独断と偏見まみれのショパコン備忘録 ファイナル1日目 |  田舎女 *ぽこ* のなんてことはない日々

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   独立した娘2人を持つパートタイマー主婦です。
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   寒冷地のド田舎暮らしのこと・・
   思いつくままに。

第19回ショパン国際ピアノコンクール

ファイナル1日目(2025.10.18.)

演奏動画

 

Tianyou Li(中国21歳)

ファイナルのステージに立つ喜びを音に乗せ

気持ちよく演奏している様子で、

こちらまでハッピーな気持ちになる演奏でした。

細かく微妙な部分まで楽曲の理解が

詰めきれていないように感じましたが、

柔らかで余裕のある音色は心地よくて

素直&ていねいで綺麗な演奏が好ましく

協奏曲1番はオケとの馴染みも良いと思いました。

(1楽章の最後の音の入りがオケと

 ピッタリ合っていましたね、お見事です)

 

Eric Lu(アメリカ27歳)

相変わらず指がよく回りキレが良かったですね。

音色はしっとり透明感があって美しく、

強弱やテンポの調整が上手くて

表現の幅が充分に広い演奏だと思いました。

特に協奏曲2番2楽章は深みのある表現で

切なくロマンティックな仕上がりに

コロッと恋に落ちそうになりました(笑)

正直に言って(これまでのブログにも書きましたが)

予選での彼の演奏(音質)は私の好みではなく、

体調不良による演奏順の繰り下げも

(公平性とう観点で)どうかと思ったのですが、

こうして彼のファイナルの演奏を聴いてみると

これが聴けて良かったなと思う自分がいます。

硬質で前大会覇者のブルース・リウタイプだと

思っていましたが、それよりもしなやかかも・・

と考えを改めました。

演奏とは関係ないですが、最初のアナウンスで

司会が彼の国籍をカナダと言い間違え

そのまま演奏に入ってしまうハプニングが。

協奏曲の前に訂正アナウンスを入れていました。

まぁ、エリック本人はそんなこと

気にも止めていない様子でしたが。

 

Tianyao Lyu(中国16歳)

16歳にしてこれだけの表現ができるものなのかと

驚くような演奏でしたが、

幻想ポロネーズでは寂しさや達観など

大人ならではの感情表現が、

協奏曲1番では恋の甘やかさや切なさ、

翳り、重さ、迫力などの度合いが

やや足りないかなと感じました。

やはり16歳では難しい分野でしょうか。

音質や音量のバランス的にオケとの相性は

7割ほどかなと勝手に判断します。

(1楽章の最後の音がごくわずかに

 フライング気味でしたしね)

それでもピアノの演奏自体としては、

堂々とした響き、切ないメロディライン、

キレの良いチャーミングな表現が

彼女ならではという感じで素晴らしかったです。

 

Vincent Ong(マレーシア24歳)

ショパンならではの微妙な心の機微は

あまり感じられませんでしたが、

リズムや強弱、テンポに工夫があり

アクセントを効かせしっかり表現していて、

彼なりの解釈を持って臨んでいる

様子が伝わってきました。

特に幻想ポロネーズでは

跳ねるリズムが強調され

個性的ながら嫌味はなく

落ち着いていていい雰囲気だなと思いました。

 

 

今回のショパコンに関する記事の

目次はこちら 右矢印 ショパコン2005目次

 

 

りんごケーキを焼きました。

りんごの甘さを生かし砂糖控えめの分量で

りんご2個、卵2個、砂糖大3、薄力粉大4

180℃ × 40分です。

とても簡単なレシピだけど

薄くスライスしたりんごが層になって

しっとり美味しくできました。