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田舎在住ももです。
度々補足があり、すみません。
ご丁寧に回答して頂き、
本当にありがとうございます。
移植周期の詳細です。
1回目の自然周期の前の周期は治療は何もしていませんでした。
(採卵後にLUFで2回生理を見送っています。カウフマンなどの治療はなく、
生理が来たら受診してという感じでした。)
自然周期移植①
生理3日目にエコーチェックで問題なく移植周期へ。
ホルモン値の採血はなく、
採血は判定日までありませんでした。
生理9日目にエコーで排卵が近いとのことで、生理10日目にオビドレル、
生理12日目にエコーで排卵済みを確認、
生理13日目に2日目分割胚を移植という流れでした。
内膜の厚さは教えて貰ってなく不明です。
移植後はデュファストン4錠が12日分処方され、飲み切りで終了でした。
陽性判定後は投薬は何もありません。
その後7w稽留流産。
自然周期移植②
流産後の生理 生理3日目にエコー、
生理10日目にエコー排卵間近とのことで、
生理11日目にオビドレル。
生理13日目のエコーで排卵済みを確認。
内膜の厚さは十分だというだけで何mmかは教えて貰っていません。
今回は生理13日目よりデュファストン3T 14日分処方で、
飲みきり終了でした。
生理14日目に2日目分割胚移植でした。
採血が頻回にないことを不安に思ってはいました。
流産後の移植周期で自宅でした排卵検査薬がずっと偽陽性でホルモンが出続けているのかな?と思う場面もまりました。
流産後の治療は自分でも不安に思っていたところです。
先生のご意見もお伺いし、
不適切な治療をしている病院を選んで時間もお金もかけて治療したことに悲しくなってしまいました。
そうですよね、
大変悲しまれると思います。
私がご質問者様の立場で考えても、
私の今の立場でも、
悲しいです。
追い討ちをかけてしまうようですが、
医学的な事実を、
さらにお伝えせねばなりません。
黄体ホルモンが少なすぎる
黄体ホルモンの薬が、
少なすぎます。
自然周期で、
黄体機能が十分働いていても、
膣坐薬を使った方が、
妊娠率が上がり、
流産率が下がり、
出産率が上がる、
という見解が一般的です。
その為、
日本でもほとんどの病院で、
自然周期の移植周期でも、
黄体ホルモンの膣坐薬を使っています。
黄体ホルモンの働き
黄体ホルモンの働きは、
3つの働きがあります。
① 着床を促す
② 妊娠を維持する
③ 流産を予防する
排卵の為のLHの急上昇があると、
(LHサージが起こると)
黄体ホルモンが分泌され、
高温期(黄体期)に入ります。
妊娠すると、
高温期(黄体期)が続きます。
胎児側から、
黄体ホルモンが分泌され始めるのは、
およそ7,8週頃からです。
それより前は、
母体側の黄体ホルモンに、
完全に頼らねばなりません。
黄体ホルモンの薬
黄体ホルモンの薬は、
3種類あります。
⑴ 膣坐薬
⑵ 飲み薬
⑶ 注射
一般的な考え、
そして、
標準的な治療として、
基盤となり・最も重要な薬は、
膣坐薬
とされています。
さらに、
膣坐薬にプラスして、
飲み薬や注射を併用してあげると、
流産率が下がる
と報告されています。
膣坐薬の種類
膣坐薬の種類も様々です。
1、ルテウム400mg
2、ウトロゲスタン200mg
3、ルティナス100mg
4、ワンクリノン90mg
特に、ホルモン補充周期は、
体内での黄体ホルモンの分泌が0になるので、
膣坐薬のみで800mg使うと、
最も妊娠率が良い
と報告されています。
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妊娠率が高くなる。
膣坐薬800mgに、
プラスして飲み薬を併用すると、
流産率が落ちる。
黄体機能不全
黄体機能は、検査していますか?
生理周期は26日周期ならば、
問題はないですが、
24日周期だとやや短いですので、
黄体機能をきちんと調べましょう。
生理周期が短い場合、
黄体機能不全の事があります。
高温期は、
10日以上続いていますか?
高温期7日目に、
黄体ホルモンを測っていますか?
黄体機能不全の場合
☑︎ 妊娠しにくい
☑︎ 流産しやすい
☑︎ 子宮内膜が厚くなりにくい
→このため、
黄体ホルモンが低い場合には、
胚移植は、
ホルモン補充周期を選択して、
しっかりと黄体ホルモンを補充します。
判定日に中止してしまった
医師が、
黄体ホルモンの薬を、
判定日に中止を判断したようですが、
最低でも妊娠8週頃までは、
続けた方が良いでしょう。
自然周期で、
黄体ホルモンの分泌が、
十分にあったとしても、
長く使った方が流産率が減ります。
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文・イラスト:理事 岩城桃子
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