独断と偏見まみれのショパコン備忘録 三次予選1日目 |  田舎女 *ぽこ* のなんてことはない日々

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   独立した娘2人を持つパートタイマー主婦です。
   ワインのこと、愛猫のこと、
   寒冷地のド田舎暮らしのこと・・
   思いつくままに。

第19回ショパン国際ピアノコンクール

とうとう三次予選まで来ました。

出場できるのはたった20名です。

 

1人の持ち時間が増え(45~55分)

課題曲1曲あたりのボリュームも大きくなって

どんどん難しくなっています。

プレッシャーや緊張感が高まる中で

どんな演奏を聴かせてくれるのか楽しみです。

 

 

三次予選1日目(2025.10.14.)

昼の部の動画

夜の部の動画

主な感想を書きます。

 

 

緊張からか、それとも曲の理解や構想の不足、

あるいは練習不足からか、

もしくは大事に弾こうとしすぎてか、

音色や表現が縮こまったり

変に大袈裟になったりする奏者もいる中で、

David khrikuli(ジョージア24歳)は

自分なりの構想(やや個性的)をしっかり持ち

落ち着いて演奏に集中できている様子で、

音量・音質・表現などの幅が広かったです。

ただ少しタッチが乱暴な印象を受けるところが

何箇所かありました。

"重箱の角"でしょうか、でも私は気になりました。

演出上の荒さならいいのですが

配慮不足に感じてしまったので。

 

桑原志織さん(日本30歳)は

気合のこもった表情で登壇。

その緊張感や気迫が音に乗っかって

スケルツォの曲想にうまくマッチ

していたように思います。

マズルカop.33では緊張も解け音に温かみと

ゴージャス&エレガントな響きが出てきました。

音色、テンポ、表現、すべてが

少しの違和感もなくスーッと耳に入ってきて

まるでお手本のような演奏だと思いました。

ソナタ3番は包容力の塊のような音色で、

さまざまな感情が薄いヴェールのように

幾重にも重なって体を包んでいるような、

激情に飲み込まれ溺れそうな、

抱えきれない思いが涙になって溢れそうな、

本当にたくさんの感情を内包した演奏で、

聴きながら微笑んだり、胸がズキズキしたり、

涙ぐんだり・・私は大忙しでした(笑

ピアノでこれだけ人の感情を

(いい意味で)かき乱すって凄いですよね。

何回聴き返しても感情の洪水に襲われます。

 

Hyo Lee(韓国18歳)は

ソフトなタッチなのにキレが良く

ソフトなまま大迫力のフォルテも出せるって

どんな技術を使っているのか?

18歳でこの落ち着きと貫禄はどこがら?

聴けば聴くほど謎な奏者です。

ただ今回は演奏がわずかにおとなしめで

表現したいことを100%

音に乗せきれていないような、

特にスケルツォの最後は

もっともっと出したいのに出しきれないうちに

曲が終わってしまった・・

そんなもどかしさを私は感じました。

若いエネルギーと感情の爆発を見たい、

カタルシスを感じるような演奏が聴きたいから

予選通過させてファイナルでも弾いてもらいましょう!

(と思わせる戦略!?笑)

 

Hyuk Lee(韓国25歳)

年齢が上の分(とはいえ充分にまだ若いのですが)

弟くんより音がしっとりしていると思います。

使用ピアノも違うので

兄弟とはいえ目指すものが違うのかもしれませんね。

前ステージまでは弟くんのパワフルな演奏が

素晴らしいなぁと思っていたのですが

今ステージではお兄ちゃんの

暗静部分のていねいな表現と

弾力ある音色の方に心奪われました。

 

 

今回のショパコンに関する記事の

目次はこちら 右矢印 ショパコン2005目次

 

 

新宿で見たことのないお菓子ブランドをみかけました。

OGGI(「オッジ」と読む「今日」を意味するイタリア語)

どうやら東京にしか店舗がないみたい。

こぶし半分もない小さなチョコケーキを買ってみましたが

中にトリュフチョコが入っていてものすごく濃厚、

まわりのケーキ部分はいい香りでしっとりかつほろほろ、

小さくて高かったけれど(1個410円)食べ応え充分で

お味も値段に納得する美味しさでした。

値段に怖気付いてこれしか買わなかったけれど

もっといろいろ買ってくればよかった!

オンラインストアがあるので

他の商品も試してみたいです。

ちなみに私が買ったケーキは

実店舗でしか買えないみたい。

知らずに購入したけれどナイス判断でしたグッ