生理開始後すぐに排卵して、妊娠する事はある？（えん様）

えん様よりご質問頂いております。

※前回の続きです。

 前回の記事 

①

『胎嚢は何㎜から見える？2~3㎜は見える？(えん様)』

②

『妊娠６週の化学流産があり得ない理由。本当にアッシャーマン？（えん様)』

 院長の回答 

 前回の続きです。

＂3月18日最終生理　

卵胞は左14と12ありましたが
2日後にチェックしに行ったら排卵済みになりました。＂​

 これは、

本当の生理ではない可能性があります。

 生理１日目〜３日目で、

卵胞の直径が１４㎜と１２㎜は大きすぎる

ためです。

 本当に生理１日目〜３日目だった場合には、

卵胞径から見て、

通常の正常な卵胞ではなく、

遺残卵胞などのシスト(チステ)となります。

 また、生理開始から、

２日後に排卵済みになる事はありません。

 Ｐｏｉｎｔ 

 以下の可能性があります。

① 「排卵済み」の診断が間違っている可能性

② 「生理開始」の診断が間違っている可能性

③ 「遺残卵胞」などのシスト(チステ)だった可能性

① 排卵済みの診断が間違っている場合

→妊娠の週数の数え方が間違っている事になります。

② 生理開始が間違っている場合

→妊娠の週数の数え方が間違っている事になります。

③ 遺残卵胞の場合

→遺残卵胞は変性卵で、

すでに細胞は死んでいるので、

排卵はしません。

遺残卵胞は、

生理周期の途中で、

自然に消える事はありますが、

これは排卵ではありません。

つまり、この場合にも、

排卵済みの診断を間違えている事になります。

 ですので、

妊娠の週数は数え間違えている事になるでしょう。

 より細かく状況を判断するために、

お聞きしたい事としては、 

２〜３月の生理周期と、

その間の詳しい治療についてです。

＂通院では排卵チェック

HMG注射150.hcg注射

黄体ホルモン補充＂

 それぞれの薬を、

いつからいつまで使ったかお教え下さい。

 hcg注射は、

何単位使ったかもお教え下さい。

 黄体ホルモンも同様に、

何を何錠、いつからいつまで使ったか、

をお教え下さい。

 続きます。

回答：院長　岩城雅範

文・イラスト：理事　岩城桃子

今日も皆様のお力になれますように

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