第19回ショパン国際ピアノコンクール
二次予選3日目(2025.10.12.)
さて二次予選も最終組になりました。
外出したので演奏をリアルタイムでは聴けず
YouTubeのアーカイブを追って聴いています。
(聴きながら今まさにこれを書いています)
すでに審査結果は出てしまっているのですが
ネタバレされないよう細心の注意を払って
演奏動画だけを拾い
先入観のない状態で感想を書いていきます。
ここまでくると
よほど緊張して指が回らないとか
大きな失敗をしたとかしない限り
技術的な差は素人には分かりません。
かろうじて表現の違いを感じ取る、
しかもそれは、なんとなく感覚的に、
あるいは自分の好みかどうか、という程度で、
音楽を学んでよくわかっている人からしたら
トンチンカンなことを言っている可能性も大いにあり、
そう考えるとこのブログを誰かに読まれるのが
すごく恥ずかしいですが、
(とか言いながらすでに好き勝手なことを
さんざん書き散らかしちゃってますが・笑)
まぁ、素人にはこう聴こえているんだよという
参考にでもしていただければ。
牛田智大 日本25歳(今月16日で26歳)
リッチな響きで指もよく回り調子が良さそう。
彼の奏でる明るく素直な音色には
ドリーミーでチャーミングな曲想がよく合い
ロンドop5はナイスな選択だと思った。
逆に、ソナタop35やプレリュードの一部
に出てくるような
切迫した表現やかげりのある表現では
暗さ・重さがわずかに足りないと
感じられてしまうような気が・・。
英雄ポロネーズはじめどの曲も上品な弾きこなしで
彼らしい仕上がりだなと思ったが、
彼の生真面目さや端正さが
かえって迫力を削いでいるようにも思え、
そのあたり(暗さ、重さ、迫力という点で)
審査員的にはどうなのか?(足りないor充分)
素人の私にはよくわからないところ。
Zitong Wang 中国26歳
一次予選の時とは違い
ピアノとの調子も合っているようで
透明感のある伸びやかな音を響かせていた。
ただ、情感があまり音に乗っていない感じがした。
(その点では一次予選の方が良かったような。)
William Yang アメリカ24歳
深みのある中低音とまろやかで煌びやかな高音、
落ち着いていて余裕のある演奏ぶりが印象的。
今大会誰も演奏してこなかったノクターンop32を
二次予選最後の出番である彼が選択。
ノクターン10番(op32-2)は
キーシンの演奏を聴いて虜になった曲で
自分でも弾いてみたいと思ったけれど
私にはBメロが難しすぎて
Aメロまでで練習が頓挫したという
いわくつき思い入れのある大好きな曲だから
弾いてくれてとても嬉しい。
キーシンのようなロマンティックさや
ドリーミーさはあまり感じられなかったけれど、
素朴な優しさがあるウィリアムの演奏も
いいなと思った。
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズは
この上なく優しく品のある音色・表現で
鳥肌が立ち胸がキュンキュン、
堂々たるフィニッシュには
思わずスタンディングオベイしたくなる。
プレリュードよりもこちらを最後の曲にした方が
良かったのでは?と素人の勝手な意見。
(プレリュードop28-24て最後が大迫力の割には
聴衆の拍手のタイミングが難しく
微妙な空気になることが多い気がするから)
さてこれで、二次予選の演奏はすべて
聴き終えることができました。
これから審査結果を見に行こうと思います。
お気に入りの演奏家が残れるか、ドキドキです。
今回のショパコンに関する記事の
目次はこちら ショパコン2005目次
長女のフルートの発表会(@西新宿)に行ってきました。
普段離れて暮らす長女とカフェでお茶して
たくさんおしゃべりできたし
彼女が頑張って素敵な演奏を聴かせてくれる姿を見られて
嬉しくて幸せな1日でした。
(電車を乗り継ぎ片道3時間かけて
ド田舎からはるばる出かけた甲斐があった!)