キングスマン:ゴールデン・サークル | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

2017年 イギリス
監督: マシュー・ヴォーン 
原題: Kingsman: The Golden Circle
 
 
こちらも待ちに待ってました、「キングスマン」の続編♪観てきましたよ~。面白かったですよ~。2作目ということで、スケール大きく、舞台もイギリス、アメリカ、イタリア、謎の秘境(笑)と世界を股にかけ・・・と1作目よりも予算がついてロケや特撮、ゲストがやたらと豪華になる代わりに大味化・・・の懸念は、払拭!前作よりさらに面白く、パワーアップ!の良いお手本♪《威風堂々》のあのシーンほどの強烈なインパクトはないのですが。グロさで言えば、邦画「ミュージアム」でまさか・・・?と思わされたアレをストレートにやっちゃったくらいでしょうか・・・でも、《威風堂々》ほどのインパクトと完成度には及ばず。
 
でも、それでいいです。《威風堂々》は、確かに凄かった。意表をつかれた。とんでもなくエグいシーンなのに、妙なコミカルさと美しさ(苦笑)が相まって奇蹟のインパクト。そう、あれは唯一無二のインパクトであって、毎回毎回求めるものではない・・・むしろ、あれを意識しすぎて変な方向にどんどエスカレートしていっちゃったらきっと膨満感でウップ。というのが、私の個人的意見。なので、私は今回の内容に満足です^^。さて、こちらもまだ公開後日が浅いので予告編以上のネタバレは避けつつ・・・。
 
 
まずは勿論、ガラハッドこと、エグジー君(タロン・エガートン)。前作ではまだ初々しい少年ぽさがあったのに、エグジー君もエガートンもすっかり自信をつけた大人に。嬉しいような寂しいような(笑)。仕事も恋も友情も順風満帆・・・ですが、突然の襲撃。しょっぱなのカー・チェイス、音楽と疾走感がVery Niceです。「秒でアガる」のキャッチフレーズは伊達じゃない。
 
カー・チェイスに留まらず、今回のアクション・シーンは音楽とアクションの連携がすんばらしいです。「ベイビー・ドライバー」ぽくもあり( *´艸`)。そして、アクションに音楽を合わせる、というよりも音楽に合わせた最高の殺陣を苦労して完成させたと思わせる面もあり、「すばらしき映画音楽たち」を観た後なだけにアクション、シーン割り、音楽、衣装、美術、あらゆる部門の担当者たちが全力で注いだに違いない努力と工夫に感動しました。
 
 
この人の復活は、公開前からすでに周知の事実なので画像出し問題ないですよね(´艸`*)。やはり前ガラハッドのハリー(コリン・ファース)なくしてキングスマンは成立しませんっ(≧▽≦)。ハリーの復活はわかっているので、いつ、どういう形で復活するのか、がお楽しみポイント♪眼帯ハリーが痛々しいやら格好いいやら。特筆すべきは、パリっとキリっと英国紳士のハリー以外も観られるということ。ブロ友さんの間で「コリン・ファース萌え」と評判です(笑)。ぼんやり、ぼやっとのチョウチョ好きな人の良いおっさんコリン・・・現実世界でお会いしたいタイプ(笑)。
そして、「Manners maketh man.」はもはや持ちネタ化(笑)。
 
 
私のいっちゃんお気に入りキャラ、マーリン(マーク・ストロング)も大活躍でウッキウキ( *´艸`)。超格好いいゼっ。でも、最後は不満です。マーリンも、ハリーと甲乙つけがたくキングスマンになくてはならない存在だと私は思うのですが、どうでしょう。
 
 
謎の敵によって壊滅状態になってしまったキングスマン。最終プロトコルのシナリオに従ってたどり着いたのは、アメリカの従兄妹組織、ステイツマン。キングスマンのエージェントのコードネームはアーサー王の円卓の騎士の名前でしたが、ステイツマンはウィスキー製造会社が表看板(これが、えらい繁盛っぷり)ということもあり、お酒の名前がつけられています。かくいうリーダーは、しぶいアメリケンな紳士シャンパン(ジェフ・ブリッジス)。いや、何気なくスルーしそうになりましたがね・・・ちょっと待って。ジェフ・ブリッジス?!
 
ミシェル・ファイファーが最高に美しい「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」のイケメン弟役だったジェフ・ブリッジスとそういえば同一人物じゃんね・・・と、今更ながらに思い出して軽い衝撃^^;。欧米人の容姿の変化ってスケールでかいわぁ(笑)。いや、今のジェフ・ブリッジスはそれはそれで渋くていいんですけれどね。どっちがどうというのではなく、単純に「えっ、同じヒト?!」の驚き(*´ω`)。
 
 
ステイツマンの若手のやり手、テキーラ(チャニング・テイタム)。最初は彼がステイツマンのメインとして参加かと思われたのですが、ある理由から途中退場・・・あらら。いまひとつ、この映画における彼の役割が、そういえば見えなかったなぁ・・・いなくても良かったのではないか?と言う気もする、微妙な味付け不足。ちょっと残念。
 
 
もう1人、ステイツマンのキーパーソンは内勤(医療&情報収集)のジンジャー(ハル・ベリー)。マーリーンと協力して敵の情報を集めます。医学の知識もあって、メカにも強くて、身体能力も恐らく高くて、そんで美人でスーパープロポーション、泥臭いテキサス男どもにはないエレガンスまで感じさせます。まさに文武両道、才色兼備で最強のエージェントではないかと思うのですが、意外と出番も扱いも小さめで以外。ハル・ベリーですよ?勿体ない使い方では?それとも、次回作への布石なのかも・・・という気も致します。
 
 
テキーラが一時的に途中退場となったので、代わりにキングスマンと行動を共にすることになったのはこれまた古い時代のテキサス臭を振りまくオヤジ風なウィスキー(ペドロ・パスカル)。「ワンダーウーマン」のダイアナの真実の縄がごとく自在に操る投げ縄は、電気も通電してSFアクションちっく。銃の腕も確かで、この人めっちゃ強い(*‘ω‘ *)。復活したハリーも一緒に、向かうは敵のアジトのひとつ、イタリアのスキー・リゾート。
 
 
そして、今回キングスマンとステイツマンが対峙する敵、ゴールデン・サークルと呼ばれる巨大な麻薬組織のボスは、冷酷非道な女性ポピー(ジュリアン・ムーア)。ジュリアン・ムーアさん、ふりきってます。絶対楽しんでるよね( *´艸`)。クラリスだった時代が懐かしく思い出されます。やってることはチョット・・・ですが、キャラ的には嫌いじゃない、ポピー姐さん。いっちゃってる度合も含めて( *´艸`)。人間を信用しないポピー姐さんは機械第一主義。自分の警護も獰猛な機械の番犬2匹に全幅の信頼。この番犬たちとハリーたちとのバトル・シーン、最後はターミネーターへのオマージュかな?と思ったのですがどうでしょう。
 
 
「昔の衣装で出ています」( *´艸`)。最後まで画像掲載悩んだのですが・・・ま、これだけなら良しとしてください!エルトン・ジョンが出演していることも既に周知の事実だし(*´з`)。もーう、エルトン・ジョン、さいっこう!です。ほんのチョイとカメオ出演程度、かと思っていたら、思いのほか出番あるある、活躍するする、めちゃんこ楽しませてくれました!ご本人もかなり楽しかったとインタビュー答えてらっしゃいました。さもあらん( *´艸`)。
 



どうなる、キングスマンとステイツマン。ハリーは完全復活できるのか?そして、エグジーと恋人ティルデ(ハンナ・アルストロム)との、エグジーの逆玉的恋の行方は?続編ありなら、今後のエグジーのポジションもかなり気になります。期待以上に面白くて満足!な続編でした。でも、それにしても、いくらなんでも大切な登場人物やたらめったら殺し過ぎじゃないか・・・それだけがどうにもこうにも気になりました。絶対死んで欲しくなかったアノ人達が・・・(T_T)。不満は、それくらいです。