生理不順があるままの胚移植と、陰性の関係（LALALA★様）

LALALA★様よりご質問頂いております。

※前回の続きです。

 前回の記事 

『胚移植して陰性でした。何か改善点はありますか？(LALALA★様)』

 院長の回答 

 前回の続きですね。

前回の生理から今回の生理まで50日かかり

不順な状態でしたが
主治医の先生が問題ないとの事でしたので

ホルモン補充周期に入りました。


だいたい32日周期でしたが採卵等行うせいか

不順気味になってました。


この様な大幅に生理が遅れた場合でも

普通にホルモン補充周期に入っても大丈夫だったのでしょうか？

 基本的には、

生理不順や無月経の方に適している移植周期は、

ホルモン補充周期です。

 排卵がある方も、

ホルモン補充周期での移植は可能です。

 Ｃｈｅｃｋ 

 採卵をしても、

高温期が多少は短くなっても、

そこまで大幅な生理不順にはなりません。

生理不順の原因は、

他にあるのではないでしょうか？

 ご質問者様が心配されているのは、

生理不順だったので、

ホルモン補充周期をした時の生理周期が、

ちゃんとした生理だったのか、

という事ですよね？

 生理１日目〜３日目の、

ホルモン値の検査や、

エコー検査はどうだったのでしょうか？

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​移植スケジュール


D1 (3月24日) エストラーナテープ ３枚


D3 ↓


D5 ↓


D7 ↓


D9 エストラーナテープ 6枚


D11 エストラーナテープ 9枚


D13 エストラーナテープ 12枚


D14 E2測定、内膜測定


D15 前日採血
結果→黄体ホルモン5.6


E2 545.1


プロゲステロン 0.6


エストラーナテープ 6枚 

夜～ルティナス膣剤


D17 エストラーナテープ 6枚 

(判定日まで1日おき続)


1日3回 ルティナス膣剤 

(判定日まで毎日続)

 生理１４日目の子宮内膜測定は、

何㎜でしたか？

 また、生理１５日目に書いてある、

「前日」というのは、

胚盤胞移植の前日という事でしょうか？

 もしも、

生理１６日目に移植したとすると、

黄体ホルモンの使い始めが、

生理１５日目からとなり、

胚盤胞移植には適していません。

 Ｃｈｅｃｋ 

 基本的に、胚盤胞移植は、

黄体ホルモンの薬の使い始めを０日目として、

５日目に胚盤胞移植します。

 ご質問者様の場合、

「生理１５日目に黄体ホルモンの使用を開始」

＋

「生理１６日目に胚盤胞移植」

となると、

１日目移植になっています。

 黄体ホルモン開始から１日目というのは、

受精卵の発育で言うと、

受精の翌日であり、

前核期の胚を指します。

 子宮内膜の着床しやすい時期と、

受精卵の着床しやすい時期が、

大幅にズレてしまいますね。

 プロゲステロンと黄体ホルモンは、

同じもので、

日本語か英語かの違いです。

 プロゲステロン0.6で、

黄体ホルモン5.6というのは、

どういう事かわかりますか？

  続きます。

 メールはお受け取りしました。

回答：院長　岩城雅範

文・イラスト：理事　岩城桃子

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