一次予選4日目(2025.10.7.)は
とうとう一次予選ラスト・デイとなりました。
審査員の皆様もお疲れ様ですね。
私もヘロヘロですが
最後の力を振り絞り視聴しました。
私的にこの日いちばんのトピックは
前大会ファイナリストを差し置いて
今大会最年少のこの人です!
しっとりした響きで粒立もよく
堂々と弾きこなしていて、
予備予選同様、小さな体ぜんぶを使って
びっくりするほどパワフルな演奏。
音はキューンとくる優しさがあり、
ドリーミーだったり華やかだったり
それぞれの曲のキャラクターを
しっかり表現していた。
温厚で明るい響きとていねいな表現が印象的。
ワルツop34-1は気持ちがこもりつつ
滑らかでスルッと耳に入ってくる演奏。
バラードop38は内省的で心に染み入るパートと
嵐のようなパートのコントラストに圧倒された。
エチュードop25-11はいくつもの風の束を感じ
フィニッシュが近づくにつれ
もう終わっちゃうの?もっと聴きたい!
という気持ちにさせられた。
昼の部ではこのお2人のポーリッシュも
印象的な演奏を聴かせてくれました。
Piotr Pawlak(演奏動画) ポーランド27歳
ゆっくりめのテンポでエレガントな
唯一無二の完璧なワルツop18、
ファンタジーop49は最後の爆発的見せ場に備えて
ひたすらソフトタッチを続ける我慢の演奏、
からの大爆発、からの天国に召されるような
静けさ、からのキラキラフィニッシュ。
Yehuda Prokopowicz(演奏動画) ポーランド19歳
ノクターンop48-2はわずかに速めのテンポながらも
しっとりと歌い上げ、
ワルツop34-1は楽しくノリにノッて
トリルを余計にサービス!笑
ファンタジーop49ではいい意味で若さ爆発。
才能がある人は19歳でこういうことができるんだな
と思わずため息が漏れる演奏だった。
夜の部に満を持して登場したのは
前大会ファイナリストのこのかた
(みんなお待たせ〜)
肩の力を抜いて、音色・音量・速度などを
コントロールしている様子に貫禄を感じる。
まだ21歳なのにね、ファイナリストとは
こういうものなのか。
前半2曲(N55-2/E25-6)は
これみよがしなところがなく控えめなのに
心が動かされる演奏。
ワルツop18は優しく軽やか&のびやかな音が
弾む、跳ねる、踊る!
さて初日からここまで
たくさんの素晴らしい演奏について
感想を書いてきましたが、
彼女が登場した途端
今までの記憶が全部吹き飛びました!
(全員の感想をその都度面倒がらずに
メモしていた過去の自分GJ!)
確かなテクニックに支えられた
情感たっぷりの演奏に
胸が締め付けられる思いがする
ノクターンop27-2とバラードop52。
ワルツop34-2はソフトタッチで
ふわりと優しい響きなのに
リズムはしっかり刻まれ軽快に跳ね回り
思わずこちらの体も揺れた。
難曲のop25-6でも表現力をしっかり発揮。
予備予選の演奏も素晴らしかったが
今回はそれにも増して危なげない
圧倒的な演奏だった。
進藤さんのことは前大会から気に入っていて
今大会も彼女の演奏が聴けるのが楽しみで
聴いてみたら圧巻の出来に感動して
すっかり心を持って行かれてしまい、
進藤さんの後の出演者たち3人の演奏は
正直言ってまともに聴けていません。
聴いてはいるけれど
頭も心も麻痺していてうまく動かないと言うか。
今回のショパコンに関する記事の
目次はこちら ショパコン2005目次
興奮冷めやらぬままこのブログを書いているうちに
夜は明け審査結果が発表される時間になりました。
このまま結果発表動画視聴へと雪崩れ込もうか
とも思いましたが徹夜で体がヘロヘロなので
後で公式サイトかどこかのまとめサイトで
文書で確認することにして
ベッドに潜り込みます。おやすみなさい。