怪奇小説集 恐怖の窓
暑い夏という事で、怪奇話を読んで涼しくなろうと思い久々に遠藤周作を読了。今年は去年より暑さがマシな気はするけどね、特に6月は言わずもがな今年の方が涼しかったし、8月もお盆前後は過ごしやすかった。東から来る珍しい台風の前日11日だったか、8月とは思えない涼しさだった。さて、肝心の内容は短編が9つ収録。『ジャニーヌ殺害事件』は著者のリヨン留学時代の話、『共犯者』は病弱の夫に対する妻の話、『幻の女』は木田がストーカーっぽく女性を突き止めていく。今なら通報されそう。『偽作』は名声をえる虚栄心の話、『憑かれた人』は千々岩ミゲルの子孫が発掘に勤しむ話、『蟻の穴』は戦時中実際にあった宝塚の話を元にしている。『人食い虎』はインド駐在の下級外交官の話、『口笛を吹く男』は隣人の受験生が実は有名事件の…、『娘はどこに』は進駐軍の兵士が日本を再び訪れた話。ヒトコワ的な小説集だけあってハッピーエンドはせいぜい2つだった。