Feudo Arancio Grillo 2014 ◎◎ |  田舎女 *ぽこ* のなんてことはない日々

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   独立した娘2人を持つパートタイマー主婦です。
   ワインのこと、愛猫のこと、
   寒冷地のド田舎暮らしのこと・・
   思いつくままに。

アラベスク模様のラベルが印象的な
フェウド・アランチョのワインは
以前にもいろいろ飲んだことがある。

カベルネ・ソーヴィニヨン →
ネッロ・ダヴォラ →
サンジョヴェーゼ →
カントドーロ →
(最後のカントドーロだけラベルの雰囲気が違う)

さて今回飲むのはアラベスク・シリーズの白。
記憶の中のワインたちが悪くなかったから
今回もちょっと期待しながらいざ開栓。
 

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フェウド・アランチョ グリッロ 2014

 

生産地:イタリア、シチリアDOC
生産者:フェウド・アランチョ

品種:グリッロ
色・粘性:優しい蜂蜜色、粘性は弱め
香り:若いパイン、マスカット、青りんご、洋梨
ボリューム:軽い◯◯●◯◯重い
タンニン:控えめ●◯◯◯◯強い
甘味:ドライ◯◯●◯◯甘い
酸味:まろやか◯◯◯●◯シャープ
果実味:スパイシー◯◯◯◯●フルーティ
飲んだ日:2016.8.18.Thu
購入日:2016.8.14.
購入場所・値段:三桝屋 1296円

とにかく香りがいい!強くはないけれど
優しく女性的で若々しさに溢れた香り。

香りからの印象とは違い、味のアタックは辛め。
辛味が消えないうちに酸味が訪れる。
酸味は、ヨーグルト様のとろみのあるニュアンスから
スッと鋭さを増して柑橘系の刺激的な印象へと変化。
若いパインの風味と苦味、豊かなミネラル感も加わる。
一連の流れを控えめな甘味が支え、
厚くはない(フルーティでさっぱりしている)のに
個性的で飲み応えのある仕上がり。

香りや味わいが絶妙のバランスで繊細な印象ながら
どんな料理にも寄り添うしたたかさも持っている。

これも非常に優秀でコスパ高の1本だった。


このワインの原料となっているグリッロという品種は
シチリア特産の糖度の高い白葡萄で、
グレープフルーツを主としながら
地中海というテロワールを反映した香りと、
長持ちするフレッシュな味わいが特徴なんだとか。

確かに、ミネラル感たっぷりで
若々しく繊細なのにしっかりとした味わい。
それをきちんと引き出してリーズナブルに提供する
フェウド・アランチョという生産者の手腕も流石だ。