「院長先生、傷跡が残らないようにできますか?」
相談室で最もよく聞かれる質問です。
私の答えはいつも正直です。
「最小限にすることはできますが、なくすことはできません。」
残念に思われる答えかもしれませんが、この正直さこそが信頼の始まりだと考えています。
多くの方が、傷跡クリームを一生懸命塗れば傷跡が減ると思われています。
術後のケアも重要ですが、本当に決定的な瞬間は手術「中」です。
医師として18年間、確信するようになった傷跡を最小限にするためのポイント2つを、今日はお話しします。
(左)手術前 (右)フェイスリフト、下眼瞼手術、頬横の脂肪移植 1か月目
切開する位置より、切開の方法が傷跡を左右します
切開リフト
多くの方が、切開線の位置だけを気にすれば傷跡が少なくなると思われています。
耳の前を切るのか、耳の後ろを切るのかだけが重要だと考えますよね。
しかし、より重要なのは「どのように」切開するかです。
実際に患者様が最も気にされるのは「他の人に傷跡が分かりますか?」ということです。
メイクで隠せるのか、髪の毛で隠れるのかが大きな悩みになりますよね。
この質問の答えは、切開する位置ではなく、切開する「深さ」と「角度」にあります。
同じ耳の後ろの切開でも、皮膚だけを切開するのか、筋膜層まで正確に剥離するのかによって、結果は大きく異なります。
紙を切るときを想像してみてください。ハサミを垂直に当てて切れば断面はきれいですが、斜めに切るとデコボコになります。皮膚の切開も同じです。
耳珠軟骨は耳の入り口の前にある小さな突起ですが、この後ろ側を切開すると傷跡がほとんど見えません。
しかし、耳珠軟骨は非常に薄く小さいため、後ろ側を切開するのは簡単ではありません。1mmの誤差もなく、耳珠軟骨の後ろ側の皮膚と筋膜だけを剥離する必要があり、この工程だけで20~30分かかります。
カウンセリングの際に、医療従事者に確認してみてください。
「耳珠軟骨の後ろ側を切開しますか?」
「切開の深さはどのように調整しますか?」
このような質問に明確に答えられるところであれば、傷跡を最小限にすることについて十分に考えているところだと言えます。
時間がかかったとしても、正確な切開を追求するところを選ぶことをおすすめします。

(左)手術前 (右)切開リフト、下眼瞼手術、頬横の脂肪移植 1か月目
一定の縫合間隔が傷跡の形を左右します
切開リフト
切開をどれだけ上手に行っても、縫合をきちんとできなければ意味がありません。
むしろ、縫合のほうが重要です。傷跡の最終的な形は、縫合によって決まるからです。

患者様からよく聞かれることがあります。
「傷跡はどのくらい赤くなりますか?」
「硬く盛り上がりますか?」
これらの質問に対する答えは、すべて縫合技術、特に「一定の間隔」にかかっています。
縫合の間隔がバラバラだと、傷跡の間が開いて白く跡が残ったり、デコボコしたりします。
その理由は、皮膚にかかる張力にあります。皮膚にはもともとの位置に戻ろうとする力があります。頬を引っ張って離すと元の位置に戻るのと同じです。

縫合の間隔が一定でないと、ある部分には強く、ある部分には弱く引っ張る力がかかります。
紙に点を打って線を引くところを想像してみてください。
点の間隔が一定なら滑らかな直線になりますが、間隔がバラバラだとデコボコした線になります。
実際に0.3mmの違いだけでも、結果は大きく変わります。

また重要なのが「層ごとの縫合」です。
皮膚は表皮、真皮、筋膜層など、いくつもの層で構成されています。
それぞれの層に適切な糸と方法で縫合することで、傷跡を最小限にすることができます。
表面だけを縫合すると、時間が経つにつれて傷跡が開いてしまうことがあります。
カウンセリングの際には、このように質問してみてください!
「縫合にはどのくらい時間をかけていますか?」
「層ごとの縫合を行っていますか?」
このような質問に具体的に答えられるところであれば、縫合の重要性を理解しているところです。
十分な時間をかけて、均一な間隔で縫合するところを選択することをおすすめします。
今日お話しした2つの情報が、皆様の選択のお役に立てれば幸いです。
切開方法と縫合技術、この2つをしっかり確認して、傷跡を最小限にすることを真剣に考えているところを見つけてください
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