神戸25メートルの絶望
図書館で借りて読んだ西村京太郎先生の作品。自身、西村氏の著書3冊目となった。 3泊4日の予定で、東京から豪華旅行に参加した6名の男女。しかし、神戸の異人館街観光中に、1組の夫婦が姿を消す。十津川警部は、ツアーに参加した他の4名が、阪神淡路大震災の時に起きた事件と関係があるとみて、捜査を進めていく。 奇しくもあの震災から30年というタイミングで選んだ本だった。同じ説明を何回もしてるところがあって少しくどいなぁと感じた。私自身も当時の震災を経験しているので、書いている心理描写や、本当に地震の被害者ばかりだけではないのではといったところは納得がいった。ただ加藤夫妻からしたらカルネアデスの板な訳だし、殺人の動機とするのはお門違いかなと思う。