つい3-4日前、
知人の宅のお別れパーティに行ってきました。
知人のご両親が遠いフィジィから訪ねてきていて、
半年ほどカナダに滞在していたのですが、
この度ビザが切れるので、
フィジィに帰国する前日の事でした。
知人のご両親は、
高齢で、
特にお父様の方は、
車いすを利用しており、
持病がおありのようでした。
パーティ自体は、夜も遅く、子供たちの寝る時間も近づいていたので、ほんの数分だけお邪魔して、お別れをしてきましたが、帰り際、どんな経路で帰路につくのか聞いてみました。
すると、
バンクーバーから、香港経由で、フィジに飛ぶとのこと。
私も何度もバンクーバーからアジアを経由して、地球半周する旅をしているため、高齢なのに大変だろうなぁという想像はできました。
飛行機と乗継とで軽く20時間から30時間はかかります。
そして、約30時間後
フィジィにご両親が到着したと知人が電話で話をしていた時、
どうやらお父様が旅の疲労で横になっていると聞いて、何か食べた方がいいんじゃないかと電話越しにお母様と会話しながら、お母さまがお父様のところへ様子を見に行くと、すでに息絶えていたと。
知人の気持ちを考えると、
やりきれない思いです。
私も、帰り際のあの時、お父様が車いすで、香港経由で長時間の移動になることがわかっていながら、何もアドバイスしなかったことが悔やまれます。
素人判断ですが、
きっとエコノミークラス症候群だと思います。
なんでお節介でも一言「座りっぱなしではなくて、なるべく体位をかえるように」とか、「お水たくさん飲むように」とか言ってあげられなかったのか。
もういま何を言っても知人のお父様は帰っては来ない。
あの時やっておけばという後悔とともに、
ブログに書くことで、
誰か一人でも長距離の移動でのエコノミークラス症候群の予防になればと願い、書いてます。
そして、知人には話してはいませんが、
唯一救いだなと思うのは、
お父様は、最期の6か月、離れ離れではなく、
3世代全員でここバンクーバーで過ごせたということ。
そして、フェアウェルパーティが、本当に最後のお別れになってしまったけど、なんとなく、いい意味でそれが救いなように思えました。
というのは、私の父の事を考えると、
私は父が亡くなる前、1年以上会えていませんでした。理由は、私が不妊治療をしていたり、妊娠したりで、長距離の飛行機移動を控えていたため。父は長いこと闘病のうえ、入院先の病院で息を引きとりました。私の妊娠出産は、何とか闘病中の父に報告できたけど、実際に過ごした時間がなかったのは、とても心残りでした。だから、知人のお父様は、最期の6か月、家族の時間が持てたんだろうなと思うと、すこしだけ救われます。