箱根・不調と迷走の箱根外輪山(明星ヶ岳〜明神ヶ岳〜最乗寺) | 単独行者の山行録

単独行者の山行録

歩いた山々の記憶を詳らかに。
山行中心の備忘録。

明星ヶ岳に辿り着いた時点でかなりバテ気味の私。
いつもならここまでは容易く登って来られるのに、最近は本当に不甲斐無い。
正面に望む明神ヶ岳。
ここから先は小刻みに連続するアップダウンで徐々に体力を削られる地味にいやらしい区間。
最低でもあそこまでは頑張ろうと自らに発破をかける。
青空に映える外輪山北部の山並み
文字通り目が覚めるような美しい景色に頭の靄も少し晴れた気がした。
明神ヶ岳へ登り返すと景色も広がっていき、中央火口丘の他に先程はガスに隠れていた愛鷹山も。
やっぱり明神ヶ岳の山頂に近付くと不思議と意気が揚がり、思い通りにいかない山行に塞ぎ込んでいた気持ちも少しずつ晴れていく。
山頂前後の開放的な稜線歩き、やっぱり好きだわぁ。
尤も今回は体力切れなので金時山方面は断念だけど。
金時山へと続く稜線
せめてあそこまでは縦走したかったなぁ。
最乗寺分岐まで来ると背後には相模湾が広がる。
ここまで登れば山頂はもう間もなく。
崩落地越しの中央火口丘
最乗寺分岐と相模湾
11:00明神ヶ岳到達。
平日とあって人が疎らな山頂。
雲隠れの富士山の手前に急峻な山容が特徴的な金時山。
そして丸岳の左後方に可愛い猫耳の愛鷹山。
大っぴらに登ってる人もいるけれど、通行規制が敷かれて久しい箱根最高峰の神山。
規制解除はよせえ!

金時山への縦走は諦めて、最乗寺へと下山。
2つある最乗寺への下山コースのうち昨年 初めて歩いた方は期待外れだったので、先程の分岐まで戻っていつものコースで。
箱根側に下って帰りに温泉に入るのもお勧めなんだけど、最近そうしないのは異常な観光需要で小田原駅行きのバスがとんでもないことが理由だったりする。
正面に丹沢の大山を見ながら快適に下る
グリーンシーズンは花や昆虫が見られて箱根界隈でイチ押しのコースだ。
昭和を偲ぶ朽ちたリフトの鉄塔
夏場は心強い神明水の水場もこの時季は枯渇
冬枯れの木々に紛れて佇む昭和の遺物が哀愁を感じさせる
いつもは無視してるリフトの遺構。
ゆっくり歩くと普段は目に止めない色々なものが気になってしまう。
明神ヶ岳から約2時間で最乗寺の境内に到達。
ここは何時訪れても神秘的で荘厳な雰囲気に圧倒させられる。
帰りは普通に徒歩で大雄山駅まで歩こうと思ったけれど、丁度バス停にバスが停車していたので乗車して駅へ。
心身の調子が思わしくない中での登山で今回は明神ヶ岳まで登るのが精一杯。
しんどくて途中気晴らしにコースを外れた挙げ句に迷走したりと思い返しても中々酷い内容だった(笑)

1月15日 30,933歩
箱根湯本駅7:20→塔ノ峰8:22→明星ヶ岳9:55→明神ヶ岳11:00→道了尊BS12:58