- 三島 由紀夫
- 永すぎた春
- ☆☆☆☆
東大の郁雄と大学前の古本屋の娘百子は家柄の違いを乗り越えて婚約した。
でも結婚は郁雄の卒業まで1年3ヶ月待つことになった。
この長い(?)婚約生活中に郁雄や百子に迫る貞操の危機、
いろいろなお邪魔虫による二人の危機を三島の文体で軽妙に書いてある。
三島由紀夫の本の中では大衆向けでかなり読みやすいが
その中にも独特の人間観察力が光っていると思う。
それにしても1年ちょっとという婚約期間は「永すぎる」のだろうか?
現代では結婚式の予約を一年後にして、ゆっくり準備をしていく人は多い。
当時は結婚式にそんなに時間をかける事情もなかったし
なにより恋愛結婚が少なかった。
また式まで貞操を守るという観念が重要視されていたので
皆すぐに見合い→結婚という道を辿ったのだろうなあ。







