星の王子さま サン=テグジュペリ
小学生の頃から名前だ けは知ってた作品だけど、漸く初めて読んだ。挿絵がところどころにあったり、語り手が子供の部分が多かったりするので、子供向け作品かと思いきや意外と大人向けかと感じた。キツネとの対話が印象的だったけど、子供には理解しづらい部分が結構あるのではないだろうか。作者と、子供の頃の作者の対話と見て取れる。他にはバオバブがかなり悪役だったのが驚いた。バオバブはジュースが自然な甘さの優しい味なので、そんなイメージが全く無かったから。装丁に関しては新潮文庫の他の作品と違って、紙質がしっかりしている。訳者のあとがきにあったが、作者はタイル製造会社や、トラック販売の営業マン等を経て郵便輸送のパイロットになったみたい。モロッコのキャップ・ジュビー飛行場長の任務を終えた後、ブエノスアイレスに派遣され運命的に結婚。やっぱり人生色々経験した方が可能性は拓けるのだろう。32歳までしか連合軍のパイロットになれないのに、42歳で操縦して事故。飛行は5回のみという制限を受けつつ、8回飛び、その8回目1944年にコルシカ島から出発し、帰らぬ人となった。乗っていた機体がマルセイユ沖で発見されたのが2000年5月、トランクには『城砦』という未完の大作があったとのこと。ほんとに空が好きな人だったんだな。