高尾・復帰戦は南高尾セブンサミッツ(高尾山口駅〜草戸山〜中沢山) | 単独行者の山行録

単独行者の山行録

歩いた山々の記憶を詳らかに。
山行中心の備忘録。

2月26日。やっと、待ちに待った1ヶ月ぶりの山行。
何故こんなにも期間が空いてしまったのか。
それは職場で史上類を見ないノロに始まるインフル、コロナの疫病三点盛りパンデミックが猛威を振るっていたからなのでした。
日ごとに倒れていく同僚や利用者、その様は恰も戦地の野外病院のよう。
必然的に休みは潰え、数少ない休みは力尽き家でぐったりする有り様。
罹ってしまうと有休を使わざるを得なくなるので、必死で病魔の手を掻い潜り、何とか収束まで耐え抜いたのだった。
そして2月下旬、代休が発生した都合で急遽できた6連休は天気はまさかの下り坂。
もうね、必死で1ヶ月戦ったあとの待望の連休が雨とか、天に唾を吐いてやりたい気持ちだったよ。
天候が回復した連休後半の最後の2日間。
久し振りの山行ということで、リハビリを兼ねて別々に日帰り山行を計画することにした。
初日は初心者でも気楽に歩くことができる高尾山周辺の山々だ。

電車を乗り継いで京王線の車窓から外を覗くとまずは奥多摩の山々、そして終点に近付くに連れて丹沢や富士山も見えてきた。
1ヶ月ぶりの山登りは登る前から期待と歓びでいっぱいで、山の景色を見るだけでも否応無く気分が昂る。
他の人の山行記事を指を咥えて眺める日々が今日を以て漸く終わるのだ。

高尾山口駅へと降り立つと懐かしい森の薫りが早くも鼻腔を刺激する。
その時はそれが何たるかを考えることもなく、単純にただ山に来られたことが嬉しかった。
そして、今年はまだ控え目だった花粉症の症状が帰り際に爆発的に悪化することになるとは知らずに···。
高尾山口駅から甲州街道を少し進んだ先から登山道に入って間もなく、稜線上の四辻に到着した。
ここから先は2年前 に歩いたことがある既知のコース。
足下の土の感触、森の薫り、木々の緑に樹間からの青空に暖かい日差し。
時折聴こえる小鳥たちの囀り。
そのどれもが懐かしく愛おしい。
前日までの雨によるスリッピーな地面も、濡れた地面に反射する眩しさも、山に登る嬉しさが先行するあまり何でも好意的に受け容れられる。
高尾山の眺望。
今更だけど、杉の樹林が怪しく色付いていて絶好調な感じ。(そりゃあ雨後の晴天日に来りゃあ大量に飛散するわな)
当時は浮かれていて、そんなこと気に留めることもなく。
8:33セブンサミッツ一座目の草戸山に到着。
そういえば今回歩くルート、個別に歩いたことはあるけどセブンサミッツの縦走は今回が初めてなんだよな。(そもそもセブンサミッツなる名称を知ったのも比較的最近)
開けて明るい草戸山の山頂。
但し、眺望は微妙···w
20分程で2座目の榎窪山。
いつ来ても微妙!
前回向かった峯の薬師への道を分けて大垂水峠方面へ。
ここからは5年前 に一度だけ歩いたことがあるコース。
以前歩いた時の印象は悪くないのに、気付けば久方振りの再訪になってしまった。

泰光寺山へのキツい登り。
ここが今回のコース一番の急登だ。(むしろ、キツいのはこのくらい)
9:153座目の泰光寺山。
縦走路は基本的に巻き道はあるものの、踏み逃してしまう虞があるので尾根沿いに歩いていく。
お次は東山。
後にセブンサミッツ選外の山だと知ったが、景色は悪くない山頂だ。
右手には一月前 に歩いた相州アルプス。
まさかあの山行を最後に約1ヶ月の空白ができようとはね。
そして東山から10分もかからず入沢山に到着。
お洒落な看板がポイントだ。