山村氏の本はこれで4冊目の読了となった。キャサリンシリーズはこれが第1作との事。

 

タイトルにもあるように「花」つまり華道界のお話。犯人はわかったけど、密室トリックは解らなかった。車のトリックもあり本格推理小説だった。

 

最後の解説にあったが山村氏が京都市立の中学校の国語教師をしていたとは初耳だった。花は池坊の免状を取り、日本舞踊は花柳流の名取まで持ってるようだ。教師を辞め、小説執筆のかたわらアパートを経営していた頃、襖や障子の張り替えを自分でしていたらしい。その時の経験がかなり役に立ったのだろうなと思える作品。