フルフェイス切開リフトをしたのに老けて見える理由? 誤解と真実 | プラネット整形外科

 

 

「手術はうまくいったと言われました。」

50代半ばの女性の患者様でした。
他院でフルフェイスリフトを受けられた方です。

執刀医からは「きれいに仕上がっています」と言われたそうですが、ご本人は仕上がりに満足されていませんでした。

皮膚は引き上がったのに、依然として皮膚のたるみが気になり、老けて見えるとおっしゃっていました。

医師として19年間、このような患者様を数多く見てきました。

希望していた手術を受けたのに、結果にはがっかりしてしまうケースです。

実は、若々しく見えることは、単純に皮膚のハリだけの問題ではありません。

顔全体を若々しく見せたいという思いで手術を決断されたはずですが、実際には重要な部分が見落とされていると、その希望を叶えることは難しくなります。

今回は、なぜこのようなことが起こるのか、そして本当に若々しく見せるためには何を確認すべきなのかについてお話しします。


<フェイスリフト再手術症例>


(左)手術前 (右)フェイスリフト再手術5週目


(左)手術前 (右)フェイスリフト再手術5週目


フルフェイスリフト
名前は同じでも、手術方法は千差万別です


多くの方が誤解されていることがあります。

「フルフェイスリフト」という名前だけを見て、どこで受けても似たような結果になると思われていることです。

しかし、実際にはまったく異なります。

同じ「フルフェイスリフト」という名前の下でも、クリニックによって手術方法は大きく異なります。

一般的に行われている多くのフルフェイスリフトでは、「SMAS層」にアプローチします。

SMAS層とは、皮膚の下にある筋膜で、顔のボリュームや輪郭を決める重要な組織です。

年齢とともにこの層が下へとたるむことで、顔全体が老けて見えるようになります。

しかし、このSMAS層に「どのように」アプローチするかは、クリニックによって大きく異なる場合があります。

SMAS層だけを剥離し、皮膚は剥離しない方法もあります。
(ディーププレーン方式と呼ばれます)

SMAS層とその上にある皮膚を一緒に引き上げる方法ですが、この場合、リフトアップする角度やかかる張力に限界があるため、効果にも限界があります。

また、剥離は行うもののSMAS層を切開しなかったり、皮膚だけを切除するケースもあります。

ミニリフトのように手術範囲が小さいケースには適している場合もありますが、フルフェイスリフトのように顔全体をリフトアップしようとする場合には、十分ではないケースもあります。



一方で、デュアルプレーンという方法もあります。

皮膚の層とSMAS層をそれぞれ別々に剥離し、それぞれ異なる方向へ引き上げる方法です。

 



この方法では、ボリュームをより正確な位置へ移動させることができ、自然な立体感をつくるうえでも有利です。

つまり、同じ名前で呼ばれていても、ディーププレーンなのかデュアルプレーンなのか、どのような方法で手術を行うのかによって、結果が変わる可能性があります。

また、見落とされがちなのが切開範囲です。

プラネットでは、フルフェイス切開リフトが2種類あります。

プラスアップリフトとフルフェイスリフトです。

プラスアップリフトは、一般的に言われるフェイスリフトと同じもので、プラネットのフルフェイスリフトは通常より切開ラインがより長く、首のシワまでリフトアップすることが可能です。

<プラスアップリフト症例>



(左)手術前 (右)プラスアップリフティング3ヶ月目


(左)手術前 (右)プラスアップリフティング3ヶ月目

また、同じ手術であっても、誰が執刀するかによって剥離する範囲もそれぞれ異なります。

神経が多く分布しているため難しいという理由から、ほうれい線付近までしか剥離しないクリニックもあります。
一方で、少し手間がかかったとしても、効果を出すためにほうれい線の内側まで十分に剥離するクリニックもあります。


そのため、手術の名前だけではなく、実際にどのような方法で手術を行うのかを確認する必要があります。


自然に若々しくなるために知っておきたいこと

フェイスリフトは、顔全体の印象を左右する手術です。

そのため、一人ひとりの顔の細かな特徴を生かして執刀することが重要です。

医療者には、鋭い観察力と精密な手術技術の両方が備わっていてこそ、自然な仕上がりをつくることができます。

患者様はご自身の顔を見慣れているため、微妙な特徴に気づいていない場合もあります。

そのため、顔の左右差、ほうれい線の深さ、頬骨の突出感、耳の形、フェイスライン、人中の長さ、過去の手術歴などを細かく把握し、改善してくれるクリニックを選ぶことが重要です。

医師として19年間、カウンセリングの際にはこうした部分を一つひとつ細かく記録し、実際の手術にもできる限り反映しています。

 



しかし、このように細かな診療をすべてのクリニックで実現することは、現実的には容易ではありません。

多くのクリニックでは、1日に3~4件以上の手術やカウンセリングを行っているため、一人の患者様に多くの時間をかけることが難しいからです。

決められた時間内に診療を終える必要があるため、細かな部分を諦め、平均的なレベルの仕上がりを出すことを目的としてしまうケースもあります。


傷跡を隠すように切開するよりも、より早く進められる方法で切開したり、
神経が多いほうれい線付近は省略して、剥離範囲を少なくしたり、
一人ひとりに合わせた術後管理を行うのではなく、単純に腫れを抑えるレーザーで済ませたり。


当院ではこうした部分を補うため、1日に執刀する患者様を1名に限定しています。

フェイスリフトの場合、実際の執刀時間は4時間以上かかります。

その過程で、一つひとつ丁寧に止血を行い、皮膚の層ごとに異なる縫合糸を使用し、縫合時の間隔も一定に整えることで、傷跡をできる限り目立たなくするよう努めています。

自然に若々しくなるためには、一人ひとりの特徴に合わせた手術と、繊細な執刀の両方が必要です。

私は、こうした部分を一つひとつ守りながら手術を行えるのか、そしてそれを実際に確認できるクリニックを選んでいただきたいと思っています。

どのようなクリニックを選べばよいのか悩まれている方は、続くコラムも参考にしてみてください。

「若々しく見える」というのは、単純に皮膚を引き上げることではありません。

ボリュームを本来あるべき位置へ戻し、目元・口元・首までを調和させることです。

そのすべてを総合的に見てくれるクリニックで手術を受けることが大切です。
 

 

 

 

 

 

 

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