こんな本、読んでます。 -12ページ目

こんな本、読んでます。

どれくらい本を読んでいるのか記録してみます。。

最高は☆5つです。

三島 由紀夫
永すぎた春
☆☆☆☆

東大の郁雄と大学前の古本屋の娘百子は家柄の違いを乗り越えて婚約した。

でも結婚は郁雄の卒業まで1年3ヶ月待つことになった。

この長い(?)婚約生活中に郁雄や百子に迫る貞操の危機、

いろいろなお邪魔虫による二人の危機を三島の文体で軽妙に書いてある。

三島由紀夫の本の中では大衆向けでかなり読みやすいが

その中にも独特の人間観察力が光っていると思う。


それにしても1年ちょっとという婚約期間は「永すぎる」のだろうか?

現代では結婚式の予約を一年後にして、ゆっくり準備をしていく人は多い。

当時は結婚式にそんなに時間をかける事情もなかったし

なにより恋愛結婚が少なかった。

また式まで貞操を守るという観念が重要視されていたので

皆すぐに見合い→結婚という道を辿ったのだろうなあ。



上田 隆
生まれる前からハッピー育児! -小児科ドクターが明かす、おなかの赤ちゃんのふしぎ
☆☆☆

新生児救命医療に携わってきた著者による暖かい本。


切迫早産の危険性のある妊婦さんに著者は目標を示して頑張らせる。

第一目標:24週500g 後遺症なく育つ確率50%

第二目標:26週750g 後遺症なく育つ確率70-80%

第三目標:28週1000g 後遺症なく育つ確率ほぼ100%

第四目標:32週1500g 呼吸障害はまずない

第五目標:34週2000g 一週間くらいで保育器から出られる。


小児科医の立場から、余裕のある妊娠期間中に、よいことが8割書いてある育児書を

読んでおくといいとアドバイスがあった。

想像もしてなかったなあ。


また、胎児のときの記憶や、その前の記憶についても紹介してあり

妊娠期間中のいろんな心配をやわらげてくれるような本だった。





ジョディ ピコー, Jodi Picoult, 川副 智子
わたしのなかのあなた
☆☆☆☆

白血病の姉ケイトのドナーとなるべく遺伝子操作で生まれた妹アナ。

臍帯血の提供に始まり、輸血や骨髄提供などを続けて(続けさせられて)きた。

13歳になったアナは、次は腎臓移植だという現実を前に、両親を相手に裁判を起こす。


2,3年前に実際、白血病の兄妹を救うために、子供をもうけた両親がアメリカにいた。

臍帯血さえ取れれば、もうその子にはなんの負担も無く、患者は治癒するものだと

漠然と思っていた。

でも実際には臍帯血移植後も再発することがあり得るという話であれば、

その後も同一白血球型を持つその子が有形無形のプレッシャーの下で

なんらかの提供をつづけなければいけなくなる事態は、おおいにあり得る。

実際のケースではいったいどのようになっているのだろう。


裁判の行方はともかく、この物語を終結させるためには

このような終わり方しかなかったのかと、ちょっとラストはがっかりした。

アニメの「はい、全ては夢でした」みたいなものだ。




藤堂 志津子
桜ハウス
☆☆☆

46歳、41歳、36歳、31歳。かつて同じ家で暮らした4人の女性が、7年ぶりに顔を会わせる。

7年前の彼女たちは恋愛に苦しんでいた。

そして時を経て、一人は独身のまま公務員を続け、

一人は母の介護に追われ、一人は婚約と別れを繰り返し。。


30代のうちは恋愛に夢中になれていたのに

45を過ぎると恋愛は面倒くさくなり、食べ物にはまるようになる。

コロッケを一度に3つ食べたり、毎日同じ見せに通ったり。。


一つ一つのエピソードがいかにもありそうで、自分の身の回りにもないかと

ちょっと怖くなる。

女子高的なお話なのだけど、後半にでてくる初老の男性の登場で

不思議感のある終わり方になった。

川島 蓉子
ブランドのデザイン

サントリー「伊右衛門」、資生堂「マジョリカマジョルカ」、無印良品などの商品を題材に

そのデザインが世にでるまでにどのような思考過程を経て生み出されてきたのかや

「商品のデザインやコンセプトが一体となった」ブランドとは、

どのようなものなのかを示す本。

言われてみればそうかもと、気付くことがおおかった。

渋澤 龍彦
高丘親王航海記
☆☆☆☆

澁澤龍彦の遺作。

貞観七(865)年正月、高丘親王は天竺を目指して広東を旅立った。

途中、暴風雨にもてあそばれて東南アジアを彷徨うことになる。

鳥の下半身をした女、犬頭人の国、ミイラを求める旅など

様々な不思議な体験を重ねつつ旅を続けていく。

荒唐無稽な話ではあるけれど、自然と引き込まれていく。

読み返しても読み返しても飽きのこない、味のある本だと思う。

光瀬 龍
百億の昼と千億の夜

主な登場人物はギリシアの哲人プラトン、釈迦国の王子悉達多、ナザレの救世主イエス。

時空を超えて人類の存亡をかけて時を越える。


日本SF界の金字塔だそうだ。

残念ながら、その世界に疎いので、コメントを差し控えたい。

佐藤 雅彦
毎月新聞
☆☆☆

毎日新聞紙上で1998年から2002年まで掲載された、同名の連載コラムを集めたもの。

日常のたわいもない出来事を、別の角度から見ると、

こう見えるのかという新しい発見があった。

クスッと笑ってしまうような。


自分の年齢(誕生日後)と生まれた年号(昭和)の下2桁を足してみると、

必ず100になります。一瞬、不思議。


ほんとだ!

赤川 次郎
真珠色のコーヒーカップ
☆☆

毎年主人公が歳を重ねていくシリーズ弟19弾。

主人公爽香は33歳になり、バリバリのキャリアウーマンとして働いている。

毎年事件に巻き込まれるわけだが、今年は事件自体は小粒な感じだった。

むしろ人間関係を丁寧に描くことに重点がおかれているかんじはしたが

人間関係に大きな変化があるというわけではなく

どちらかというと、次回作への地ならしという印象もなくはなかった。


江國 香織
ナナイロノコイ―恋愛小説
☆☆

江國香織、角田光代、井上荒野、谷村志穂、藤野千夜、ミーヨン、唯川恵の7人の

短編恋愛小説からなる一冊。

いずれも女性が主人公の短編。

わたしにはちょっと不思議な感じのするお話ばかりだった。

不思議な空間。