうなと思った。
学生時代に「深夜特急」を読み、バックパッカーに憧れて旅をした。
それを思い出すかもしれないと手にした本書だったが、
ちょっと趣向が違った。
沢木氏の幅広い交友関係から10人の人と交わした
対談集。
対談集は読みずらくて好きではなかったのだが
これは非常に読みやすかった。
かつてのバックパッカー心を一番くすぐったのは此経啓助氏とのもの。
宗教考現学研究所所長ということだが、インドに非常に詳しい文化学者だ。
沢木
移動していくと、子供と老人だけじゃないですか、旅人と関わってくれるのは。
まっとうな仕事を持った人とは忙しいから関われない。ひとつ、またひとつと
国境を越えていっても、その国のことを理解する契機すら持てない。
僕には何も学べなかったという思いがあるんです。
好奇心が磨耗しているのに外国旅行をしなくてはならないというのは
本当に切ないことですね。