ポーランド 金融市場 ( Republic of Poland ) -7ページ目

中銀当局者の引き締め発言続き、債券市場は軟調 その ②


上から ↓



  

    

前月比

前月比

2

企業部門 平均賃金

+ 6.4 % (YY)

1

+ 7.8 % (YY)

2月の民間部門平均賃金上昇率は + 6.4 % と事前予測を + 0.4 % 下回ったこともあり、

直ちに金融政策の変更を示すものではないとの評価が出ている。

ただ同時に発表になった 2月雇用率が + 4.3 % と、1994年以来の高い伸びとなったことで

国内企業の好調さが描き出されているようだ。

次のポーランド国立銀行政策決定理事会開催は 3 28 () 来週3 23 ()

には 2 CPIの発表が控えていることもあり、この数値が今後の金融政策決定の鍵となる

可能性が高そうだ。

昨日のポーランド債券市場は隣国のハンガリーが祝日ということもあり、終日薄商い。 利上げ

トークが響き 2年国債は 4.5 bp 打ち込まれたが、長期債はほぼ変わらずで引けている。

米ドル / 対  

117.55

+ 0.45

02年国債

4.55 %

+ 4.6 bp

ズロチ / 対  

40.00

+ 0.20

10年国債

5.21 %

- 0.l8 bp

ズロチ / 対米ドル

PLN 2.9390

+ 0.002

原油価格

$ 57.55

$ - 0.61

ズロチ / 対ユーロ

PLN 3.8910

- 0.001

 価格

$ 647.10

$ + 4.60


ノガ・ポーランド国立銀行理事のタカ派発言で債券は売られる


ポーランド国立銀行 10人の政策メンバーの中で最もタカ派であるノガ理事は昨日、

「ポーランド経済が年率で 6.0 % を超えた成長を遂げており、この影響で将来インフレが

急速に進行し大幅利上げ措置を講じるより、中銀は直ちに利上げに踏み切るべきだ。 

金融政策理事会では、2008年のポーランドのインフレは中銀のターゲットである年率

+ 2.5 % を超え、 + 3.5 % に達する恐れがある」と述べた。

また、「直ちに小幅利上げを継続し景気の過熱感を払拭するのであれば、インフレを

抑えることが出来る」 とし、「 2度にわたる小幅利上げでこれから予測される大幅

インフレの制御が可能となる」と発言。 

現在の同国に 25 bp + 25 bp、合計 50 bp の利上げの必要性を示唆している。

一方の同国財務省、「今年のポーランドの成長率は最低でも + 6.0 % の達成が可能で

あろう。これにより財政赤字は通貨統合の最低基準である対 GDP + 3.0 %

近づくことになろう」と述べ、また「今年第 1四半期の成長率は + 7.0 % に達し、

国内投資は毎年 20 % ずつ伸びている。 今年の財政赤字は当初見通しである

+ 3.4 % を下回り、対 GDP 比で + 3.2 + 3.3 % に縮小するであろう。 

2009年には + 3.0 % が達成可能である」と、同国の衰えを知らない成長率の伸びを

顕示した。

ポーランドは欧州委員会から、現在財政削減のスピードアップを求められており、今年

4 27日までにその対処策の提出をしなければならない。 ただ政府は小幅な福祉

政策の改革と支出削減を取り決めたのみで、欧州委員会に対し大幅な財政改革は

拒否に近い回答を示している。 これは高水準の経済成長を維持することにより税収増と

財政赤字に対する成長分母を大きくすることで、数値が小さくなることを狙っているのかも

しれない。

このように中銀と政府の行動がほぼ反対の立場となっていることで、今後のスクシペク・

ポーランド中銀総裁の舵取りに注目が集まることになるであろう。 同総裁は 2 28日の

定例会合のあと、「 1月のインフレ (CPI 年率 + 1.7 % ) は当初見通しよりも低くなったと

思われる。 引き続き同国の経済成長が続く中、低インフレが維持されている」と

楽観的な意見を述べている。 

次の政策決定会合は 3 28日に予定されている。

昨日のポーランド金融市場 ノガ理事の発言が重石となり、債券・ズロチとも小幅安で

引けている。


ポーランド金融市場は、平静に推移

ここ 3日間の世界の金融市場が混乱気味に推移している中、東欧諸国の通貨および

債券は安定的な推移となっている。 為替も・債券も大きく落とした後の巻き戻しを含んだ

買いが入り、小動きながらもしっかりとしたトレンドが形成されている。

昨日のポーランド債券市場は、前日の 「政策金利は当面据え置き」 の余韻が残り、

ズロチも反転したことから終日堅調な動き。

同国財務省から  景気が予測以上の速度で伸びているため、企業の借り入れ伸び率も

増え始めている。 この影響で一時的にインフレを誘発する恐れがあり、2月の C.P.I.

+ 1.9 % 程度、 3月は + 2.0 % にまで上昇し、その後下落に転じるであろう 」との

コメントが出されたが、債券の売り要因とはならなかった。

昨日発表された経済指標が 1件、


  

    

前月比

前月比

2

P. M. I.

52.7

1

53.8


2月のポーランド PMI 52.7 11ヶ月ぶりの低水準となったものの、生産、新規受注、

雇用、原材料価格などは基準となる 50.0 をいずれも上回っており、各構成部門はいずれも

好調な経済を反映した数値となっている。 昨年同国の経済成長は + 5.8 % とここ

10年来の高い伸びを記録。 輸出は 52.3 ( 1 52.1 )と衰えを見せていないため、景気の

拡大は当面続くと見てよいであろう。


                                                    - to be continued -



ポーランド金融市場は、平静に推移  その2

上から ↓


さらにトレンクナー・ポーランド中銀理事は、「今年第 1四半期、ポーランドの経済成長は

+ 6.5 % に達するであろう。 ユーロ圏の経済は鈍化傾向となっているものの、ポーランド

経済にはまだそれが見えていない。 現在利上げの必要性は見当たらないが、景気拡大が

続くなら、将来金融引き締めを検討しなければならないかもしれない」と講演会で述べて

いるが、楽観的な言い回しと見てよいであろう。

昨日のポーランド債券市場は特に大きな材料もなく、終日静かな動き。 ただズロチが

しっかりとした動きをとり始めたことから、短期債中心の買いが散見され、 2年国債利回りは

4 bp強買われて引けている。 長期債はほぼ前日比変わらず。

米ドル / 対  

117.80

- 0.95

02年国債

4.55 %

- 4.3 bp

ズロチ / 対  

39.89

- 0.31

10年国債

5.22 %

+ 0.5 bp

ズロチ / 対米ドル

PLN 2.9527

+ 0.004

原油価格

$ 62.00

$ + 0.21

ズロチ / 対ユーロ

PLN 3.8883

+ 0.018

 価格

$ 665.10

$ - 7.40


END


ポーランド国立銀行、政策金利 4.0 % に据え置き

一昨日 中国株式市場急落に端を発した世界同時大幅株安が、新興国金融市場を

巻き込みトリプル安を形成したが、「一過性の現象」との楽観意見も多かったため昨日は

アジアを除く先進主要国の株式市場は軒並み大幅回復となった。

同様に新興国各国の為替・債券・株式市場も落ち着きを取り戻し、東欧や中南米諸国の

金融市場は反発に転じ安堵感。 また完全とはいかないものの、警戒感は徐々に解除

されつつあるようだ。

昨日ポーランドではポーランド国立銀行政策決定会合が開かれた。 市場の予測どおり

4.0 % の政策金利変更なし。 昨年 3月以来、一年間据え置きとなっている。

会合終了後発表されたステートメントでは、予想外のステートメントが公表された。 それに

よると、「目先のインフレは上昇するであろうが、長期的な観点でみるとその上昇率は

穏やかなものになるであろう。 中央銀行として更なる金融政策の変更は、ポーランドの

経済が永続的に大きく拡大するか否かによって決定される」とし、当面力強い生産性に注視。

インフレに関しては楽観的な見通しを持っているとするハト派的コメントとなった。

この声明から、市場ではポーランド中銀は当面現行金利を据え置きとする見通しが広がり、

ズロチ・債券とも買い戻す動きが徐々に増えていった。 また一部見通しでは対ユーロで

3.900 の大台を超えて打ち込まれたズロチは、再びこのレンジを切って買い進まれる

可能性を指摘する意見も出ている。

またスクシペク中銀総裁は、「 1月の同国インフレは当初見通しよりも低くなったと思われる。

さらに今年は暖冬で鉱工業生産、小売販売、雇用は予想以上の伸びを示している」と、

引き続き同国の景気拡大が続く中、低インフレが維持されていると述べた。

一方クゼカイ同理事はスクシペク総裁とほぼ同様の発言をしたものの、それに加えて

「ポーランドの経済成長は 6.0 7.0 % で加速しており、インフレを伴わない平準速度より

早くなっている」と、景気成長が将来もたらすと思われるインフレに警告を与える発言をした。

ポーランド債券市場、米国市場が始まる前から月末特有のインデックスなどによる買いが

続き、短・長期債とも 3.0 2.5 bp 程度利回りを押し下げて引けている。

米ドル / 対  

118.75

+ 0.60

02年国債

4.59 %

- 2.9 bp

ズロチ / 対  

40.20

+ 0.43

10年国債

5.22 %

- 2.6 bp

ズロチ / 対米ドル

PLN 2.9531

+ 0.016

原油価格

$ 61.79

$ + 0.33

ズロチ / 対ユーロ

PLN 3.9070

+ 0.025

 価格

$ 672.50

$ - 14.70

Retail Sales + 16.5 % (YY) と高く、債券は売られる


金曜日のポーランドは、重要経済指標が 2件発表されている。

 

ポーランド

前月比

前年比

前月比

前年比

1

Retail Sales

- 24.3 %

+ 16.5 %

12

+ 22.7 %

+ 13.3 %

1

  業  率

+ 15.1 %

12

+ 14.9 %

まず 1 Retail Sales 12月のクリスマス消費需要の反動から 1月の数値は前月比

24.3 % と大きな落ち込みを示したものの、例年の季節的要因 ( 2006 1月も、-26.3 % )

が強い。 一方前年同月比は + 15.1 % と、2ヶ月連続の2桁の伸び。 好調な同国経済が

ますますの消費増をもたらせていると思われる。

一方 1月失業率は 12月の + 14.9 % から + 15.1 % へと増加しているものの、これも

季節的要因が含まれている。 例年年末・年始の臨時雇用が増加したあと、再び平準化へと

向かうことによる失業者増が色濃く出ており、市場は雇用の悪化よりも力強い小売販売の

伸びをピック・アップ。ポーランド債券の売り要因として働いた。


                                            - to be continued -

Retail Sales + 16.5 % (YY) と高く、債券は売られる  その2


上から ↓


平行して同国経済統計局は、「昨年第 4四半期のポーランド G.D.P. + 6.0 % を超えた

ようだ」と発表。 また 「今年第 1四半期の G.D.P. 7.0 % 近くにまで加速する」と述べ、

ポーランドの設備投資と消費需要が強く、予測よりも速いペースで拡大しているとした。

さらにポーランド財務省は、「景気の拡大から来る税収が好調で、今年同国財政赤字は

通貨統合達成基準である対 GDP + 3.0 % に削減の可能性が強いが、欧州委員会の

勧告レベルより削減額は少ないかも知れない」と、当初の見通しである + 3.4 % から大きく

改善した数値を示した。

元来ポーランドは 2009年に  GDP + 3.0 % の財政赤字を目標とし、 2012

2013年にユーロ導入の可能性を示唆してきたが、仮に今年目標達成となるのであれば

通貨統合が前倒しで実施される観測も今後浮上してくることになろう。

金曜日のポーランド金融市場は財政赤字縮小見通しよりも 1 Retail Sales の大幅

上昇が響き、短期金利は約 3.0 bp 上昇。 ズロチは一旦買い向かわれたものの、数値

発表後売られ、寄り付きレベルまで戻して引けている。

米ドル / 対  

121.00

- 0.45

02年国債

4.61 %

+ 3.0 bp

ズロチ / 対  

41.09

+ 0.01

10年国債

5.25 %

+ 1.0 bp

ズロチ / 対米ドル

PLN 2.9435

+ 0.012

原油価格

$ 61.14

$ + 0.19

ズロチ / 対ユーロ

PLN 3.8805

+ 0.001

 価格

$ 685.70

$ + 2.70

1月 CPI、市場予測と同じ + 1.7 %  債券に買いが続く  ①


 週初から注目されていた 1月ポーランド C.P.I.と賃金動向、

 

ポーランド

前月比

前年比

前月比

前年比

1

C. P. I.

+ 0.5 %

+ 1.7 %

12

- 0.2 %

+ 1.4 %

1

平均賃金上昇率.

- 12.0 %

+ 7.8 %

12

+ 9.7 %

+ 8.5 %

 

まず 1 CPIは、市場予測と同じ年率 + 1.7 % と昨年 12月の数値から若干の上昇と

なり、16ヶ月ぶりの高水準を記録したものの、依然ポーランド中銀のインフレ・ターゲット

であるミッド・レンジ + 2.5 % 20ヶ月下回るという欧州諸国で最も低い水準を維持。 

冬場特有の食品価格の上昇 (+2.6 %)と住宅関連消費財および燃料の上昇 (+4.3 %)

見受けられた反面、暖冬の影響で衣料品が大きな落ち込み (-7.6 %) となったほか、

原油価格の下落による交通輸送費の低下 (-1.9 %) 1月の CPI小幅上昇に寄与した。

しかしながら 1月の賃金上昇率は 12月のボーナス支払いを含んだことによる 6年ぶりの

伸び率である年率 + 8.5 % から + 7.8 % へと低下したとはいえ、都市部の労働者不足

から来る給与引き上げが顕著になってきており、「非常に強い伸び率」とする見方が増えて

きている。

市場ではこの両方の数値から、「賃金上昇が高水準のため、いずれ諸物価に反映する

可能性があり」とするものの、現段階での C.P.I. がまだ + 2.0 % を下回っているため、

当面政策金利は据え置かれるとの意見が大勢を占めているようだ。


                                    - to be continued -


1月 CPI、市場予測と同じ + 1.7 %  債券に買いが続く  ②


上から ↓


ただポーランド中銀各理事の意見は楽観派と強硬派が混在している。

* ニエカルツ理事: 今年中銀は恐らく利上げ措置を取らないであろう。 ただ来年初期、

借り入れコストが上昇する可能性がある。

* トレンクナー理事: ポーランド経済にインフレ圧力が芽生えつつある。 中銀は利上げで

対処すべきである。  利上げ幅は理事会で議論の余地がある。

* ノガ理事 : ポーランドのインフレが + 2.5 % を越える前に、中銀は直ちに利上げを

              すべきである。

*  クゼカイ理事: ポーランド中銀は将来のインフレ加速を考慮し、利上げを検討すべきかも

          しれない。 ただその時期が今来ているというわけではなく、中銀ターゲット

          である + 2.5 % に到達した時点、もしくは インフレ見通しを改定する

          4月の時点でその数値に近い水準であった場合と思われる。 労働市場と

賃金動向の見極めが必要だが、年内に利上げ実施があるかもしれない。

と、将来のインフレに対して予防的措置が必要としながらも、未だ様子見を主張する傾向が

多いようだ。

さらにポーランド財務省は今年の GDP 見通しなどを発表。 それによると、

* G D P 2007 + 5.3 % + 5.4 % ( 2006 + 5.8 % )

* 失業率     2007年末    + 14.0 % ( 2006 +14.9 % )

*  インフレ 2007 + 1.9 % ( 2006 + 1.1 % )

と、成長率は昨年を下回り、半面雇用改善からくる失業率低下と主に賃金上昇からくるインフレ

上昇を見越しているものの、引き続き + 2.0 % 以下の水準を想定しているようだ。

昨日のポーランド債券市場は、CPI 上昇の発表があったものの米国債と新興債券市場の

大幅反発に助けられ、短長期債とも前日比若干の上昇で引けている。 

ただズロチは賃金上昇率が依然高水準ということが悪材料視され、利益確定売りで対ドル・

ユーロとも反落している。

米ドル/対 円 :   119.35円  - 1.40      02年債:  4.48 % - 0.7 bp

ズロチ/対 円 :    40.09円  - 0.53    10年債:   5.16 % - 0.8 bp

ズロチ/対米ドル:    2.9777  - 0.006    原油価格:  $ 57.99  - 0.28

ズロチ/対ユーロ:    3.9113  - 0.009     金価格:  $671.40 - 0.60


堅調ながらも薄商い。  本日の CPI 発表待ち


ポーランド金融市場、今週に入ってから堅調な推移ながらも材料に乏しく薄商いの日々が

続いている。  昨日はバーナンキ FRB総裁の議会証言が開催されること、さらに本日

ポーランド 1月の CPI と賃金動向の公表を控えていることもあり、終日様子見症状となった。

1 CPI の市場予測平均は 12月の年率 + 1.4 % に対して + 1.7 % と若干の上昇。 

ただポーランド中銀設定のインフレ・ターゲットである + 2.5 % の下回っていることもあり、

実数が市場予測以下で発表されるのであれば、引き続き安定した金融市場が続くと予測

されている。

昨日は 10年変動利付国債 (2018年償還 )の入札が実施されたが、20億ズロチの発行に

対し、応札額は 166.3億ズロチ。 なんと 8.3倍の倍率を集めるという買い余力の残った

債券市場を反映し、同国ズロチもしっかり。 当面対ユーロで 3.900 の大台割れをテスト

しに行くことになりそうだ。

ポーランド国債は入札結果発表後買いが先行し、2年債 2.3 bp10年債は 3.0 bp

利回り低下。

米ドル/対 円 :  120.75円  - 0.50      02年債:  4.48 % - 2.3 bp

ズロチ/対 円 :   40.62円  + 0.18     10年債:  5.17 % - 3.0 bp

ズロチ/対米ドル:   2.9718  + 0.027    原油価格:  $ 58.06  - 1.06

ズロチ/対ユーロ:   3.9025  + 0.006    金価格:  $672.00 + 3.50